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Made in USAではなく、Made in Californiaなんだ。

アップルの製品は、アメリカ製ではなくカリフォルニア製なんだ。そんなようなことをどこかで読んだ記憶がある。いいな、と思った。ご存知のようにアメリカという国は東と西では大きくカルチャーが異なる。現に本国最西端のカリフォルニアはフロンティアたちが最後に辿り着いた拓かれた地で、自由の象徴のような場所だ。そしてはるか昔、ゴールドラッシュの時代から、数多のスタートアップが誕生する場所であり続ける(ガレージで誕生したアップル・コンピュータもそのひとつ)。

アップルの広告といえば、基本的にプロダクトヒーローものが多い。そんななかにあって、あまり話題にならなかった気がするが、空気感とストレートなコピーが好きな広告を紹介したい。

2013年のクリエイティブなのだが、当時はOOHだけでなく、新聞の全面広告でもよく見かけた。最後の一文“Designed by Apple in California”という部分がいい。ビジュアルは複数のパターンが展開されていたが、コピーはこの1案だったと思う。サムスンでも、ソニーでも成立してしまいそうなビジュアルなのだが、コピーが唯一無二なので広告としてしっくりきている。おまけとしてアメリカで展開された原文バージョンも貼っておく。ニューヨーク・タイムズをはじめとした主要メディアに出稿された。

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