見出し画像

キャリー この子、どこか変だ その4

あらすじ

内気でさえない高校生のキャリー(クロエ・グレース・モレッツ)は、学校では笑い者にされ、家庭では狂信的な母親(ジュリアン・ムーア)に厳しく監視されるなど、孤独で鬱屈とした毎日をすごしていた。
だが、いじめ事件をきっかけに、キャリーは女子の人気を集めるトミー(アンセル・エルゴート)とプロムパーティに参加する事に。
2人はベストカップルに選ばれるが、次の瞬間、キャリーは頭から大量の血を浴びるはめに。
キャリーの抑圧された怒りが、プロムを街を焼き尽くす。
スティーブン・キングの同名小説を鬼才、ブライアン・デ・パルマ監督が映画化するや、話題を呼んだ76年製作の傑作ホラーをクロエ・グレース・モレッツ主演でリメイク。
監督は『ボーイズ・ドント・クライ』のキンバリー・ピアース。

感想など

クロエ・グレース・モレッツがキャリーを演じると発表されてから、キャリーを演じるには可愛い過ぎるなどの批判がありましたが、クロエ・グレース・モレッツは内気で控えめでいながら内に秘めた強さを持ったキャリーをきっちり演じきっています。
キンバリー・ピアース監督版では、キャリーが超能力に目覚め少しずつ内に秘めた強さを発揮して、女性の成熟を罪だと思い込みキャリーを厳しく躾る母親に反抗したり、美しく成長するキャリーの成長を、独学で超能力の訓練をするシーンを絡めて丁寧に描いているし、ジュリアン・ムーア演じるキャリーの母親も狂信的でありながらも過剰な愛情を娘キャリーに注ぐ葛藤も丁寧に描いているので、ラストの展開は泣けます。
ラストのプロムがキャリーの超能力によって地獄と化すスペクタクルは、より大掛かりに過激になっているし、全体的に「シャイニング」「クリスティーン」のオマージュもあって、スティーブン・キングの原作に忠実なリメイク版に仕上がっています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?