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MAY メイ 「友達が出来ないなら、完璧な友達を造ればいい」ぼっちに刺さるサイコホラーサスペンス

あらすじ

内気でコンプレックスいっぱいの女の子メイ(アンジェラ・ベティス)。子供の頃から周りに馴染めず、唯一の友だちは母親がくれた人形のスージーだけ。
そんな彼女が、初めて恋人を手に入れた。優しくて大きな手を持つアダム(ジェレミー・シスト)。
メイは、アダムとの関係にどんどんのめり込んで行く。
ところが、メイの強い想いは次第に常軌を逸し始めた。メイの奇行を面白がっていたアダムも、唇を噛み切るほどのキスに怖じ気づき、彼女を避けるようになる。
また、独りぼっちに戻ったメイ。寂しさに心を蝕まれていくうちに、少女はふと思いついた。
「友だちができないなら、完璧な友だちを造ればいい…」
職場の動物病院からメスや切断器具を持ち出したメイは、最高の材料を求め、大好きなアダムの手や、女友達の首、素敵なタトゥが入った腕など、それぞれお気に入りの美しいパーツを集め始めるのだが…。

感想など

斜視という視力障害があるが故に内気で孤独に苦しんで、母がプレゼントしてくれた手作り人形だけが友達で今まで欠点のない恋人や友人を追い求めてきたメイの、完璧な恋人や友人を欲するが故に起こした行動は確かに異常だが、いつも友人や恋人の欠点に裏切られ続けたメイのどうしようもなく自分の理想の完璧な友人や恋人を追い求めてしまう感情は、親友や恋人と上手くいかないで別れ酷く傷ついた経験のある人なら共感出来るはずです。
前半の初めての恋の中でときめきや独占欲を募らせるメイの丁寧な心理描写が、後半の悲劇的な展開に生きてきます。
アンジェラ・ベティスの熱演、ビッチなアンナ・ファリスが印象的。
「キャリー」「モールス」が好きな人には、わかりみしかない青春サイコホラーサスペンス映画。
「友だちができないなら、完璧な友だちを造ればいい…」
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