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★マンガ『まじめな時間』の名言から学ぶ一歩を踏み出す勇気

落ち込んだとき、テンションが下がったとき、気分が乗らないときに、少しでも気分を変えて、一歩を踏み出す勇気がほしいときはありませんか?

マンガを読んでいると、この言葉深いなぁ〜ってしんみりさせてくれたり、大切なことを思い出させてくれる気がします。

今回は、単行本は2巻で完結した作品である『まじめな時間』(©清家雪子/講談社)より、僕の人生をより魅力的になるよう考えさせてくれた言葉を紹介させていただきます。

『まじめな時間』は生と死をテーマに、不慮の事故によって亡くなり幽霊になった女子高生が主人公が、自分の死とどう向き合っていくかを軸に遺された家族や友人たちの向き合い方や心理描写がリアルで、やりきれない状況なのに時々ギャグのようなシリアスな笑いで笑わせられる、重たいテーマを扱う中で、切なくもあり軽快でもある不思議なバランスで描かれた作品です!

少しでもあなたが夢に向かって突き進むとき、壁が現れたとき、壁を乗り越えるときに、モチベーションを上げてくれたり、グサッと心に刺さったり、物事の見え方が変わるヒントを見つけてもらえたら嬉しいです。

まじめな時間 名言一覧

なんなの…、わけわかんない。いきなり死んで、死んでるのにまだこうしてピンピンしてて、でもお父さんもお母さんも私のこと見えないし。しかも運が悪いだけとか何なの。なんなの〜…。

出典元:まじめな時間 1巻 P16/講談社
植村 一紗

なにこのもやもや感…。
私が死んだのがイベントにされてる感…。

出典元:まじめな時間 1巻 P27/講談社
植村 一紗

もーー意味わかんない。友達の葬式の日にカラオケとかゲームってアリなの!?…ねえったら、私死んじゃったんだよー?

出典元:まじめな時間 1巻 P31/講談社
植村 一紗

お母さん、テレビとか観てるとすぐ泣くのに全然泣かないね。みんな結構平気っていうか普通に飲んで食べて笑ってるし、なんか寂しーよ。

出典元:まじめな時間 1巻 P42/講談社
植村 一紗

私、超空回りで超バカなうえに、死んだのも運が悪いだけだよーなんて言われてさぁ。そんで、あーそっか〜、大人しく消えるの待ってるわ〜なんて、そんな簡単にいくかバカ!

出典元:まじめな時間 1巻 P80/講談社
植村 一紗

私わがままかな。あんなふうに歌ったりして思ってくれるのって、すごくありがたいことだってわかってるんだけど、足りないって思っちゃう。普通にご飯食べれて笑って話せてるのを見ると、私が死んだのなんてその程度の影響なんだって。もっと全身で悲しんでほしいって考えちゃう。

出典元:まじめな時間 1巻 P118/講談社
植村 一紗

お母さんがあんなに私を好きってことも、お父さんがあんなに優しいってことも、死んでからわかったってどうしようもないじゃんね。

出典元:まじめな時間 1巻 P200/講談社
植村 一紗

たぶん今の俺達の常態って、魂の冷却期間なんだろうな。幽霊としていわば人生のロスタイムを過ごしながら…、自分の死を受け入れ、時間の経過とともに現世との縁も切れていく。

出典元:まじめな時間 1巻 P19/講談社
酒井 久時

自分の葬式を見る高校生…。
何度見ても若い子の死はやるせないですねえ。

出典元:まじめな時間 1巻 P22/講談社
酒井 久時

怨霊は霊力が強い。だからその吹き溜まりは霊感の薄い人間であっても、何かしらの影響を受ける心霊スポットになるわけ。まあ、どんなに強い霊力でも生き人の命を奪うまでいくことはまずないんだが…、それだけ生と死の断絶は超え難いものがあるんだな。

出典元:まじめな時間 1巻 P37/講談社
酒井 久時

俺はとにかく不幸にして亡くなった人にはなるべく怨霊になってほしくない。だから世話役をやってるんだ。

出典元:まじめな時間 1巻 P38/講談社
酒井 久時

キミのような若い子は特に、死んだ後まで徒に苦しんでほしくないんだよ。

出典元:まじめな時間 1巻 P99/講談社
酒井 久時

私に何か…、できることがあったらなんでもするから。植村さんのこと何も知らないけど…。同じ学校で、同い年で亡くなっちゃたなんて…、あんまりだよ。

出典元:まじめな時間 1巻 P171/講談社
岡部 蘭子

私、この霊みたいのがみえるの嫌でしょうがなかったの。心の病気かなあって親にも言えなかったし…。だけど植村さんが私を頼ってくれて役に立てるなら、はじめて見えてよかったって思えるかもしれなくて…。…絶対、思い残したこと叶えるね。うまく受け取れなくってごめんね。

出典元:まじめな時間 2巻 P46/講談社
岡部 蘭子

それでどうしても伝えるのがすごく難しくても、赤の他人を頼ってでもお母さんに元気出してって伝えたかったんじゃないかなって思います。

出典元:まじめな時間 2巻 P97/講談社
岡部 蘭子

うまく言えねーけど…、可能性がたくさんあったってことでもあるわけで、そりゃ悔しいと思う。オレには想像もつかないぐらい。でもその悔しさってオレらにはどうもしてやれねえじゃん。

出典元:まじめな時間 1巻 P179/講談社
鳥居 光晴

まだまだあるの。たくさんあるの、あの子のいいところ。なのに私、私はそう思ってるって、あなたを誇りに思ってるって、全然あの子に伝えられなかった…。

出典元:まじめな時間 2巻 P112/講談社
植村 泰子

心配かけてごめんね。
まだね、乗り越えられる気はしない。
一生無理なんだろうけど、まあ……、なんとかやってくわ。

出典元:まじめな時間 2巻 P126/講談社
植村 泰子

生きてるみんなの中から「私」は消えていっちゃうわけじゃない。それは自分も生きてた時はそうだったらしょうがないのよ。

出典元:まじめな時間 1巻 P104/講談社
ママさん

それはもう生きた記憶じゃなくて思い出。懐かしむだけの切れ端よ。そうやって古いものは片付けちゃって新しいものを入れていかないと、人間なんて生きていかれないんだからしょうがないの。

出典元:まじめな時間 1巻 P104/講談社
ママさん

いかがだったでしょうか?

お気に入りの名言は見つかりましたか?

僕自身、別の記事で語りたいと思っている内容ですが、婚約者を交通事故で亡くした経験があり、1年以上なにも手につかない心が空っぽの状態になった経験があります。

作中、一紗の想いが岡部さんを経由して母の泰子に伝わり、四十九日を終えお墓参りをするときに一紗に向けて発した『心配かけてごめんね。まだね、乗り越えられる気はしない。一生無理なんだろうけど、まあ……、なんとかやってくわ。』という言葉は、気持ちの整理がついていない状態でも少し心を軽くしてくれるのはないかと思います。

学校や会社、その他の組織に所属していて落ち込んでいるとき、疲れているとき、悩んでいるときなどに、この『まじめな時間』の名言で元気づけられる方も多いのではないでしょうか?

不慮の死によって幽霊になってしまった一紗の困惑から来るやるせなさや憤り、前を向きたくても向き方が分からない思いや、遺族として残された母としての後悔がわだかまりを抱える泰子、想いを伝えることに困惑しながらも行動した強い霊感を持った岡部さんなど、ひとりの女子高生の死から沸き起こるさまざまな価値観や想いを抱きながらも立ち向かっていく、登場人物のもたらす言葉にふれあいながら、また明日からの原動力になると幸いです。

それでは今回はここまでです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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