25.言語のガイネン
石岡瑛子展に行ってきた。
石岡瑛子さんは資生堂やPARCOの広告を手掛けたのち、NYに渡りミュージシャンのジャケット制作や映画の衣装制作など多岐にわたる分野で活躍したアートディレクターだ。
私はあまり詳しくなかったので、展覧会に行くまで彼女の名前を知らなかったが、その作品に圧倒された。
撮影禁止だったので、展覧会で見た言葉を紹介していこうと思う。
石岡瑛子さんのことばたち
「デザインの背骨はタイムレス、オリジナリティ、レボリューション」
「感情がデザインできるか、私の中の熱気を観客にデザインというボキャブラリーでどのように伝えることができるか」
(http://eiko-timeless.com/?p=975より引用)
さらば故郷、ファッションに国境はない。-PARCO
(https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/eiko-ishioka/より引用)
西洋は東洋を着こなせるか ‐PARCO
砂になる一冊 ‐角川文庫
文学少女は、もうマイナスのシンボルになってしまった ‐角川文庫
「私は衣装をやっているのではなく視覚言語を作っているのだ」
「デザインはデザイン言語を使って演技する」
デザインという言語
この展覧会で一番の驚きは、「デザインは言語」と石岡さんが何回も表明しているところだった。
デザインの知識もない私にとってデザインはデザインであり、言語とは考えたことがなかったがたしかにデザインが訴えかけてくるものは、コミュニケーションであり、言葉をもたない言語だ。
いや、絵だけではなくコピーが入ってるときは言葉までもデザインになる。
だけど、ただの言葉ではなく1つのデザインとしてぐんっと練り上げられ、そこに在る。石岡さんが手がけたポスターを見た時にそのような印象を受けた。
webのHTMLとCSS
今日読んだ初心者向けwebの本に、
webを見る人は人間とコンピューターです。デザイナーやコーダーはもちろん人間のことも考えつつ、コンピューターに分かりやすい言語を使う必要があるのです。
と書いてあって、難しそうなプログラミング言語がちょっと身近に感じた。笑
いままで言語は英語、中国語、フランス語などの国や民族によって存在しているものだった。
それがデザインも言語、プログラミングも言語、となってくると奥が深くて面白い。
「若い人の言葉をおじさんたちに分かるように翻訳してあげる作業が必要」
と、新米社員と役職が上の人にはさまれる中間管理職の人が言っていたのを思い出した。
そういえば、同じ日本語を使っていても話が通じない人もいるもんなあ。年齢の問題や男女の問題などではなくて、個人間の問題として。
言語学者の人に言語の定義を聞いてみたくなった日だった。
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