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気概はあるか? (2022/7/25)

記事の長さはおよそ1,200文字。2分程度で読めます。

【The STYLE / Culture】文化時評
昆布不作が映す食文化の危機

2022/7/24(日)日本経済新聞朝刊

記事のポイント

  • 日本近海の水産資源に異変が起きている。

  • 北海道函館市では6月に漁が解禁された名物のイカが今年も不良になり、7月解禁の天然真昆布も海中で昆布が育っておらず、収穫はほとんど見込めない状態だ。

  • 近年は他地域でも、サバやサケ、サンマといったなじみのある魚で漁獲量が減少している。

  • 数十年単位で海水温や海流などが変化し、とれる魚の種類が変わる魚種交代と呼ばれる現象がある。

  • 最近起きている不良は周期的な変化の一局面ではなく、温暖化による海水温の上昇が影響した、従来とは質の違う変化ではないかと危惧する声が強い。

  • 今後も続く変化ならば、地域、ひいては日本の食文化に影響する問題になるだろう。

  • 地球規模の気候変動の中で日本の食文化をどう守っていったらいいのか。海水温の変動とノリの成長の関係を解明してきた、高知大の広岡教授スジアオノリの陸上養殖技術を開発し、教え子らが海洋深層水を使った陸上養殖に乗り出している。

  • 「料理人の皆さんは魚や昆布では天然ものにこだわるが、お米をはじめ農産物に天然物なんてありませんよ、とある方に指摘されましたね」。割烹・喜川の上野さんは苦笑した。

  • 変化を受け止め、技術と工夫で改良するのは日本の得意技だ。

  • 環境の変化を嘆くだけではなく、変化に対応し、新たな食文化を作り出すくらいの気概を持ちたい。

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昆布をはじめとして、日本近海の海産物の漁獲量が減少しているそうです。

私は出汁の利いた料理が好きで、
いりこ、カツオ、あごなどいろんな出汁があるなかで、
昆布出汁がいちばん好きです。

コクのある旨みが何ともいえないですよね。


北海道の昆布の年間生産量は30年で半減し
1万3千トンを割ったそうです。

あの旨みを味わえなくなるのは寂しいので、
環境の保全に力を入れるととともに
養殖技術の研究を進めていただきたいですね。


記事に、
「変化を受け止め、技術と工夫で改良するのは日本の得意技だ」
とありました。

さらに、
「環境の変化を嘆くだけではなく、変化に対応し、
新たな食文化を作り出すくらいの気概を持ちたい」と。

現在の日本には、そんな気概が残っているでしょうか

  • 変化を「受け止める」のではなく、
    「やり過ごす」。

  • 「自分ごと」として改良につなげるのではなく、
    「他人のせい」にして不平・不満をいう。

  • 「新たなことを作り出す」のではなく、
    「これまで通りのことを続ける」。


こんな状況が増えているように感じるのが気がかりです。



本投稿は日経新聞に記載された記事を読んで、
私が感じたこと、考えたことについて記載しています。

みなさんの考えるヒントになれば嬉しいです。
「マガジン」にも保存しています。


「学びをよろこびに、人生にリーダシップを」
ディアログ 小川



美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。