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読書前予想:イーガンの短編集「ビット・プレイヤー」

SF 作家グレッグ・イーガンの新刊
7年ぶりの日本オリジナル短篇集、いよいよ 19/03/20 発売です!

ビット・プレイヤー

(19/03/18 現在 Amazon では紙書籍のみ、Kindle 版は発売日にならないと表示されないのかな?)

イーガンの「祈りの海」「しあわせの理由」を読み、次は「ディアスポラ」だ!と意気込んでいましたが、ある書評での『文学というメタゲームへの最終兵器にして史上最も難解なSF』に怖気づき、やっぱりもうちょっと短篇集を読んでから…

と思っていた矢先の新短篇集です! これは読まねば!

収録作予想

収録作タイトルはこの 6作。
七色覚
不気味の谷
ビット・プレイヤー
失われた大陸
鰐乗り
孤児惑星

それぞれのストーリーを予想してみましょう。

七色覚
これは光や色が三原色じゃなくて七原色ある世界の話で、RGB をやめて HSB にしなさいというお話です。

不気味の谷
「気味が悪い」とか「小気味いい」とか言いますが、この谷にはそういう「気味」が存在しないのです。
ある女性に片想いしている男性、男性を煙たがる女性、この二人が谷を下る時、二人の関係に変化が。
「気味」とは外部の情報に対する反応なのか?あるいは自身の内面の発露なのか?

ビット・プレイヤー
「シュレディンガーの猫ペア!」
闇市場のテントで量子ポーカーに興じる青年。
「またそんなチンケな手で…」
「へっ!俺とお前じゃ波動関数が違うんだよ!」
それから半世紀が経った。街から闇市場が消えて同じぐらいの時が経っている。
危険な量子ポーカーをする者などもうどこにも居ない。
かつての青年だった彼を除いては。
そして、量子もつれによって量子ポーカーの魅力に取り憑かれた遥か彼方の銀河にいる「彼ら」の他には。
彼らは量子テレポーテーションを使って彼に戦いを挑んできた。
対称性の破れを突いて、決めろ!セオリー・オブ・エブリシング・フラッシュ!

失われた大陸
『超古代文明か!?大西洋の海底に第四根源人種の痕跡を見た!』
情報端末に流れるテロップに、ヒロシ・カワロは「またか」という表情で頭を左右に振った。
その直後、彼は我が目を疑った。
『レポーター:ヒロシ・カワロ』
彼の名だ。そしてレポーターとして早口で嬉々として話しているその男の顔も紛れもなく彼の顔だった…

鰐乗り
2年に一度の儀式の日が近づいていた。
「鰐乗り」それは部族の長が命を掛けて己の威厳を示す儀式。
部族の長は内心憂鬱な気持ちで河口に向かう。しかし、それは鰐にとっても同じことだった。
お互いの気持ちを知った鰐と部族の長。彼らの取った行動とは?

孤児惑星
孤児だけが住むことを許された惑星。
やがて成長し、結婚した者はこの惑星を去ってゆく。生んだ子を置き去りにして。
孤児たちの世話係は機械。人間とは似ても似つかぬ姿をしている。
その機械を「親」と認識したとき、孤児は孤児ではなくなり…

読みたくなりました?
読みたくなくなった!? ヤバイ!ハヤカワさんに怒られる!!

イーガンを読み始めたきっかけ

最初にグレッグ・イーガンを読んだのは、クリエイティブ・コーディング仲間の ryotako さんが Twitter で紹介されてたのを見て気になったのがきっかけでした。

ryotako さんはイーガンの短篇「貸金庫」をイメージした Processing 作品も作ってらっしゃいます。

いいな!いいな!
私もアホは予想なんてしてないで、こんな風に小説のイメージを形にできたらいいな。カッコイイな。




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