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コラム「あなたは目玉焼きになにをかけますか?」


#私の作品紹介

有名な童話にマッチ売りの少女という作品があります。

私はあの話が好きではありません、というのも余りにも結末が悲惨すぎて受け入れることができないんです。

そこで「私ならこういう展開にする」というマッチ売りの少女を考えてみました。

お父さんに言われて少女はマッチを売ろうとします、けれどもマッチはまったく売れません。
少女は思いました「このままでは寒さで死んでしまう、なんとかしないと」
けれどもお金もないしあるのはマッチだけ。
「こうなったら悪いことをしてでも生きてみせる」
それから少女は燃えそうな枯れ枝や紙切れを集めました、それが集まると立派なお屋敷を探します。
「ここならお金や食べ物がありそうだわ」
さっそく集めた物にマッチで火を付けることにしました、すぐに火が付いてボウボウと燃え始めて煙もモクモクと出てきました。
「火事よ、火事よ、すぐに逃げて」
窓から煙が見えたのか家の中の人が急いで出てきました、少女は見つからないように影に隠れます。
「火を消している間に食べ物や服を見つけないと」
少女は大騒ぎになっている間に家の中の物を盗もうとするのでした、けれども今までにそんなことは一度もしたことがなかったので簡単に見つかってしまいました。
沢山の家の人達が怒って怒鳴り散らしている中、一番偉そうな男の人が少女に話しかけてきました。
「どうしてこんなことをしたんだい、物を盗むのは悪いことなんだよ?」
少女は言いました。
「私にはこうすることくらいしかできなかった、私だってこんなことやりたくはなかった、死にたくないから、生きたかったから仕方なくやっただけ、私はただ生きたかっただけなんだけどそれはそんなに悪いことなの?」
少女の話を聞いた男の人は言いました。
「私なら君に悪いことをしなくてもお金を稼ぐことができる仕事をやらせてあげることができる、けれどもその仕事はとても大変な仕事で君にはとてもやることができないかもしれない、それでもやってみるかい?」
少女はすぐに頷きました。
それから少女は男の人の所で働き始めました、男の人が言っていたとおり仕事はとても大変でしたが少女は毎日一生懸命頑張りました。
それから何年もたちました、大人になった少女は今日も頑張って働いています。
今では男の人と一緒に色んな商売をしてお金を沢山稼いでいます。
稼いだお金は昔の自分のように大変な思いをしている子供達を助けるために使っています、助かった子供達の笑顔を見ていると昔の自分を助けているような気がして幸せでした。
ある日少女は男の人に聞きました。
「どうしてあの日私を助けてくれたの?あんな悪いことをしたのに」
男の人は言いました。
「確かにやったことは悪いことだった、けれども君の目を見た時に思ったんだ、この子は本当は良い子なんじゃないかって、だから助けてあげることにしたんだよ」
「たったそれだけだったの?」
「たったそれだけだよ、やっぱり助けて良かったと思っている」
男の人はそれ以外は何も言いませんでしたが少女は心の底から感謝しました。
それから少女は沢山の孤児を家族にして幸せに暮らしました、年月がたち少女が年を取り亡くなる時が来ましたが周りには数え切れないほど沢山の家族がいました。
少女は最後まで幸せなまま天国に行けたのでした。


というような感じになりました。
たとえ少しくらい悪いことをすることになったとしても罪は償えます、けれども命を失えば取り返しは付きません。
やはり優先順位という物は大切にしないといけないと思います。
どんな時でも生きようとすること、責任から逃げないこと、感謝を忘れないこと、他者のことを思うこと。
これらができなら少しくらいの罪は簡単に償えると思いますし取り返しが付くと思います。

私個人はそう考えています。
ではまた

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