今後何百年の人のテーマです

人の魂は永久に続くのかと思うほどの長い間、六道輪廻を巡り転生します。

地獄や餓鬼道に落ちれば、これでもかと耐えきれない苦しみを味わい、子孫の供養があってやっと上にあがれるというシステムです。

血筋とは、子孫に血を分け与えることで、自分の遺伝子を引き継ぐとともに、あれば財産や土地を引き継ぎます。家系の因縁も引き継ぎます。

人がもし、これからの時代に少子化や寺の在り方の変化によって、自分の子孫からの供養、墓の手入れなどが手厚くされることを望めなくなった場合、生きているうちにできることは生前に徳を積んで三悪道に落ちずにこの生を終えてすぐに成仏して仏になることです。

子孫に負の遺産を引き継がないこともその一つです。

この世界は昔から、お家のために子孫を産み育ててきました。幼い子供が将軍や皇帝になるくらいです。

皆さんは、自分の子が生まれるときに、何を目的として産むことを決意したでしょうか。

これで我が家系は安泰だと思ったでしょうか。

それとも、できてしまったからには産むしかないと思ったでしょうか。

親が子を産むときの捉え方が、その子の宿命になるように思います。

家系を継がせることを意図したのなら、それを望んで宿命を受け入れるか、望まずに抗う人生のどちらかを子は選ばねばなりません。どのみち自分の幸福を考えるにあたり、家系や親のことを考慮しないわけにはいきません。

今の日本を見ていますと、象徴と呼ばれるお立場の家系に対しても、自分の役目というものをもっとちゃんと演じろとの声ばかりを耳にしますが、それを続ける限り、人の世はずっと六道輪廻を巡るシステムから逃れられないのではと思うのです。

今、個の時代と呼ばれるのは、一人一人がこの一生で自分の因縁の完結を目指すことを求められているよう思えてなりません。

私は、神仏の方針が変わり、新しい時代がやってきたと聞いています。

よく捉えるなら、現世で覚えてもいない過去世の因縁や、先祖の因縁を今までほど引き継がなくてよい世界に移るのではと思うだけの体感が私にはあります。そう方針を変えなければならないほどに人間の輪廻は良い方向へと向かわなかったのではないかと思うのです。だけれども、今はまだ犯罪者の家族が自殺に追い込まれるほど社会に攻撃されるのが現実です。先祖のしたことをいつまでも責められ続けるのが現実です。悪しき習慣が浮き彫りになってから大きな転換が起こる典型的な出来事ばかりが目につきます。

よく親はこどもの幸せだけを望むようなことを言いますが、自分の老後の世話や墓の世話、家を守ることなどをしっかりと計算に入れています。自分たちの許せる範囲でしか、こどもの幸せを望んではおらず、生まれた時から親の思いは子の宿命として運勢に影響を与えます。

このことについて、大きな転換期がやってきていて、深く考えざる得ない状況に追い込まれた人から、起きたことに対応していかなければならなくなるでしょう。

大きな問題が起きる前にそれに気づき、自分のことは自分の代でという意識で生きられる人は、その未来は明るいでしょう。

自分の人生とこどもの人生を分けて考えられるだけの、自分の因縁は自分で完結しいようと決意できるだけの思いが親にあれば、その子もまた、その親に倣ってできる限りのことにまっすぐ向き合える成熟した思考で、親の恩に報いるでしょう。

子が生まれるとき貴方はどんな思いでそれを受け止めたでしょうか。

思い出してみてください。



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