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大殺界って結局どうなのよ?(占い小話③)

こんにちは、木月まことです。

今日は占いのはなしになります。確かこれで3回目のはずです。

細木数子さんがテレビから姿を消して随分が経ちますよね。

先年、養子縁組した義理の娘さんを後継者にして事実上引退されました。

ん、なわけなので、そろそろ若い人の中に「大殺界って、なに?」って人があらわれても不思議ではないかもしれません。

大殺界っていうのは、元は中国の易や陰陽五行に端を発する占いを細木さんがひろめたものです。

だから源流は中国の易や陰陽五行にさかのぼれるわけです。

わかりやすくいうと、中国の干支(えと)ってあるじゃないですか?

あの60(年)でひとまわりするあれです(生まれてから60年でひと回りするんで還暦というわけです。120歳まで生きれば2回還暦を迎えるわけですけど)

みなさんの誕生日もこの60の干支(えと)のどれかになります。

そのどれかは、いわゆる十二支(ね・うし・とら・う・たつ・み・うま・ひつじ……ってやつです)ってやつをみなさんご存知だと思いますけど、

そのそれぞれの60の干支に対して、アンラッキーな3連続の十二支があって、それを細木さんの六星占術では大殺界とよんでるわけです。(アンラッキーな十二支っていってしまうのは厳密には語弊があるのですが、ここでははなしをわかりやすくするためそういっておきます)

大殺界とかってムカつくよ!

ん~、わからなくはないです。

もし自分の大事な人が死んで、その葬式で「あの人大殺界だったのよ」なんてヌカすやつがいたらオレそいつをぶん殴るけどね…

そんなノリのレビューを見たことがあります。

まぁ、近親者をはじめとした思い入れのある人の死や不幸があったときに、「大殺界だからよ!」としたり顔で解説する輩がいたら「許せねぇ!」ってのもわからなくはないです。

ただ、まぁここでは、六星占術をはじめとする占いにそういった不幸なかたちで出会ってしまった人の感情論はひとまず置いておくとして、

実際、大殺界ってどうなんだろうってところです。

60の干支は、年でも、月でも、日でも、60ずつ規則ただしくグルグル回っています。

因みにこれを書いてる今日(2020年3月7日)は年が「庚子」、月が「己卯」日が「己酉」になります。(わかりやすくいうと、ねどし、卯月、酉の日)となります。

大殺界ってそんなに怖ぇの?

まだ35歳より手前だったりすると、人生思い返してみたとき、そんなに大きな起伏がない人もいると思います。

わたしも(超)低空飛行の連続だけど、震災にあって家族や家や仕事を一気に失うみたいな、自覚しやすい決定的災いもなかったような気がするのですが、実際どうでしょう?

一番最初に大殺界…ああ、納得って思ったのは、記憶が正しければ、わたしはスーパーに15年勤めたんですけど、そのさらに前の会社の友だちと、メールで大喧嘩になったんですね。そのときは、メールのやりとりくらいの仲になってたんです(職場が変わると前の職場の友だちとはしょっ中は会えません)

その喧嘩でほぼ絶交に近い状態になって、メールていうツールは冗談が通じにくく、顔を合わせてれば冗談ですむはなしが、文字だけだと上手く伝わらないことを痛感したはじめの出来事でした。

そののちに六星占術に親しむと、その大喧嘩をした時期は、自分もその友だちも、「年運」「月運」ともに大殺界だったんです(因みにしかし、二人は同じ星人ではありません。六星占術では、土星人、金星人、火星人など六の分類があります)

ふたりとも、超やべぇ時期だったんだ…とミョーに納得。
(ちなみに、その友だちとは、LINEをはじめて9年振りに「よお~っ」となって復縁しました)

また会社時代、バンドを組んでいたのですが、みごと瓦解し、そのときバンマスと私はみごとに大殺界…(これは組んだ時、個人的に相当期待を膨らましてたんで、失望は大きかったです)

また自費出版で本をだしたんですが、半年後に出版社がつぶれてしまい、その時のわたしの運気はよく、すごく小さくですけど無償で毎日新聞の広告にだしてもらえたんです…が、社長さんは、そのときやはり見事に大殺界(あとでわかったことです)

また高校の3年間は正直主観的に相当くすんだものでしたが(こういういいかたは当時自分をもりたててくれた、クラスメートや、友達、バイト仲間に失礼なんですが)高校時代まるごと大殺界。

逆に、中学時代は六星占術だと、すごい幸運期で、思い返してみても、中学の3年間は非常に牧歌的な日々でした。

全部がではないんですが、結構思い当たる節も多いんです。

でも、12年に3年連続でアンラッキーが回ってくるなんて、気が滅入らねぇ?

受け取り方次第なんで、気が滅入るだけというひとにはおすすめできません。

でも、そんなわけで、それ以前から他の中国系の占いに入れ込んでいたわたしは、それ以来細木本は毎年買っています(六百いくらですからね、確か…別に、細木関係者の回し者ではなく、単純に占いフリークです)

占いとかって、どうすんの?

すごい他力本願だよね?

チャートにしたがって人生選択するの? サイテー!

ん~、まぁ、人生観との兼ね合いもありますから、必要ないっていう人は多分必要ないと思います。
生理が拒絶するっていう人もクズ籠へ放り投げていいのかもしれません。
一番肝心なのは、あなたがどう生きたいか、ですからね。

カバンにいれる折り畳み傘と一緒で、要らない人には要らないです。

外出時、スマホ以外なにも持たないっていう人もいるでしょうし、それぞれの正解があるのでしょう。

じゃあ、どんな効用があるの?

直接の効用を聞かれても、僕は返答に今のところ窮します。

僕自身、占いによって、ビジネス的成功を手にいれたわけでもなく、美貌の妻を手に入れたわけでもなく、すごい財産を築いたわけでもないですからね。

でも、いままで話した通り、大殺界みたいなことでも、結構思い当たるんです。

強いて言えば、攻め時と自重期を知ることかな。

たとえば、攻め時に、ビジネスにしても、異性を口説くにしても、何かを始めるにしても、これを傍観して空費したら損ですよね?

逆に自重したほうがいい時期にガンガンやりすぎて悪い方向へ行くのも回避できるかもしれません。

もちろん幸運期だったら絶対不幸が起きないとか、どんな願いも成就することを保証するわけじゃないと思いますけど。

あと、たとえば、会社とかで、自分は正論を主張してるのにどうしてこんな誰も聞き入れてくれなくて四面楚歌になってしまったんだろうってときに、大殺界だったからであれば、それなりに気持ちが落ち着くこともあるかもしれません。
こういうときに「占いなんて関係ねぇ!絶対、オレの正論をみんなに分からせてやる」ってパワー勝負に出れる人は、器やパワーの大きい人。
そういう人は占いは不要。
若い人って、占いに興味を持ちやすいと思います。
だって、どんな仕事がむいててどのくらい成功するのか?ことし彼女ができるか?財産は築けるのか、それともほどほどか?とかしりたいですよね?
若い人で占い全否定するのって、早く結婚して出産も済ませて子育てに邁進中の人とか(仕事運も、恋愛運も、財運も、それどころじゃないですよね)あとは、大学も第一志望に実力で受かって、社会にでてからもひたすら実力主義的に自力本願的にビジネスに邁進するバリキャリタイプの人とかが多いようです。そういう人だと仕事では何らかの成果がすでにでてるでしょうし、恋愛運とかも、SEXは正直したいけど、異性といちゃいちゃなんて時間の無駄だし結婚なんて興味ないからそんなものはクソだ!って考えるでしょう。
占いって、自分の限界はぼんやり見えてるけど、人生まだ決まったわけじゃないっていう境遇の人が興味を持ちやすいと思います。
そういう意味で、そんなに強くはない人が興味をもつのかもしれません。
ただ、それゆえ不健全(?)な強依存がおこりやすいのも確か。

はなしがそれちゃった。

大殺界ってどう?

ん~っ、結構思い当たる節もある。

全部が全部じゃないし、悪く考えると暗くなっちゃうけど。

使い方だよね、あるいは距離の取り方しだい。

転ばぬ先の杖だよね。

結局、転んでるけど。

カバンの中に折り畳み傘いれてる?

もちろん。

この前、バスの中に忘れたけど。

ハンズフリーみたいなお洒落な生き方にも憧れるけど、自分にはあわないかも。

ってなんか訳の分からなくなってきたところで締めたいと思います。

運気の悪いときってどうする?

目の前の課題を淡々とこなすことかな。

思い通りにならないことって誰にでもあるから。

自分も20代のかなりを引きこもりとして過ごしたけど、当時は幸か不幸かSNSもガラケーすらなかったから。

震災で家族を全部失いましたみたいな超な災いもないけど、やっぱり思い返してみると、思い通りにいかなかったことって結構ある。


以上、占い小話──3回目「大殺界って結局どうなの?」でした。

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