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体育会化する社会と、ついていけなくなる人々

こんにちは、木月まことです。

多様化する社会っていいますよね。

ずい分前からですね。

僕が、こどものころはもっとシンプルで(70年代生まれです)
たとえば、『ドラえもん』が嫌いな人ってかなり少なかったんです。

いまは、フォローとアンチ、最低ふたつに割れちゃいますね。

多様化って何なのかっていうと、フェティシズム(フェチ)の多様化っていうんでしょうか……

いや、それじゃさらに分かりにくいですね。

だから、たとえば、僕が若い頃って、たとえば、SEXの王道は多分正常位だったんです。
いま、多分ですけど、そんなことないですよね?

座位だろうと、立位だろうと、後背位だろうと、AVとかであるような顔射だろうと、ちょっとこれ以上例を言うのをやめますけど
たとえば、外(屋外)でないとコーフンしないとか、ラブホみたいなけばけばしい場所はダメとか、逆に、一流ホテルのスイートみたいなきれいすぎることろはダメとか
あるいは、オナニー主義ですとか
童貞主義ですとか
フーゾクでしかやらない主義ですとか
愛あるSEXしかしない主義ですとか

いろいろもう、フェティシズムも多様化して、そんなのは、個人の嗜好の問題だろということで、人を殺すとコーフンするとか、明らかにNGなもの以外は、結構寛容になってる部分があると思います。

つまり、日本のような、ある意味、80年代の後半くらいに物質的豊かさを達成した国では(いまでは貧困も問題になってますけど)「王道」とか「標準」みたいなものがなくなって、フェチ(満足形式)の多様化が進むわけです。

たとえば、SNSの「再生回数」が多いとか
所持金銭が沢山あるとか
「偏差値」が高いだとかいったことが
本当の満足かどうかわからない人が増えだしたということです。

これは、先ほどもいった、戦後の焼け野原の本当の貧乏から、80年代の後半に至って経済の目的はおおよそ達成したこととも関係してるでしょう。

こういう、多様化の時代は、政治もビジネスもやりにくいんです。

たとえば、台湾有事・その他の危機に備えて軍備の予算を2倍にしましょう!と与党が音頭をとっても
「ほんとにそれがみんなのしあわせか?」となって、意思決定が容易ではありません。

ビジネスも、多様化が進む時代は、フツーにやりにくいでしょう。

最近あたったビジネスで思い浮かぶのは「ユニクロ」と「GU」くらいで(全然最近じゃないですね)
あとは、外国だけど、アマゾンとかFacebookとかITビジネスばっかり
一般ビジネスなんてそんなに簡単にあたらないですよね。

こういう多様化の時代は、ビジネス・教育など様々な領域で、むかしほど、シンプルではなくなるわけです。
教育の現場なんて大変ですよね?

こうなると、社会は、体育会(スパルタ)にならないと成立しにくくなると思います。

ところが、社会のほうは、このスパルタを課した、それに値する見返りを提供できなくなりつつあります。

それは、先ほども言った、嗜好(フェチ)と満足形式の多様化で、容易に結果がでにくいからです。

結果を出せない社会は、成員に見返りを提供できなくなりつつあります。

こうなると、スパルタは「精神力」を鍛える以外の積極的意味を持ちにくくなります。

すると、「意味がない」あるいは「ついていけない」と感じ始めた個人から脱落していくと思います。

ひきこもり、年金授受、生活保護、ホームレス、病気、障害、犯罪者等です。

いや、日曜の朝から暗いはなしでスミマセンけど

「偏差値」こそが価値がある、で意思の統一がとれてる社会は、教育もビジネスもやりやすいんです。

やりやすければ、現場はそんなにスパルタ(体育会)になる必要がないからです。
あるいは、スパルタに異を唱える人が少ないからです。

いまは、もう「偏差値」みたいな特定の単一価値で人をまとめるのにはムリがある状況だと思うので

現場にかかわってる人の何割かは、SNSなどのネットだろうと、リアル職場だろうと、昔より早く疲弊すると思います。

そこででも、XやインスタやYouTubeを見て、とりあえずアドレナリンを上げて対応してる人が多いようです。

この悪循環的状況に特効薬はないと思われます。

それぞれが、人の意見に惑わされず、自分のしあわせ(または自分とまわりのしあわせ)を粘り強く探し当てていくしかないのかもしれません。

とりあえず「偏差値」を上げるみたいなやり方は、昔ほど功を奏しにくくなっていると思います(それこそがしあわせと確信を持てる人を除いて)


(あとがき)
「偏差値」やビジネスがすべていけないとか、そんな極端なことは言ってませんが、スパルタの先にこれといった「報い」がないことに気づいた人々は、鎌倉時代に元寇の変で功を立てた武士が、何の恩賞も与えられなくて幕府を離反したのと一緒で、構造から脱落していくのでしょう。

僕も、週当たりの労働時間を減らしたり、SNSとかかわる時間を減らすことで対応しています。
生活保護も検討しています。

口座に振り込まれる額や、SNSダッシュボードの数字がアドレナリンを上げてくれることは望み薄なので
最近は、住んでる地区の海とか、仕事(バイト)で行くときに見える丹沢(神奈川県)の山々を眺めることその他で癒されてます。

しあわせについて考え直す日々が続いています。

御一読どうもでした。

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