見出し画像

令和3年11月議会報告⑤「放置自転車の適正保管と利活用について」

次の質問に移ります
次の質問は「放置自転車の適正保管と利活用について」分割質問方式にてお伺いします。

私は令和元年11月通常会議において石山寺の放置自転車保管所を取り上げ、「大津市自転車等の放置防止に関する条例」において、市に帰属した自転車等についてはその再利用に努めるものとされているにも拘らず、全て鉄くずとして処分されていること。また、鉄価格の下落によって、年々売り払い価格が下がっていることを指摘し、他の利活用を図るべき時期が来ているのではないかと質し、また、その際には困窮者の雇用創出や障がい者の雇用促進につなげる等、福祉部局との連携も考慮してはどうかと提案しました。
また、返還を前提として保管しているのに自転車の保管状態が悪く、雨ざらしのため1ヵ月も経たずに錆びてしまうこと、所有者に返すまでは市の責任で適正に保管する必要があることを質しました。
その際に、他都市の事例を調査し、放置自転車の再利用について検討すること、あまざらしでの保管について所有者への返還や再利用を考慮する取り扱いの変更は必要であると考えている旨、ご答弁いただいております。

その後の利活用状況について担当課に確認したところ、不用品として売り払いを何度が試みたが保管状態の悪さで全て入札不調に終わり、処分できないまま自転車の保有台数が増え続け、保管所がいっぱいになってしまったので、今年度は処分費用を計上し、産業廃棄物として処分したとのことでした。
500台の処分費用が110万2200円かかったそうです。保管状態が良ければ自転車として再利用できるものもあったのではないかと大変残念に思います。

10放置自転車 大江保管所写真 01.質疑・一般質問補足資料(出町明美議員 R03.11一般)_10

スライドをご覧ください。
左側は、先日石山寺保管所を視察に行った際に、撮影した写真です。
ご覧のように相変わらず雨ざらしのまま、錆び付いた自転車が所狭しとひしめいています。
右側は国から無償で借り受けている高架下の大江保管所です。
大江保管所は、令和2年10月から保管所としては閉鎖されています。
しかし、ご覧のように、大江保管所は高架の下に位置しており、塀で囲われてもいるため雨ざらしにならず、錆の発生も防げることから、石山寺よりも自転車の保管に適していると考えます。

11放置自転車 回収数推移 01.質疑・一般質問補足資料(出町明美議員 R03.11一般)_11

次のスライドをご覧ください。
自転車の撤去台数と売却台数をグラフにしたものです。
近年は放置自転車防止の啓発活動が功を奏し、撤去台数は年々少なくなってきています。
大江保管所の閉鎖は、撤去台数の減少に合わせて保管所の集約を図ったものです。屋根のある大江保管所を閉鎖し、石山寺保管所を残したのは、石山寺保管所の収容台数が多かったからだと聞いています。しかし、雨ざらし保管で自転車の状態が悪すぎるために再利用ができず、高い費用を出して産業廃棄物として処分している現状は改善するべきと考えます。
撤去台数も減少していることから、将来的には石山寺保管所から大江保管所への切り替えも可能ではないかと考えます。

そこで、
①これから回収される自転車については、雨ざらしにならない大江保管所に集積し、所有者により良い状態で返還できるよう適正保管に努めるべきと考えます。見解をお伺いします。

また、②所有権が市に移転した後の撤去自転車は劣化が進む前に、速やかに利活用を図るものとするとともに、今後の展望として単に処分するのではなく、困窮者や障がい者の雇用創出にも繋がるよう他都市の先行事例を検討し、福祉部局等との連携も図るべきと考えます。見解をお伺いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?