見出し画像

街のオアシス作り!〜地域コミュニティで手掛ける新しいガーデニングプロジェクト〜

現在、私たちの街の道路沿いの植樹帯の管理、つまり、植物の剪定や植え替えなどのメンテナンスは、主に自治体の環境部門が担当しています。しかし、これらの作業を地域全体が関与する活動に再構築することができないか考えています。

各地域や町内会単位で、園芸を趣味にしている人々、あるいは植物の世話に興味がある人々を集め、彼らに植樹帯の世話を任せるというものです。その際に、それぞれの地域を「街のガーデニングゾーン」と名付け、それぞれの区域で行われた植物の手入れや整備の結果を競い合うコンテストも開催します。これにより、地域の活力や美観を高め、住民間の交流やつながりを生むことが可能となります。

この地域コミュニティを中心とした取り組みによって、自治体のインフラメンテナンス費用が削減されるだけでなく、地域活動の活性化と住民の一体感を育むことが期待できます。さらに、「ストリートメディカル」という視点を取り入れることで、外に出て活動することで無意識に健康増進行動に取り組むきっかけともなります。具体的には、ガーデニング活動は日常の運動となり、心身の健康を維持するのに役立つと思われます。

さらに、この取り組みは地域の環境保護活動とも連携できます。地域の植物の世話をすることで、住民たちは自然環境の大切さや生物多様性について理解を深めることができます。

したがって、これまでコスト面から見られがちだった道路の植樹帯を、新たな視点で捉え直すことで、それらを地域の創造性の場、コミュニティ活動の場、さらには健康促進の「ストリートメディカル」の場として再定義することが可能となります。これにより、新しいまちづくりのメカニズムを作り出し、地域の魅力を引き立て、住民間の絆やコミュニティ意識を高め、また、健康増進に自然と取り組むきっかけを提供することができます。

具体的には、各ガーデニングゾーンのメンテナンスについては、その地域や町内会のメンバーがボランティアとして参加する形を取ります。そして、それぞれのゾーンが自慢の植物や手入れの結果を競い合う季節のイベントやコンテストを開催します。これにより、地域住民同士の交流を深め、コミュニティの絆を強化することができます。

また、「ストリートメディカル」の観点からは、定期的に外に出てガーデニングを行うことで、無意識のうちに適度な運動を取り入れることができます。これは心身の健康を保つために重要な要素であり、特に高齢者の方々にとっては日常生活の活力を増す助けになるでしょう。

さらに、自然環境の保全にも寄与します。地域の植物の世話を通じて、自然の大切さを肌で感じ、環境保護の意識を高めるきっかけになると考えています。

このような取り組みにより、道路の植樹帯は単なるインフラから地域の魅力を高め、住民の健康を促進し、さらには地球環境の保全に寄与する重要な要素へと生まれ変わることができると考えています。

これが新たなまちづくりのメカニズムとなり、道路の植樹帯が地域の活性化に大きく貢献する未来を創出できると考えています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?