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2024年、新しい年が始まって早々に・・・

株式相場最高値と世の中は浮かれているが、記録的な円安で、円の価値は激減していることとリンクさせないで浮かれている。現実は、かなりの株(国内)を持っていても、ドルベースでは4年前より大幅に資産は減っているはずだ。
学生時代の友人が、一昨年、円が急激に安くなる直前に、1000万円(!)、一気にドルに替えていたが、いい勘とといい度胸だった。しかし、四六時中、円ドルレートを気にする人生を送っているようだった。そんな人生のどこがいいのか私には理解できない。ただし、人生を安定させるために、余計な外乱に人生を振り回されないために、(資産の)リスク分散はしておいた方がいいと思う。

能登半島地震の被災者支援は一向に進まず、それどころか13年経った東日本大震災の被災者も取り残されている。災害対応は、法的には、原則、地方自治体の責任になっている。機能不全な自治体に住んでいるととんでもないことになる。地元の政治と行政に高い関心を持つようにしたいものだ。

参考1:
NKHクローズアップ現代 「誰も取り残されない復興へ  東日本大震災から13年」
家が壊れたのに仮設住宅に入居できない人。故郷を離れ、避難先を転々とせざるを得ない人。いつまでたっても復興できないのはなぜか?能登半島地震でも翻弄される被災者が目立ち始めている。背景には、国の復興政策が被災者の個別事情に応じた生活再建に十分に踏み込めていない現実があると専門家は指摘する。どうすれば「誰も取り残されない復興」を実現できるのか。どこまでが自己責任なのか?国や行政が果たすべき役割は?(NHK)

参考2:
能登半島地震の震源地(マグニチュード7.6)となった珠洲市には、原発建設計画があったことをどれだけの日本人が認識しているだろうか。26年にも及ぶ地元住民の粘り強い反対運動で、2003年末に凍結された経緯がある。そのまま建設されていたら、恐ろしいことになっていた可能性がある。
震源地から60−70km離れている志賀原発でも、今回の地震で、「外部から電気を受けるために使われる変圧器の配管が壊れて、絶縁や冷却のための油が漏れ出し、3系統5回線ある送電線のうち、1系統2回線が使えなく」なった。報道機関もジャーナリズムも、この問題にほとんど沈黙したままだ。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/304462

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240130/k10014340741000.html

卵は歴史的な高値(2倍に高騰)だという。
人間の都合で、効率よくケージに押し込めて薬漬けにして餌を食べさせていても、一羽病気(感染症)になったら、全羽殺処分。経済原理優先社会の愚行が、性懲りも無く繰り返されている。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/234995

先日3月8日は「国際女性デー」。日本の昨年2023年(最新)のジェンダー・ギャップ指数は、調査対象となった146カ国中、125番目。前年の116位からさらに順位を下げた。社会の劣化は止まるところを知らず目を覆うばかり。政治分野は138位でほぼ世界最下位。理想も志もなく、”上がり”で国政の座を手にするおいぼれジジイたち。それを「お上」と崇めて、お情け頂戴の陳情を繰り返し、下を向いて不平不満を呟く、国民主権の権利意識の薄い国民が支えているのでは、劣化やむなしか・・・。
これに歯止めをかけて改善するには、「女性が活躍するしかない」と論理を飛躍させていただきたい。私が数年前から関わっている「学習支援活動」(経済的に困難な家庭の子供達の勉強を無償で支援する)の場でもそうだが、社会運動&活動において、発言力と行動力があるのは大抵女性のように感じる。

すこし古い話になるが、講演会「署名が世界を動かした!3200万筆の平和のチカラ『原水爆禁止署名運動』」という集会に参加した。杉並区の区制施行90周年記念講演会として行われたものだった。
第一部の「署名が世界を動かした!3200万筆の平和のチカラ」の講師は、都立第五福竜丸展示館の主任研究員であり、かつ、いくつかの私立大学の講師や研究員をしている女性であった。彼女が進行役を務めた第二部のトークセッションでは、『原水爆禁止署名運動』を推進した人たちがパネリストとして登壇したが、3人全員が女性。
冒頭、ウクライナから避難してきた、国際的に活躍している若い女性チェリスト2人の演奏会があり、心に染みる演奏だった。そのうちの一人が舞台上でインタビューを受け、
「平和な世界のために何をしなければいけないと思いますか」という質問に対して、
「戦争は起こってしまったら、悲劇は避けられない。皆さんどうか、戦争が起こる前に、戦争が起こらないように、何ができるか、一人ひとり考えて行動してほしいです」という返答をしたのも胸に刺さった。
つまり、講演者、パネリスト、平和を訴えたチェリストまですべて女性。さらに加えて、冒頭あいさつに立った杉並区の区長も女性だった。
思い起こせば、「女性が世界を変える」という確信を強くする出来事だった。
なお、この集会に参加することで、杉並区が、市民運動、社会改革運動の観点で、特別な区であることがよくわかった。また、今まであまり関心を持っていなかった、第五福竜丸の被爆事件が、いかに重大な社会問題であったか、その後の社会運動にどれほど大きな影響を与えたかを知って、今までの無知無関心を恥じ入るばかりであった。

知人の女性が、こんな思いを話してくれた。
「女性が差別されていなかったら、女性が政治の中心にいたら、多くの戦争が避けられたのではないかと思います。多くの組織で女性が中心にいたらもっといいものであったはずです。しかし、私の職場でも採用される女性の数が少ないので、女性がリーダーになる可能性は低いです」
また、加えて、こんなことも;
「NHKの番組ドキュランド『抵抗の“種”をまく メキシコのキュートで過激なイラストレーター』を見ました。これを見ると、女性はメキシコへ行ってはならないという気持ちになると思います。ひどい話です。でも、絶対に(この番組を)見た方がいいです」
こうも言っていた。
「この国(メキシコ)で女性であることは、暴力と共に生きることを学ぶこと、というメキシコ人の言葉、これは、日本に置き換えても当てはまると思います。少なくとも、”暴力”のところを”差別”に変えれば当てはまります。」

さて、世界に目を向ければ、ロシアのウクライナ侵攻も、イスラエルのガザでの無差別殺戮も悪化の一途を辿り、日々多くの一般市民の命が失われ続けている。領土をめぐる対立は、現在も、中国の海洋領有権主張による周辺諸国との対立、現在は沈静化しているものの日本と韓国間の竹島領有権をめぐる対立、日本とロシアの間の北方領土問題、インドと中国のカシミールをめぐる領有権争いと、留まるところを知らない。
あらゆる生命の存立基盤である”地球”が壊れつつある中で、誰のものでもない”地球”のものである土地を、「俺たちのものだ」と殺し合いまでして奪い合う愚かさに、人類は、滅亡するまで気が付かないのだろうか。
どうしても自分のものにしないと気が済まないのか、あなたと私のものでは気が済まないのか。

今、「資本主義の次に来る世界(原題 LESS IS MORE(少ない方が豊か)」を読み始めた。天から降りてきた”蜘蛛の糸”に触れているような感覚が湧いてきている。

おわり

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