出ん出ん虫

出ん出ん虫は、果てしなく広がる”見知らぬ世界”に興味津々、怖さを乗り越え「冒険の旅」に…

出ん出ん虫

出ん出ん虫は、果てしなく広がる”見知らぬ世界”に興味津々、怖さを乗り越え「冒険の旅」に出ます!

最近の記事

2024年、新しい年が始まって早々に・・・

株式相場最高値と世の中は浮かれているが、記録的な円安で、円の価値は激減していることとリンクさせないで浮かれている。現実は、かなりの株(国内)を持っていても、ドルベースでは4年前より大幅に資産は減っているはずだ。 学生時代の友人が、一昨年、円が急激に安くなる直前に、1000万円(!)、一気にドルに替えていたが、いい勘とといい度胸だった。しかし、四六時中、円ドルレートを気にする人生を送っているようだった。そんな人生のどこがいいのか私には理解できない。ただし、人生を安定させるために

    • 映画「大地のうた 三部作」サタジット・レイ監督 を紹介したい

      *昨年夏頃に書きかけたままで、長い間放置してしまったが、改めて、読み直して体裁を整えたので、投稿しておきたい。 昨年(2022年)日本で公開されたインド映画「RRR」が、2023年夏の現時点でも、大ヒットが続いている。夏からは日本語吹き替え版もリリースされ、ロングランが続きそうだ。実はわたしはまだ観ていない。 インド映画は、日本ではまだまだ馴染みが薄いが、映画制作の本場である米国のハリウッド映画の向こうを張って、「ボリウッド映画」として急速に認知度を高めてきているようだ。

      • 宮沢賢治のちょっと不思議な物語

        宮沢賢治の物語童話といえば、「銀河鉄道の夜」や「注文の多い料理店」が思い浮かぶ。これらは、物語の筋、展開には、汲めども尽きぬ奥深さはあるけれど、決して難解とはいえないだろう。 「セロ弾きのゴーシュ」も広く知られている作品の一つだ。 中村哲さんが、宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」を引き合いに出して、彼の偉大な業績の実現を支えた気持ちを説明していた。 セロが下手くそと言われて、一所懸命練習に取り組んでいる最中に、次々と邪魔が入るが、仕方なく(決して善意や親切心から快くという

        • 「本阿弥光悦の大宇宙」を覗いたら・・・

          事前の知識なし、先入観なしで「船橋蒔絵硯箱」を見て、美しいと思うだろうか?本阿弥光悦の代表作品で、国宝である。 https://emuseum.nich.go.jp/detail?langId=ja&webView=&content_base_id=100195&content_part_id=0&content_pict_id=0 東京上野で開かれている特別展「本阿弥光悦の大宇宙 ”始めようか、天才観測”」の入り口を入ったすぐのところに展示作品1として展示されている、本

        2024年、新しい年が始まって早々に・・・

          2023年はどんな年であったか(自分の備忘録のために)

          (大晦日に書き始めたものの、除夜の鐘が鳴ってしまい、ほぼ完成した状態で中断したままだったものに書き継いだものなので、2024年1月1日起草の体裁にて)  新型コロナはつかの間収束の様相。国内は、表面的には平穏な日常の光景が戻ってきたように見える。しかし、世界の様相は混迷を極めている。2年近く続くロシアのウクライナ領土侵略戦争がこう着状態で、日々、ロシアによるウクライナの都市への攻撃で人命が失われ続けている。その最中、大国の政治的横暴とイスラエルの軍事力により、土地を奪われて

          2023年はどんな年であったか(自分の備忘録のために)

          利根川下流・2024年新春ミニサイクリング旅(一泊二日)

           関東地方を流れる主要な川といえば、利根川、荒川とその支流ともいえる隅田川、江戸川、多摩川であろう。このうち、荒川は、私が暮らす地域から近く、日々のトレーニングや運動のために走っている川である。何年か前には、河口から熊谷までロードバイクで走ったことがある。河口付近は自転車で走るようなルート整備ができていない江戸川も、河口から野田まで走ったことがある。多摩川は、さらに身近な川で、何年か前にフルマラソンを走っているが、狭い土手の上は、いつも歩いたり走ったりする人々でいっぱいで、ロ

          利根川下流・2024年新春ミニサイクリング旅(一泊二日)

          映画「荒野に希望の灯をともす」(監督 谷津賢二)に関連して、『私は「セロ弾きのゴーシュ」 中村哲が本当に伝えたかったこと』(中村哲)を読んで、少し気づいたこと、考えたこと

           まず、この著作は、中村哲氏が2019年12月4日に命を落としてから約2年後に出版されたものであるが、内容は、1996年から2009年に出演したNHK深夜便の6つの番組で本人が語った肉声を書き起こしたものに、奇しくも命を落とした2019年12月4日発行のペシャワール会会報に掲載された、本人の「今後の決意文」が加えられたものである。この著作の中に、この点だけはどうしても言及しておきたい発見があった。  用水路建設にかかりきりになっている頃、10歳の息子さんを癌で亡くしていると

          映画「荒野に希望の灯をともす」(監督 谷津賢二)に関連して、『私は「セロ弾きのゴーシュ」 中村哲が本当に伝えたかったこと』(中村哲)を読んで、少し気づいたこと、考えたこと

          映画「荒野に希望の灯をともす」撮影・監督 谷津賢二 2022年 を観て、少し感じたこと・考えたこと

          現代社会のありように少しでも関心を持って生きている方で、中村哲さんのことを知らない人はいないだろう。「人が生きて、死ぬことの意味を、日本人は忘れているんじゃないかという気がするんですね」という彼の直接的な言葉を待つまでもなく、彼の偉大な生き方と成し遂げた業績の大きさは、閉塞感と劣化が進む現代日本社会に、重大な問いかけをしているように思える。 朗読を石橋蓮司、語りを中里雅子という手練が担当。企画がペシャワール会で、制作が日本電波ニュース社であることからも伺えるように、このドキ

          映画「荒野に希望の灯をともす」撮影・監督 谷津賢二 2022年 を観て、少し感じたこと・考えたこと

          映画「世界のはしっこ、ちいさな教室」を観て、少し感じたこと考えたこと

          このタイトルだけからは、この作品を見ようと思わなかっただろう。以前に見て感動した「世界の果ての通学路」の製作チームが作成した作品とわかり、どうしても見なければと思った。まずこの映画の紹介から; 「世界の果ての通学路」パスカル・プリッソン 2014年 仏  世界4つの国を舞台に、2時間から4時間かけて長い距離を通学する4人の子供の通学風景を追うドキュメンタリー作品。ケニヤ、モロッコ、アルゼンチン、インドの子供たち。身の危険を犯しながらも、学校で学びたいという情熱を持って通学

          映画「世界のはしっこ、ちいさな教室」を観て、少し感じたこと考えたこと

          新海誠の作品「君の名は。」を観て少し考えたこと

          新海誠の作品といえば、この作品が最初に思い浮かぶであろう。私は最新作の「すずめの戸締り」を先に観て、それまでの先入観(*)が揺らぎ、先日「天気の子」を観てさらに関心が高まった(本記事の末尾に付記)。そして、今回、傑作との評判が確立しているこの作品の鑑賞へと導かれた。 私の娘は新海誠の大ファンで、たいていの作品は10回前後観ているという。また、ボランティアとして活動している日本語支援の生徒の多くが、中国人で、とりわけ若い男性が多いのだが、彼らとの会話でも、日本のアニメ作品が中

          新海誠の作品「君の名は。」を観て少し考えたこと

          宮崎駿「君たちはどう生きるか」 2023年 スタジオジブリ作品 を観て少し考えたこと

          この作品は、宮崎駿が10年ぶりに世に送り出した長編アニメーションである。宮崎駿が長編作品の制作をやめると宣言していたことは思い出せたが、それが「風立ちぬ」であり、それからもう10年も経っていたことは、驚きを持って気付かされた。 今回の作品「君たちはどう生きるか」は、前評判もあまり立っておらず、いつの間にか公開が始まっていたように思う。我々の世代でこのタイトル「君たちはどう生きるか」を吉野源三郎の名前とともに思い起こさない人間はいないだろう。当然、この作品に基づいた内容、すな

          宮崎駿「君たちはどう生きるか」 2023年 スタジオジブリ作品 を観て少し考えたこと

          2023年3月 沖縄先島諸島サイクリング旅(西表島番外編 ”知られざるダークサイド・ヒストリー”)

          このサイクリング旅の前後に読んだり観たりして学んだ資料を概要編に掲載したが、その中に、 「緑の牢獄 副題:沖縄西表炭鉱に眠る台湾の記憶」黄インイク(Huan Yin-Yu) という書物がある。沖縄に渡ってきた台湾人については、もともと、「台湾」に対する強い関心を持っている筆者にはとても気になっており、台湾から石垣島などに渡ってきて定住した人たちを追ったドキュメンタリー映像作品、 「海の彼方(After Spring, the Tamaki Family...)」黄インイ

          2023年3月 沖縄先島諸島サイクリング旅(西表島番外編 ”知られざるダークサイド・ヒストリー”)

          沖縄先島諸島サイクリング旅(竹富島編)

          1。西表島から竹富島へ 2時半のフェリーで石垣島へ戻る。3時25分に石垣島着。フェリー乗り場には、竹富島への入島料三百円を徴収する機械が設置されていたので入島券を購入した。しかし、現在、この入島券(うつぐみ(*)チケット)をチェックする場所はなく、ボランタリーな制度となっている。  *「うつぐみ」とは、竹富島に昔から伝わる言葉で、”他人を大切に思う気持ち。親やご先祖様を尊ぶ気持ち”(引用)だという。 4時半のフェリーで竹富島へ。15分で到着する。フェリー乗り場は日帰りの

          沖縄先島諸島サイクリング旅(竹富島編)

          沖縄先島諸島サイクリング旅(西表島編)

          1。石垣島から西表島へ 7時から、ホテルにてビュッフェスタイルの朝食を済ませる。7時45分ホテル出発。8時半、西表島大原港行きのフェリー出発。晴れ。今日も強い日差し。 9時15分大原港着。港は結構賑やか。小さな子供をのせた乳母車のような荷台をロードバイクの後ろにつけて走っていく夫婦の姿がある。うーん、すごいなあ。石垣島から、ロードバイクで西表島を走りに来たというたくましい若いお兄さんの姿も。前日、石垣島の北部で工事関係の仕事をしていたので、わたしと旅の相棒のロードバイク姿を

          沖縄先島諸島サイクリング旅(西表島編)

          沖縄先島諸島サイクリング旅(石垣島編)

          1。宮古島から石垣島へ 10時前に宮古島空港に到着。コインロッカーから輪行袋を取り出し、収納して、チェックイン。12時すぎに石垣空港着。宮古島空港に比べるとダントツに大きく、近代的な空港だ。人も多い。コインロッカーに輪行袋や、不要な荷物をあづける。「うりずんの風」での自炊で余ったご飯で作ったおにぎりで昼食にする。 石垣空港にはサイクルステーションがあった。ステーションといっても、空気入れがあるだけだが、これがとても助かる。携帯用空気入れと違って、短時間で空気がしっかり入れ

          沖縄先島諸島サイクリング旅(石垣島編)

          2023年3月 沖縄先島諸島サイクリング旅(宮古島編)

          1。宮古島へ向かう  6時40分羽田発のフライト(JAL)に搭乗するため、羽田空港第一ターミナルビル内のカプセルホテルに前泊した。フライトはほぼ満席。空港で合流した旅の相棒は、保安検査場通過時に、折り畳み式自転車修理用多機能工具が検査で引っ掛かり、チェックインカウンターへ戻って工具を追加で預ける手間がかかった。折りたたんだ状態では、飛行機への持ち込み物に対する規制の範囲内の長さに収まっているのだが、広げると、規制の長さを超える金属物となるという理由だった。  快晴。静岡県上

          2023年3月 沖縄先島諸島サイクリング旅(宮古島編)