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かえるマガジン

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カエルの記事をまとめました。
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記事一覧

ケロヨンとケロリン

今日、食事の時に「ケロヨンっていうキャラクターがいてさぁ~」と私が言うと、「あぁ、あの黄色いお風呂のやつでしょ!」と言う答えが返ってきました。どうやら、ケロヨンとケロリンを間違えているようでした。 ケロヨンは、劇団木馬座の着ぐるみ人形劇『カエルのぼうけん』の主人公です。私は子供の頃、テレビで放映されていた日本テレビ系『木馬座アワー』を見ていました。今でも覚えているのは、「ケ~ロヨ~ン!」「バハハーイ!」という決め台詞です。この決め台詞が、子供の間で大流行しました。”バハハー

リープフロッグ現象

久しぶりのカエルネタです。みなさんは”リープフロッグ現象”という言葉をご存知でしょうか?。リープフロッグとは、leap(跳ぶ)とfrog(カエル)という2つの英単語を組み合せて作った造語です。つまりカエルが宙を跳ぶように、途中の段階をスッ飛ばし、一気に発展する様を表しています。 一般的に、社会インフラが整っていない途上国でも、先進国と同じプロセスを踏んでテクノロジーやサービスが発展していくと考えられてきました。しかし、最近のアフリカ諸国や新興国の様子を見ると、その説明が当て

蛙鳴蝉噪

 蛙鳴蝉噪(あめいせんそう)とは、喧しく騒ぎ立てたる事で、下らない議論や下手な文章の例えです。私の記事が、まさに蛙鳴蝉噪の好例です。元々は、カエルやセミの煩い鳴き声からの4文字熟語のようです。カエル+αを使った諺は結構あって、次のようなものがよく知られています。 井の中の蛙、大海を知らず  これは、知識・見聞が狭いことの例え。また、それにとらわれて広い世界があることに気づかず、得意になっている人のことです。自戒を込めて言います。皆さんは、こんな状態になっていませんか?。 蛙

カエルまんじゅう

 以前書いた『カエルの磁気浮上』の記事が、初めてビュー数ランキング1位になったのを見つけて、新しいカエルネタを探していたら、かわいらしいお饅頭を発見しました。『カエルの磁気浮上』は、水が持つ反磁性を利用した磁気浮上の実験を紹介したものです。書いた本人が言うのもなんですが、それほど面白い記事とは思えません。ただ、記事の長さが短いので、読みやすかったのかもしれません。さらに、日本人のカエル好き(?)も、要因の一つかもしれません。  この『カエルまんじゅう』は、外郎(ういろう)で

カエル跳びで金メダル

 女子ボクシング・フェザー級の入江聖奈さんが、8月3日、東京オリンピックの決勝でネストイ・ペテシオ選手(フィリピン)を5-0の文句ナシの判定で下して、金メダルを獲得しました。2012年に女子ボクシングがオリンピック競技に採用されて以降、日本勢として初めての出場で初優勝しました。  「勝者、ブルー」と言われた瞬間、入江選手はカエルのように大きくジャンプしました。実は、入江選手はカエルが大好きらしく、自身でもカエルを飼っていたことがあるそうです。インタビューもカエルがらみでした

毒ガエルを飼うの?

 カラフルな色に惹かれて、ヤドクガエルをペットとして飼う人が増えているそうです。  ヤドクガエルにはカラフルな色をした様々な種類がいるます。ヤドクガエル属の原産地は、北米南部から中南米にかけて、低地の熱帯雨林から高山の雲霧林に分布します。また、ハワイ・オアフ島にも害虫駆除の目的で移植され、帰化生物として繁殖しています。  体色は種類によっては鮮やかで、毒を保有することを示す警戒色と考えられています。なかには弱毒種なのに体色の派手な種も存在するようですが、これは強毒種に偽装

日本人はカエル好き? 鳥獣人物戯画

 蛙と言えば、鳥獣人物戯画ははずせません^^。  昔は鳥獣戯画の名称が一般的でしたが、動物だけではなく人物も多く描かれていることから、最近では鳥獣人物戯画と呼ばれる方が多いようです。鳥獣人物戯画は、京都市右京区の高山寺に伝わる紙本墨画の絵巻物で、国宝です。鳥獣人物戯画は、甲・乙・丙・丁と呼ばれる全4巻から構成され、内容は当時の世相を反映した動物や人物がマンガ的に描かれたものです。この4巻の中でも、ウサギ・カエル・サルなどが擬人化されて描かれた甲巻が最も有名です。  私が子

カエルとカワズ

『古池や 蛙(カワズ)飛び込む 水の音』は、松尾芭蕉の俳句で、彼が蕉風俳諧を確立した句とされている、多くの人が知っている有名な俳句です。  このように、蛙は”カエル”や”カワズ”とも読まれます。”カエル”の語源はズバリ”帰る”で、昔の子供の帰宅時間の夕方が、”カエル”の大合唱を始める時間と重なることから名付けられたと考えられています。また、”カエル”の習性として、必ず自分の産まれた池に戻ってくる(帰る)事から、そう呼ばれるようになったという説もあります。このカエルと言う呼び

かえる神社+α

 日本には”かえる”に関連した神社仏閣が結構あります。その中のいくつかを紹介します。  まずは、下呂温泉にある観光名所”加恵瑠神社”です。加恵瑠神社は、平成22年7月に、下呂温泉街の新しい観光名所として誕生した神社です。正式名称は”下呂温泉加恵瑠神社”で、カエルの鳴き声である”ゲロ”にちなんだネーミングと”無事帰る”などの語呂合わせで、この名前になったようです。社名の漢字は当て字ですが、たぶん”神の恵が加護される”といった意味合いでしょう。  埼玉県の小江戸・川越にある”

巨大オタマジャクシ

 カエルの記事のビュー数が多いので、それならいっそカエルの事を集中的に書こうじゃないかと思い立ちました。今回はカエルの幼体、オタマジャクシの話です。  タイトル図は、ほぼ3年前の2018年6月21日にネットニュースに上がった、アメリカのアリゾナ州で発見された世界最大級のオタマジャクシの写真です。ウシガエルの幼生とみられるこの個体は、人の手と比べてわかるようように、その長さはバナナ一本は余裕であります。この個体はその年の3月、アリゾナ州にある自然史博物館のボランティアによって

カエルの唐揚げ 食べてみて!!

 私の記事で最も読まれているのは、なぜか”カエルの磁気浮上”です。特に面白い記事ではないと思うのですが、ビュー数が断トツです。この記事ではカエルで思い出した小学生の頃のエピソードを紹介します。  小学校から帰宅すると、玄関先でもわかるくらい、何かを揚げている良い匂いがしてきました。「ただいま」と言うと、台所付近から父の会社の同僚が現れて言いました。「今、美味しい唐揚げを作っているから、○○ちゃん(私のこと)も食べなさい」と、満面の笑みでしきりに勧めてきます。  当時住んで

目から鱗の『アマガエルの実験』

 小学生の時には、学校まで本屋さんが毎月、学研の”科学と学習”を売りに来ました。子供たちは、集金袋みたいなものにお金を入れて、昼休みに本を買いに行きました。私は、『〇年の学習』は好きではありませんでしたが、『〇年の科学』は大好きでした。  家は裕福ではないので毎回は買えませんが、付録が良さそうな号やお正月特別号みたいな時には、ねだって買ってもらっていました。付録目的での購入ですが、中身の方も真面目に読んでいました^^。そのなかでも、ある実験のことが今でも記憶に残っています。

実在する”ウロボロス遺伝子”

 ウロボロス (ouroboros) は、古代の象徴の1つで、自身の尾を噛んで環となったヘビもしくは竜を図案化したものです。語源は、「尾を飲み込む」の意味の古代ギリシア語(ουροβóρος:ウーロボロス)から来ています。  ウロボロスには、1匹が輪になって自分で自分を食むタイプと、2匹が輪になって相食むタイプがあります。ヘビは、脱皮して大きく成長するさまや、長期の飢餓状態にも耐える強い生命力などから、「死と再生」「不老不死」などの象徴とされています。そのヘビが、自らの尾を

カエルの磁気浮上

 銅などの反磁性物質の磁場が反発する効果は非常に弱いため、その反発力は通常は、より強い効果を持つ常磁性や強磁性によって打ち消されます。  反磁性による磁気浮上は、反磁性の大きな熱分解炭素やビスマスなどの非常に軽い小片を使えば、強い永久磁石の上でも実現できます。水は反磁性の効果が強いため、同様の方法で水滴や、バッタやカエルなどの生物を生きたまま浮上させることもできます。カエルを生きたまま浮上させたこの実験は、そのユーモラスさから2000年にイグノーベル賞を受賞しています。ただ