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巨大オタマジャクシ

 カエルの記事のビュー数が多いので、それならいっそカエルの事を集中的に書こうじゃないかと思い立ちました。今回はカエルの幼体、オタマジャクシの話です。

 タイトル図は、ほぼ3年前の2018年6月21日にネットニュースに上がった、アメリカのアリゾナ州で発見された世界最大級のオタマジャクシの写真です。ウシガエルの幼生とみられるこの個体は、人の手と比べてわかるようように、その長さはバナナ一本は余裕であります。この個体はその年の3月、アリゾナ州にある自然史博物館のボランティアによって発見され、生きたまま捕獲されたそうです。

 多くの方はこの写真を見て驚いたでしょうが、私は全く驚きませんでした。というのも、これと同じくらいの大きさの巨大オタマジャクシの群れを実際に見たことがあるからです。

 あれは私が小学5年生の頃でした。季節は、写真の巨大オタマジャクシが捕獲されたのと同じ6月頃だったと思います。当時、私はソロバン塾に通っていて、その時は塾からの帰りでした。塾から解放されて、ノンビリと自転車で家に向かっていましたが、途中の小川で何かがバシャバシャ音を立てて蠢いている音が聞こえました。自転車を止めて小川を覗くと、大きくて黒い生き物が群れになって泳いでいました。最初は鯉か鮒だと思いましたが、魚の形をしていません。よく見ると、頭でっかちのオタマジャクシでした。

 こんな大きなオタマジャクシを見るのは初めてなので、その時はたいへん驚きました。しかも、10匹以上のオタマジャクシの群れでした。子供の頃の記憶なので、誇張されていると思いますが30センチはあったと思います。家に帰ってジャポニカ百科事典で調べると、どうやらウシガエル(食用ガエル)のオタマジャクシらしいことがわかりました。

 巨大オタマジャクシを見たのは、これ一回だけだったので、やっぱり珍しいことだったんだと思います。でも、こちらは巨大オタマジャクシの群れなので、単体の個体より珍しいのでは?、と思っています。証拠(エビデンス)が無いのが悔しいですが・・・。


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