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アメリカ生活#22 セレンゲティ国立公園

 セレンゲティ国立公園は、タンザニア連合共和国北部のマラ州・アルーシャ州・シニャンガ州にまたがる、自然保護を目的とした国立公園です。アフリカで最も知られた国立公園の1つで、1981年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されました。ちなみに、セレンゲティとはマサイ語で”果てしなく広がる平原”の意味だそうです。

 アメリカに住んでいた時、YWCAでボランティアさんから英会話を習っていました。YWCA(Young Women's Christian Association)は、キリスト教を基盤に、世界中の女性が言語や文化の壁を越えて力を合わせ、女性の社会参画を進め、人権や健康や環境が守られる平和な世界を実現する国際NGOだそうです。NGOの名前にはYoungが入っていますが、このNGO活動に熱心なのは、仕事をリタイヤした年齢層が多く、ヤングな年齢層はほとんど見かけませんでした。私が英会話を習っていたのも、ケンドールさんという上品な白髪のお婆ちゃんでした。

 会話の練習は雑談から始まって、テキスト(小説)を読み進める形式でした。たぶん雑談の時だったと思います。私たち家族でヨセミテ国立公園に行った話をしたのがきっかけで、アメリカの国立公園の話になりました。それから話が広がって、野生動物がいっぱいのアフリカの国立公園の話になり、有名なセレンゲティ国立公園の話になりました。何とか会話を続けなければいけないので、「Have you ever been to  the Serengeti National Park ? 」とセレンゲティに行ったことはありますか、と間抜けな質問しました。私は当然行ったことないですよね・・・のつもりで質問したのですが、帰ってきた答えは「セレンゲティなら2度ほど行ったことがあるわ」でした。

 彼女の話では、旦那さんがアメリカ空軍に所属していたので、アフリカ勤務の時に2度ほど行ったことがあるそうです。この件を含めて、ケンドールさんには何度となく、驚かされました。ご存命なら100歳くらいだけど・・・。あの頃が、懐かしいなぁ。


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