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異次元の少子化対策??

『異次元の少子化対策』は岸田内閣の”目玉政策”らしいです。この対策に向け、岸田総理大臣が以下のような基本的な方向性を示しました。
 ▽児童手当を中心とした経済的支援の拡充
 ▽幼児教育や保育サービスの充実
 ▽育児休業制度の強化を含めた働き方改革の推進
この3点を中心に今後議論を行い、たたき台としてまとめることになっています。

3つとも、これからやって欲しい”スバラシイ政策”だと思いますが、これらは”子供が生まれた後で必要となる政策”です。安心できる子育てのためには、必要不可欠な政策だと思います。しかし、”生まれた後はしっかりサポートするので、じゃんじゃん産んで下さい”と言われて子供を産もうとする夫婦が、そもそもどれくらいいるでしょうか?。

現在、子供を持たない夫婦も増えていますし、結婚しない人たちも増えています。そんな状況で、これらの対策で”異次元の効果”があるのか疑問です。安心して自分の子供を育てたいと若い人たちが思えるような社会づくりが必要でしょう。「じゃあ、どうすれば良いの?」と聞かれると、具体的な妙案は浮かんできません。

これから書くことは、現在の日本の倫理観では到底許容できない暴論です。もちろん私も、こんな暴論が受け入れられるとは夢にも思いませんし、私自身は反対です。しかし、そこまで考えないと真の”異次元の少子化対策”ではない気がします。

私が考える異次元の少子化の前提になるのは、”一夫一婦制の廃止”または”その他の婚姻制度の許容”です。現在でもイスラム圏では、ある程度の制限はあるものの一夫多妻が認められています。また、大昔の母系社会では、逆に多夫一妻というのもありました。これは、父親が誰でも母親の家族が子供を育てるというものです。もちろん、この場合の家族は”大家族”が前提です。昔読んだエスキモー(今はイヌイットと呼称)に関する本(冒険家・植村さんの著書)では、これと似たような家族構成もあることが書かれていました。たぶん。

イスラム圏の一夫多妻は、もともとは、戦争による男性人口の減少をリカバーするための政策です。またイヌイット社会も、極寒の極限生活でも子孫を絶やさないための知恵なのかもしれません。”多様性”というキーワードが、様々な分野で注目されています。婚姻制度にも、多様性があっても良いのかもしれません。一夫一婦以外の、一夫多妻、多夫一妻、多夫多妻などです。さらに言えば、婚姻しないシングルマザーやシングルファーザーという選択肢もあります。

倫理的な問題や法的な問題は山積みでしょうが、ここまで考えて初めて『異次元の少子化対策』と呼べるのではないでしょうか。やっぱり暴論ですね・・・。

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