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100年続く徳島の老舗メーカーからベンチャー電脳交通へ【徳島で働く人たち vol.5】

電脳交通は四国・徳島県のタクシー会社から立ち上がった会社です。
「多様性を活かしてチームの働き方を最大化する」という価値基準を掲げており、全国4拠点以外のエリアでフルリモート勤務しているメンバーも少なくありません。

そんな中で、地元徳島を愛し、徳島で働くことを選んだメンバーに、仕事のやりがいや電脳交通で描く未来について話を聞きました。


プロフィール

Product&Service
Customer Service Section
井出 貴大(いで・たかひろ)

大学在学中に簿記1級を取得し、新卒で地方銀行に入行。法人、個人への営業として経験を積む。2012年に徳島にUターンし、社員満足度日本一として知られる自動車部品メーカーにて11年間、採用業務に携わる。2023年10月、電脳交通に入社。

銀行員として営業経験を積む

「もともと地元が好きで、経営にも興味があったので、地銀に絞って就活していました」と学生時代を振り返る井出。大学入学時から銀行志望だったこともあり、在学中にWスクールで簿記1級とファイナンシャルプランナー2級の資格を取得しました。
希望通り新卒で地方銀行に入行。法人営業や個人への資産形成のドバイスなど、営業としての経験を重ねました。
一方で、中堅企業への販促戦略の提案、地域のシャッター商店街の再開発といった大きなプロジェクトにも携わるなかで、違和感を覚えはじめます。「銀行はアドバイスするだけで、実際になにか実行することはないんだなと。本当に経営が好きだったら、銀行じゃなく一つの企業に入ったほうがいいと考えました」。

メーカーの人事担当として邁進した11年

転職先として選んだのは、地元・徳島の老舗メーカーである自動車部品メーカー。人材開発や社員交流に力を入れており、社員満足度日本一企業として全国的にその名を轟かせています。井出は銀行での営業の経験からフットワークの軽さを評価され、未経験ながらも総務部の人事系の部署に配属されます。
「前任の採用担当者が退職したばかりだったこともあり、まずは他社の人事担当者との交流を深めようと動きました。徳島県内の人事・労務担当者が集まる意見交換会に参加したり、就職イベントの空き時間の他の企業ブースを回って採用担当者と情報交換したり、横のつながりから知識を吸収していきました。社内で心がけていたのは、社員のみんなに積極的に話しかけてコミュニケーションを取ること。会話が苦手な人でも、たくさん話をするうちに緊張がほぐれて、仕事でも成果が出たり、心も明るくなっていく姿を見るのが一番うれしかったです」。

一方で、企業や自治体、教育委員会などから依頼で研修の講師を務めたり、人材育成や経営をテーマにしたセミナーに登壇したりと表舞台に出る機会も多かったと言います。採用担当となって11年、会社の業績は変わらず好調、業務にもやりがいを感じていました。
「安定しているからこそ、逆に革新は少ない。採用は年々厳しくなっているとはいえ、成果は出ているので同じことをやり続けていました。このまま続けていいのか、今の時流に合った働き方がしたいと思い始めました」。

地域の交通課題を解決したい

次なるチャレンジの場として電脳交通を選んだ理由は大きく2つです。
「一つが、社員同士が和気あいあいとして活気があり、伝統を守ることよりどんどん良くしていこうとする前のめりの姿勢や社風がいいなと感じたことです。そしてもう一つが、地域の交通課題の解決に取り組んでいる事業内容です。というのも、私は佐那河内村という県内の山間部出身で、家の前に来るバスは1日2本だけ。そんな交通の便が悪い環境で育ったので、地域交通という分野に興味がありました。加えて、銀行員時代の1年目に担当していたのがタクシー会社で、配車業務がいかに大変かという話を聞いていました。彼らのような人たち役に立てる仕事ができるのはいいなと思ったのも要因です」。

向き合う対象が社員からお客様へ

一方で、自身のキャリアチェンジについてはどのように考えていたのでしょうか。
「面談時、COOの北島が私のキャリアについて、『これまで採用一本だったけど、もう少し幅を広げたいよね』と言ってくれたのが染みました。実際、採用担当といえば若い人が多くて将来的な不安を感じていて、管理系の仕事もしてみたいと考えていました。転職に際して人事ポジションで声をかけてくれた会社もありましたが、やれることではなく、やりたいことを選びました」。

井出が所属するカスタマーサービスセクションは、電脳交通の配車システムを導入しているタクシー事業者様からの問い合わせ対応や、機材の入出庫を管理する部門です。
「仕事においてはこれまでもずっと『人の気持ち』を大切にしてきました。例えば、機材の発送一つとっても、なるべく早い手配、丁寧な梱包を心がけることでタクシー事業者様の、ひいてはステークホルダーの皆さまの安心感につながると思います。また、お問合せの対応については、相手の気持ちや立場に立つこと、言葉の背景にある本当に困っていることや要望に気づいて受け止められるかを常に意識するようにしています。今は機材管理をメインに担当していますが、今後は機能への理解を深めて、お客様のためになる機能改善を提案できるようになりたいと思います」。

プライベートな1枚

井出が徳島名物「阿波おどり」を踊っている写真

徳島に本社を構える電脳交通は2023年徳島市阿波おどりのネーミングライツを取得し、阿波おどりをサポートさせていただきました。

代表の近藤は徳島市出身、家業であり電脳交通創業のきっかけにもなった「吉野川タクシー」は1970年の創業から50年以上徳島市内で地域の移動を支えるなど、徳島市との関わりが深い企業です。以前から阿波おどりの盛り上げをサポートしたいという想いがあり、2023年ネーミングライツという形で協賛させていただきました。
電脳交通は、徳島から世界に羽ばたくベンチャー企業として、未来の地域交通を支え続けることを目指しています。今回のネーミングライツをきっかけに徳島の伝統文化である「阿波おどり」を次世代に、そして未来へつないでいき、持続可能な阿波おどりを創り上げるサポートができれば幸いです。


最後までお読み頂きありがとうございました
電脳交通は、事業拡大と今後の徳島における正社員・アルバイト採用強化のため、本社オフィスを徳島駅前・アミコ東館6階へと移転しました。電脳交通でのお仕事に興味を持った方は、ぜひサイト採用サイトもご覧ください。


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