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NPO法人京都古布保存会についてのご紹介

1 京都古布保存会について


活動履歴や概略をこちらにご紹介します。現在、活動範囲が広がったため「日本伝承文化保存会」としての名称変更などを準備しています。
古い衣装の保存と知識の普及を目的として2001年設立。
事務局所在地:京都府宇治市広野町西裏57-3

2 展示・講演活動

2003年:独立行政法人国立女性教育会館において「日本の布セミナー」を開催。
2004年:京都に残る100枚の銘仙展を京都壬生で開催。
2005年:世田谷区の「生活工房」においてにより「京都に残る100枚の銘仙展東京巡回展」開催。
2008年:神戸ファッション美術館「華やぐこころ・大正昭和のお出かけ着物」展にコレクション貸出と着付・講演を行う。
大阪住まいのミュージアムにて「モスリン」展にコレクション貸出を行う。城陽市歴史民俗資料館にて「銘仙」展にコレクション貸出と講演を行う。
京都府よりNPO法人認証を受ける。
京都府庁旧本館にて、「寿ぐこころ・大正昭和の祝い着」展を行う。
2010年:京都新聞に「なつかしのきもの」連載開始
京都府地域振興助成金事業「第1回帯留コンテスト」開催
京都府地域振興助成金事業「大原女プロジェクト」調査開始
2011年 京都新聞に「なつかしのきもの・名作編」連載開始
2011年「第2回帯留コンテスト」開催(以降、2019年まで毎年開催)
2,013年「着物の文様とその見方」刊行(誠文堂新光社)
    大原女衣装調査を行う。
2,014年「夏着物の文様とその見方」刊行(誠文堂新光社)
2015年「和のビーズと鑑賞知識」刊行(誠文堂新光社)
2018年「子どもの着物大全」刊行(誠文堂新光社)
    

世田谷区民ギャラリーでの展示
世田谷での展示2


3 基本理念と方針


京都古布保存会は、設立より、3つの基本理念をもとに活動を行って参りました。その理念とは、
1 展示品の蒐集と保全を行う際、それをお持ちであった方々のお話も一緒に記録する。
2 古い着物や布を単なるコレクションと考えず、その取り合わせや着方も資料として残し、後世に伝える。
3 古いものを修理し、手作りする心を大切にする。

4 その他の活動

古い布の知識の普及を目的とした「時代布セミナー」
高齢者対象の聞き取り調査。
保存会事務局での常設展示(主に春・秋)
このような方針に基づき、活動を行っております。2020年以降は、布だけでなく生活文化全般に調査の範囲を広げております。

5 本法人の名称について

時折、学識経験者の方から「布」は狭義では木綿のみを意味するので、「古布」という名称は適切でないというご指摘を受けます。絹を含む布全般研究調査をしておりますので、設立時、絁(あしぎぬ)などの名称を含めることも検討しました。当時は古い布ブームで、「古布」は一般の方にもなじみやすかったこと、現代ではあまりその差別をせず、木綿も絹も「布」で統一されていることを考え、この法人名を使用しております。「ふるぬの」と呼んでくださることもあります。NPO法人は本来多くの方を対象とし、公益を目的とすることからも、わかりやすく、親しみやすい名称は必要かと思います。

似内惠子 NPO法人京都古布保存会代表理事
(この文章の著作権はNPO法人京都古布保存会に属します。無断転載・引用を禁じます)

【関連サイト】
NPO法人京都古布保存会HP

NPO法人京都古布保存会FB

日本財団のNPO法人京都古布保存会登録ページ


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