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日本版:パラサイト 舞台 THEATER MILANO-Za (東急歌舞伎町タワー6階)

先日、友人と鄭義信演出の「パラサイト」を観劇してきました。
客入れの段階から舞台上では役者さんが芝居を初めており、いつか見た舞台でもこんなのがあったなぁと、思い出しながら観ていました。
何人かで同時進行的に芝居が始まるのですが、自分の好みだと思いますが、舞台上にどっぷり浸かっている人を追っちゃいますね。
そんな雰囲気の流れで始まっていきました。

韓国映画版の「パラサイト」は何回か観ていったので、流れはわかっていました。鄭義信さんのお決まりの関西弁でストーリーが進んで行くのですが、映画とは少し設定が変わっており、90年代の関西でどんなになるのか始まる前から楽しみでした。

舞台「パラサイト」ストーリー

堤防の下にあるトタン屋根の集落。川の水位より低く一日中陽がささず、地上にありながら地下のような土地で金田文平(古田新太)の家族は家内手工業の靴作りで生計を立てて暮らしている。
一方対称的な高台にある豪邸では、永井慎太郎(山内圭哉)、妻の千代子(真木よう子)、娘の繭子(恒松祐里)、引きこもりの息子健太郎がベテラン家政婦の安田玉子(キムラ緑子)とともに暮らしている。文平の息子の純平(宮沢氷魚)は妹の美姫(伊藤沙莉)が偽造した大学の在籍証明を利用し、繭子の家庭教師としてアルバイトを始める。息子の健太郎のアートセラピーの教師として、美姫が、慎太郎の運転手や玉子がクビになるように仕向け、その後釜に、文平と妻の福子(江口のりこ)が、と一家は永井家に寄生していく・・・。



キャスト


古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこ

キムラ緑子、みのすけ / 山内圭哉、恒松祐里、真木よう子

青山達三、山口森広/
田鍋謙一郎、五味良介、丸山英彦、山村涼子、長南洸生、仲城綾、金井美樹

青山達三さんと五味良介さんは、蜷川幸雄さんの舞台で観たことがあったのでここに居るんだ。と嬉しくなりました。メインキャストはもちろん、周りの役者さん達も面白く使って居るので鄭義信さんの作品はとても好き。

韓国版では家政婦さんは、韓流ドラマに出てくるオバサンだったけど、日本版はキムラ緑子さん。これは凄かった。エグかったし、見せたい意図も伝わってきた。最後のドロドロのアクション?残酷なシーンをどう演出するのか楽しみであった。

最後の立ち廻り

地下で行われる痛々しいシーン。緑子さんの悲痛な感じと江口さんとのやりとりも、ドキドキの中で少し笑いも入り、でも痛々しく残酷にエグく逝く緑子さんは目を覆いたくなる感じ。
最後のパーティーの所は、映画でも分かりにくかったが、それぞれの感情の動きがあるはずですが、急激に進んでいくので観ていて目が追いつかなかった。映画は見せたいカットにして伝えられるが、舞台は客のチョイスでしか無いから、最後のパーティーのシーンはもう一度観たい。
立ち廻りという別のものでなく、痛々しいお芝居という感じかな。
チャンバラでかっこよく立ち廻りを観るよりも、こういう方が好きだな。
やっぱり、演者の感情が動いている所が観たいなぁと思う。今回も、新しい劇場の割に尻がとても痛くなったが、3時間頑張った。

観たほうがいい作品ですね。

観劇のあとは、新宿で久々の焼鳥とビールでしたが、終電まで時間がなくてゆっくり飲むことは出来なかったですが、楽しい一日でございました。

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