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ホン雑記911「もうなんもわからへん」

ワテの涙がワテの中でも安くなっていく~ん。
いや~ん。


おととい、ショパンの人生を書いた『ショパン 愛と哀しみの旋律』って映画を観たんだけど、
「なんじゃこりゃ。ショパンがどんだけモテるかってことと、ショパンの周りのクソめんどっくせー人間たち(ショパンもだが)が繰り広げる愛憎劇ばっかりやんかいさー。しょーもなーっ」
なんて評価をくだしたったわけ。

でもよー考えたら映画中2、3回泣いてるんだよね。普通はそんだけ泣いたら十分そいつにとっちゃ良作だと思うんだけど、まったくそこスルーして「なにこの冗長な作品。30分でええわ」って感想が出たもんだからオラおでれーちまったぞ。

感情がガタガタしてくるわ。なんつーのかな、なんかもういろんな作品の批評がまったくできない気がする。
こないだも「アホは歌の上手い下手がわからん。真っ当にわからんってのもあるけど、そもそもキャーキャーして聴いてないから」って話をしたけど、なんかそんな奴みたいな感じ?
頭で考えたらさ、大した演出じゃねーなーなんて思うんだけど、そんなのでも泣いちゃってるからね、多少は「良い」なんて思っちゃうんだよね。

でもよく考えたら映画のおかげで泣いてるわけじゃないんだろな。
たとえば、ショパンが大公に呼びだされて、その前に献呈してた曲をまったく違う感じで、アホみたいに力強く弾いてくれーっ! って言われるわけ。感性のかの字もない、元気しか取り柄のないようなサル顔が言うわけ。
ショパンはオレと同じで(しらんがな)繊細で病弱でヘタレなもんだから、本当の意味で貴いのだ(これもオレと同じ(しらんがな))。
そんな人からしたら耐えられないわけですがな。己の意を曲げられることが。あとは、お金のために弾きたくもないピアノを弾いたりもさ。
そういう時の苦い顔を見ると、どんな偉人でも、うらやましがるような人生ではないんだなぁ、苦悩があるんだなぁ(あたりまえだ)と思わされて、ショパンに寄り添ってオヨヨと泣いてしまうのだ。ほなええか。

ま、結局、何見ても何してても泣いてるんだな。


このことをオレはずっと、自分は常に情緒不安定な人、って思ってたんだけど、ここまでくるともう逆に安定してるんだなーって思う。
赤ちゃんとか首がビミョーにフラフラしてるけど、あれはあれでたぶん安定してるんだろうな、ってことと同じなんだと思う。

他人が見たらなんとも悲しそうな人に思えるかもだけど、常時ストレスホルモン「コルチゾール」が排出されてるわけなんで、こんなにありがたい心質(体質みたいなやつ。造語)はないよなぁ。




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【今日の過去曲】




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