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ACTANTはサービスデザインをベースとしたデザインファームです。リサーチから実装まで…

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ACTANTはサービスデザインをベースとしたデザインファームです。リサーチから実装まで、さまざまなデザイン領域を横断しながら、しなやかに持続していくビジネスの実現をサポートします。https://actant.jp/

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  • シデゼミ

    「シデゼミ」は、日本におけるシステミックデザインの展開を、実践的に学んでいくコミュニティです。システミックデザインのメソッドやツールを活用しながら、対話とワークショップを繰り返すゼミ形式をベースにして、システミックデザインに関する最新の知見を発信していきます。「シデゼミ」を共催しているDesign Rethinkersの記事も合わせて紹介しています。

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  • オンライン型デザインリサーチサービス CoMADO

    CoMADOは、まるで窓を開けてご近所さんと立ち話するように、遠く離れたフィールドでも気軽に調査のできるオンライン型デザインリサーチツールです。デザインリサーチに関する情報や、CoMADOの取り組みを発信していきます。

最近の記事

システミックデザインのデジタルツール:「Kumu」でマップを整理しよう。

システミックデザインにおいて「システムマップ」のようなマップは、複雑なシステムの構成要素や、それらの関係性を理解するための重要なツールです。しかし、リサーチしたデータを整理して可視化していく作業は、実際のところ、かなりの時間や手間を要します。 そこで活躍するのが「Kumu」というマッピングツールです。昨年開催した『システミックデザインの実践』の著者、ピーター・ジョーンズ氏とクリステル・ファン・アール氏を招いたトークやワークショップの際に、彼ら自身が実際のプロジェクトで活用し

    • コ・デザインとシステミックデザインをつなぐ:「RSDアムステルダム」に行ってきた!

      2023年10月に世界中の13ヵ所以上の都市で開催された「RSD」。その中のひとつである「RSDアムステルダム」に、オランダ在住メンバーの筆者(岡橋毅)が参加してきたので、そこで実際に見てきたこと、考えたことを簡単に報告する。 「RSD」とは「Relating Systems Thinking and Design」の略で、システミックデザインをテーマにした実践家・研究者が集まるシンポジウムだ。Systemic Design Association (SDA)を母体に、「サ

      • 「システミックデザインツールキット」を使いこなそう:ワークショップレポート

        第5回目となるゼミでは、書籍『システミックデザインの実践』の著者であり、ツールキットの作成者であるクリステル・ファン・アール氏とピーター・ジョーンズ氏を講師に迎え、2日間にわたってオンラインワークショップを実施しました。グループワークを通じて、各ツールの使い方を効果的に身につけるためのワークショップとなっています。本記事では、主要なポイントをレポートします。 また、このワークショップ実施以降、mctさんの主催するDMNにて日本語化展開し、参考事例を配布するなどをよりわかりや

        • 「システミックデザインの実践」ブックトーク後編:本には載っていない具体例を知ろう

          『システミックデザインの実践』の著者、クリステル・ファン・アールを招いてのブックトーク。今回はそのレポートの後編となります。クリステルは自身でデザインファームを経営するデザイナーであり、理論と実践を行き来しながらこの分野をリードしています。彼女ならではの経験が語られた後編では、前編の話をベースに、自身がヨーロッパで手掛けてきたプロジェクトの具体的な詳細を知ることができました。書籍内で語ることが難しいクライアントワークに関わる実例は、理論を補完するような興味深い内容ばかり。私た

        システミックデザインのデジタルツール:「Kumu」でマップを整理しよう。

        • コ・デザインとシステミックデザインをつなぐ:「RSDアムステルダム」に行ってきた!

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          「システミックデザインの実践」ブックトーク前編:システミックデザインの進め方

          第4回目となるシデゼミは、『システミックデザインの実践』の著者の一人、クリステル・ファン・アールを招いてのブックトークです。クリステルは、システミックデザインをビジネスと教育の双方で実践するデザイナーであり、この分野をリードするキーパーソンです。今回のトークと質疑応答では、彼女の拠点であるベルギーでの取り組みが紹介され、具体的なケースを通じて、システミックデザインの実践面に接近することができました。 本記事では、前編と後編に分けて当日の主なトピックをレポートします。前編では

          「システミックデザインの実践」ブックトーク前編:システミックデザインの進め方

          システミックデザインを一緒に考えるコミュニティメンバー募集

          これまでACTANTは、Design Rethinkersとの共催で、日本におけるシステミックデザインの展開を検討する「シデゼミ」トークシリーズを実施してきました。今後、この学びを活かすべく、少人数のコミュニティによる実践的な活動にシフトしていく予定です。そこで、若干名ではありますが、一緒に試行錯誤しながら活動を推進し、これからの社会に必要なデザインの枠組みを創造するコミュニティメンバーを募集します。 以下の情報をご確認のうえ、参加をご希望の方は末尾のエントリーフォームより

          システミックデザインを一緒に考えるコミュニティメンバー募集

          システミックデザインと「地域共創」の交差点:シデゼミ Vol.3

          社会システムの変革に向けてシステム思考とデザイン思考を結びつけたといわれるシステミックデザイン。その実用性はどのあたりにあるのか。日本での実践可能性を探るシリーズ、シデゼミ第3回目のレポートです。今回のオンライントークは、「システミックデザインと地域共創の交差点」をテーマに実施しました。 ゲストには、ご自身の研究・プロジェクトを通じて地域共創に実践的に取り組んでおられる紫牟田さんと上平さんをお招きしました。国内で取り組まれているさまざまな領域の事例を通じて、システミックデザ

          システミックデザインと「地域共創」の交差点:シデゼミ Vol.3

          システミックデザインとソーシャルイノベーションの交差点:シデゼミ Vol.2

          近年、社会システムの変革に向けて、システム思考とデザインを結びつける「システミックデザイン」のアプローチが注目を集めています。日本におけるシステミックデザインの展開を探るシデゼミ、その第2回では「システミックデザインとソーシャルイノベーションの交差点」と題したオンライントークを実施しました。 ゲストには、ご自身の研究・プロジェクトを通じてソーシャルインパクトの創出に実践的に取り組んでおられる岩嵜先生と井庭先生をお招きしました。まだ新しいアプローチであるシステミックデザインを

          システミックデザインとソーシャルイノベーションの交差点:シデゼミ Vol.2

          システミックデザインの概要をつかもう:シデゼミ Vol.1

          近年、社会システムの変革に向けて、システム思考とデザインを結びつける「システミックデザイン」のアプローチが注目を集めています。日常の何気ない行いが、予想もしない環境課題に複雑に結びついてしまう。たくさんの関係者の利害が絡み合う対立をどう解きほぐせばいいかわからない。そうしているうちに状況がどんどん望まない方向へ向かっていく。もはやユーザーや成果物だけを考えるデザインだけでは対処しきれない状況に対し、「システミックデザイン」は、包括的な視野と周囲を巻き込む態度で切り込んでいきま

          システミックデザインの概要をつかもう:シデゼミ Vol.1

          デザインの雑談04:システミックデザイン×コモンズ

          RYU:南部隆一 MASA:武山政直 「システミックデザイン」の新規性RYU:前回の雑談で、「コレクティブインパクト」と「システミックデザイン」がキーワードになりそうだ、という話がありました。ちょうど今年の5月に武山先生が監修した『システミックデザインの実践』が出版され、国内でも新たなデザインアプローチとして注目を集めそうな予感もあります。 僕らは、書籍の出版をきっかけに、日本でのシステミックデザインの展開を実践的に試していく会をつくろうとしています。ヨーロッパや北米で実

          デザインの雑談04:システミックデザイン×コモンズ

          デザインの雑談03:変化するツーリズムとサービスの再編成

          第一回ではサービスデザインからサービスエコシステムデザインへの変化について、第二回はサービスデザインとサステナビリティについて「オルタナティブヘドニズム」という概念をトリガーに雑談してみました。 今回は少し話題を変えて、「ツーリズム」という切り口からサービスエコシステムの変化を捉えようという試みです。 RYU:南部隆一 MASA:武山政直 ツーリズムの仕切り直しMASA:最近、ツーリズムが面白いなと思って注目しています。それも東京のような大都市ではなく、地方都市の方に。

          デザインの雑談03:変化するツーリズムとサービスの再編成

          後編|地球と共生する、これからのサステナブルビジネスデザイン:FOOD SHIFT

          こんにちは。 食領域のビジネスにサステナブルな変革を起こすための参加型プログラム 「FOOD SHIFT」 について、前回の記事では、デザインメソッド「SiD」の特徴とDAY1のワークについてご紹介しました。 今回の後編では、DAY2〜DAY4のワークと、その後のアップデートについてレポートしたいと思います。 DAY2:システムマッピングによる課題発見と機会領域の設定レクチャー DAY2の前半は、ACTANTメンバー、武山政直教授(慶應義塾大学経済学部)によるレクチャー

          後編|地球と共生する、これからのサステナブルビジネスデザイン:FOOD SHIFT

          CoMADO:オンライン型デザインリサーチのススメ

          南部隆一(ACTANT代表) 昨年末にティザーサイトをオープンしたオンライン型デザインリサーチサービス「CoMADO」は、その後、助成を受けて、スタートアップでいうところのシード期を試行錯誤しています。そろそろ公開の見込みがたってきたので、noteをはじめてみます。 CoMADOは、遠く離れたフィールドでもリモートで気軽に調査のできるリサーチサービスです。まるで窓を開けてご近所さんと立ち話するように、大人数では訪問が難しい場所や、遠い海外でのリサーチ、コロナ禍で難しい対面

          CoMADO:オンライン型デザインリサーチのススメ

          前編|地球と共生する、これからのサステナブルビジネスデザイン:FOOD SHIFT

          SDGsや脱炭素社会の実現に向けた動きが世界中で加速する中、ビジネス領域では、長期的な事業成長と環境や社会の持続性を両立させる指針として「ESG(E:環境、S:社会、G:企業統治)」という考え方が注目を集めています。様々な要素が複雑に絡みあう今日の社会状況において、自然や社会、個人が共存するサステナブルなサービスを生み出すためにはどうすれば良いでしょうか? ACTANTでは、去る2022年2月、食領域のビジネスにサステナブルな変革を起こすための参加型プログラム「FOOD S

          前編|地球と共生する、これからのサステナブルビジネスデザイン:FOOD SHIFT

          デザインの雑談02:サービスデザインとサステナビリティ サステナブルな価値観変容の行き先は?

          ACTANT内で、最近気になっていることについて話したものを書き起こしてみました。世界中のデザイナーが試行錯誤中のまだ生煮え状態かつ現在進行中の話題をゆるゆると繰りひろげる「デザインの雑談」です。これを読んでいただく皆さんにとっても、デザイン活動のこれからを考えるトリガーになれば良いなと願いながら無責任に放り投げてみます。ここで出てきたキーワードは今後じっくりリサーチしていく予定です。皆さんも一緒に考えていきましょう。 第一回ではサービスデザインからサービスエコシステムデザ

          デザインの雑談02:サービスデザインとサステナビリティ サステナブルな価値観変容の行き先は?

          サステナブルな行動デザインツールキット:The Change Pointsを試してみた

          こんにちは。ACTANTの伊集院&堀澤です。 ACTANTでは金曜日夕方にメンバーで集まり、最近参加した学会や気になっているテーマなどを共有し合うゼミを不定期で開催しています。 今回のゼミでは、The Change Points Toolkitという、サステナブルな行動習慣を促すデザイン手法のツールキットをみんなで試してみました。 これは、イギリスのシェフィールド大学とマンチェスター大学の社会科学者らが、政府、NGO、企業など様々なステークホルダーと共同で開発したツールキ

          サステナブルな行動デザインツールキット:The Change Pointsを試してみた