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『省みる』② 考え方は慎重だったか

『省みる』① 問いや真意の確認は慎重だったか からの続きです。チェックリストはこちらからダウンロードしてご確認ください。

関係の整理

「前後関係、上下関係、包含関係、原因と結果など、関係を整理するよう努めたか」

今話されていることは、何とどんな関係にあることなんだろう? 一部分を取り上げているのか、それとも前提にしていることなのか、影響し合う要素だろうか。あれとこれはどんな関係にあるのか。完璧にわからなくても、関係を考えて整理する。少し考えたら、もう一度整理しなおしてみる。

地図をながめるだけで現在地を確認しなかったら、迷子になってしまうかも知れません。

論理の検証

「論理の原則に従うよう努めたか。詭弁や誤謬に注意し、排除するよう努めたか」

論理は苦手という人もいるでしょう。でも、もしも考えるときや会話するときに、「それはおかしい」と思うことがあるなら、自然と論理を使っているのです。

論理は道のようです。荒野に道を敷くように、わからないところに理路という道を敷くためのものです。

たどってきた道が見えなくなってしまったら、やっぱり迷子になってしまうかも知れません。

根拠の確認

「主張の根拠を確認するよう努めたか」

誰しもそうに違いないと思うことはあるでしょう。でも、他の人も同じとは限りません。自分はどうしてそう思うのか。あなたはどうしてそう思うのか。

そう思う根拠をお互いに確認しなかったとしたら、お互いの思い込みに気づかないかも知れません。

仮説と推論

「関係や性質について仮説を立てて推論したか」

正しそうな意見、間違ってそうな意見、偏見としか思えない意見、さっぱり意味がわからない意見。様々な意見が出たとき、どの意見を妥当だと考えたらいいのか。

一見、間違っていそうな考えでも、仮に正しいと考えて推論を重ねてみる。もしかしたら、極端な場合を想定したときでも、筋の通った説明ができるかも知れない。

納得できても納得できなくても、一度正しいと思ってその先を考えてみなければ、新しい視点に気づけないかも知れません。

疑義と反論

「意見や推論に対し、疑問点や考えられる反論を出し尽くすよう努めたか」

どんな意見でも、言葉ですべてを言い尽くせているわけではありません。どうしてそう思うのか、何を前提としているのか、極端な場合はどうなのか、時代を超えて文化を超えて個人を超えてそうなのか、考えてみなければわからない観点はたくさんあるはずです。

よく考える前に正しそうだと思ってしまうのは、自分が知っている(と思っている)ことだからなのかも知れません。

類比と対比

「共通点を探したか、相違点を探したか」

似ていることや近いことを比べてみることで、どんな共通点があるのか気づくことがあります。似ていないことや遠いことを比べてみることで、どんな相違点があるのか気づくことがあります。

もしかしたら、味噌と間違えて別のものを…かも知れません。

抽象化と具体例

「抽象化と具体例を行きつ戻りつしたか。1 回でやめていないか」

様々な具体例に共通していることを抽出(抜き出すこと)してみるのが抽象化、その反対に、あることの派生を考えてみるのが具体例。具体例をたくさん出してみると、共通点だと思っていなかったことが共通点として見えてくることがあります。

1回だけでわかったつもりになってしまうと、目を凝らさないと気がつけないものを見落としてしまうかも知れません。

疑えないものの共有

「疑えないものはなにか確認したか」

みんなで話しているとき、みんなが納得できる道を歩かなかったとしたら、同じ時間を共有しながら、同じ話題で語り合いながら、心は離れ離れになってしまうでしょう。

納得は合意とちょっと違います。「たしかにそうだ、これは疑えない」と思えなければ納得できません。「もしかしたら違うかも知れない」と少しでも思うなら納得できていません。

みんなが納得できるものがわかっていないとしたら、お互いに立っているところが違っているかも知れません。


『省みる』③ 伝え方は慎重だったか

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