イントロ

秘境、
それは、一般的にあまり知られておらず、
それゆえに、あまり多くの人が訪れたことのない最果ての場所。

キルギスタン（通称キルギス）には、
その「秘境」という名前にふさわしい場所があります。
本記事では、
キルギスタンの秘境、
タシュラバット(Tash Rabat)、
ケルスーレイク（Köl-Suu Lake)、
エニリチェク（Engilcheck）、
へのツアーなしでの行き方や楽しみ方を
紹介していきます。

本記事は、
キルギス3つの秘境への行き方＃1：概要/準備編
キルギス3つの秘境への行き方＃2：タシュラバット編
キルギス3つの秘境への行き方＃3：ケルスー湖へ編
キルギス3つの秘境への行き方＃4：エニリチェク編
四部構成になっています。
最初の記事では、
これらの秘境の基本情報と
知っておくべきことを書いていきます。
次に続く3記事では、
筆者が知りうる上での行き方と楽しみ方を書いていきます。

それぞれ、
非常に遠く、
あまり知られておらず、
行くのが非常に難しく、
そこまで行くための公共交通期間がない、
といった秘境要素を多分に含んでいます。

しかし、それぞれの秘境と
それを目指す過程を通して、
自然の絶景、
人々の優しさ、
そして、深い歴史
が深く心に刻まれました。
人生は一度きりで、短いです。
その人生の中で、
滅多に見れない秘境が魅せる壮大さを
自身の躰で感じてみませんか？

この記事を読むにあたって

これらの秘境へ行くにあたって、以下の行き方があります。
①ツアーに参加する
②レンタカーを借りる
③自力（公共交通機関＋ヒッチハイク＋運）で行く
の3つです。

この記事は③に特化した記事です！！
ツアーを使わない行程ということもあり、
本記事は、

・キルギスタンに興味がある
・秘境に興味がある
・ツアーに頼らず自力で行きたい
・多くの人が経験したことがないような冒険をしてみたい
・体力に自信がある
・極力お金を節約して旅をしたい
・旅を通していろいろな人に会いたい
・ヒッチハイクに挑戦したい
・人生に「ネタ」が欲しい人

という人に特におすすめです。

タシュラバット（Tash Rabat）

シルクロードの中継地にひっそりとたたずむ石造りの建物です。
諸説ありますが、10世紀、または15世紀に建設されたそうです。
ギリシャから中国を結ぶシルクロードの中継地として、
行商人が宿舎として使われていたそうです。
しかしながら、これは一説に過ぎません。
建設の意図については今でも賛否が分かれますが、
ネストリウス派キリスト教信徒、または、仏教徒が
寺院として建設した、という説もあります。

タシュラバットの内側は見学可能です。
また、タシュ・ラバットの面白さはこれだけじゃありません。
絶景を臨みながらのキャンプ泊※1かユルト泊※2や
そこを起点に、
パタムシュタピークへのハイキングや
ホースライディング、
チャトゥルクル湖見学、
を楽しむことができます。

※1 ：タシュラバット付近でのキャンプについて
必ず、地元の方に許可をもらってからキャンプをしましょう。

※2：ユルト
遊牧民が昔から使っている
分解可能な移動型住居。
タシュ・ラバットにも観光客に向けて
ユルトが並んでいます。
予約なしでも入ることができます。
もしも、どのユルトにするかで迷ったら、
Naziraユルトがおすすめです。
ユルト泊、ホースライディング、夕食、サウナ、
など色々なオプションがあり、
オーナーやご家族も色々なことを教えてくれます。
詳しくは、キルギス3つの秘境への行き方＃2：タシュラバット編にて。

ケルスー湖（Köl-Suu Lake）

地震や風化により崖がけずられ、
何年もの時を経て今の形にまで姿を変えました。
大平原に流れる川。
それを辿っていくと
その向こうに小高い秘密の丘。
そこにひっそりとたたずむケルスー湖。
「天山山脈の隠された宝」の名に恥じない絶景です。

ベースキャンプから歩くことになりますが、
ケルスー湖までの大平原も
息をのような壮大さ持っています。

エニリチェク（Enilichek）

標高2500Mに位置し、旧ソ連時代に鉱山採掘で栄えた町。
ソ連の崩壊と共に、産業の衰退と共に、
在住者は減少しました。
その結果、「ゴーストタウン」と呼ばれることもあります。
しかし、まだまだ30世帯の人々が住んでいます。
在住者の生業としては、
現在は2つの中国系採掘会社があるので、
採掘業に従事しています。
また、海外観光客のレクリエーショナルハンティングの
ポーターや運転手としてお金を稼ぐ人もいるようです。
エニリチェクの町歩き自体非常に興味深いのですが、
なんといってもエニリチェクの先にある
秘境温泉も温泉好きにはたまりません。
大河沿いで大自然を臨みながら、
温泉を楽しんでみてください。