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死は存在しないと思いますか?

歳を重ねるにつれ、身近な人から少しの御縁があった方まで、人の死というものに直面する機会も多くなりました。

昨年、ふとした瞬間に「人は死んだらそれで終わりだと思っていたけれど、終わりじゃないんだな」という実感が湧きました。

以前の私は「確かに家族くらいはふとしたときに思い出すかもしれない。だけれど、私が死んだからといって世界は回るし、死んだからって何ともないことなんだろうな」と思っていました。

それは言い換えれば「死んだら無だ」と思っていたのかもしれません。

確かにどんなに大物でも、その人がいなくなったからといって世界は終わりません。

どんなに重要な人だと思われていても、です。

それが経営者だった場合、もしかしたら会社はなくなってしまうことがあるかもしれません。

でも世界は終わりません。

にも関わらず、最近ふと「無ではない」という気持ちが湧き起こってきたのです。

なぜその人の死後も世界が回っているのかというと、色んな人の心に、その人が、ずっと存在するからだろうと思ったのです。

例えば家族だったら、先祖だったら。

うちには仏壇があるので、手を合わせたりします。

決して丁寧にお参りしているわけではありませんが、お酒が好きな祖父や曽祖父の記憶があるので、自分がお酒を飲むときは最初に供えるようにしています。

でも、そういうのとは別に、家族ではなくても、ものすごく親しい友人などではなくても、私は直接連絡先を知っているわけでもないし、たまたま誰かと一緒のときに同席した…そのくらいの関係の人でも、亡くなったあと、なんだか時々に思い出す人たちがいるのです。

めちゃくちゃすごい人だったり、有名な人なわけでもありません。

ただ、共通の知人が、その人のことを大切にしていたことを聞いていたから、その影響はあると思います。

友人はもちろん、もっと頻度が高く思い出します。

そういう人が増えるにつれ、なんでもないふとした時に、あの人がこんなことを言っていたな、こんなことをしていたなということを思い出しては、励まされるような気持ちになることが増えたのです。

あなたは「死は存在しない」と思いますか?


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