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サンフランシスコで見た、ゲイ男の理想型?

サンフランシスコに住んでいると、ある種の人々と日常的に接することになる。
いわゆるゲイの人達。
現在の職場でも、何人かが同性愛者だ。
現在ではLGBTQなどと、ながったらしい名前になっているが、ゲイの知人は自分の事はゲイ、またはホモと読んでくれといっていた。
時代の流れに逆行しているというか、こんなふうに考える男もいる。
オックスフォード大学で、哲学のドクターを取っただけあって、こういった思考になるのかな、と思った。

今でこそ、日本でも有名人がカミングアウトする、などと聞くようになったが、それでもまだ、日本に住んでいれば、日常的に彼、又は彼女らに接する機会は少ないと思う。

去年まで自分は、カストロ地区という、ゲイ、レズの聖地とでもいう場所の近くに住んでいて、そこにあるフィットネスジムを、週3回ほど利用していた。

ゲイである彼らにとって、筋肉を鍛えるというのは重要な事らしく、昔
GOLD GYM だった頃のその場所を、CHURCH 、教会と読んでいるジムメンバーもいた。
聖地カストロにあるそのジムは、神聖な場所だという事か。

そこで色々と、興味深い体験をした。

ジムのロッカールームは、その他のジム同様に、男女で分かれているので、
当然ながら自分は”男”側を使用していたのだが、ロッカールームに入る時
又、着替え始めたからすぐ、間違った方に入ったかなと、考えてしまったことが数回あった。
頭の中でここは女性用?と考えるのではなく、ふっと、感じるのだ。

もし、目隠しをされて、そこのロッカールームに入り、その一瞬だけ、ここはどちら側だ?、と聞かれたら、たぶん女性用だ、と答えるだろう。

周りで着替えているのは、もちろん男だけで、そこに女性の影、匂いは、
当然ない。
だが、ある特定の個人が入ってくると、一瞬にして自分の、性区別的本能は、(そんなものがあるのだろうか)ここは女性用ロッカーですよと、
イエローサインを強く発してしまうのだった。

未だにその事について考えると、とても不思議な気分になるのだが、
自分なりに理由を考察して見た結果、多分、ゲイの男性の中には、
女性ホルモンが、かなり強く発せられているタイプがいるのではないかと思う。
そういった個人は、何も見かけ、動作が必ずしも女、女している者たちではなかったことも、興味深かった。

ジムのメンバー達のほとんどは、羨ましいぐらいの筋肉体をしていた。
見た目も、アメリカンヒーロ?といったのが何人もいた。
ベンチプレスでも300パウンドなんて、みんなガンガンやっていた。



そういうこともあって、黙って鍛えていれば、彼らはストレートに見えた。

しかし、一旦口を開いて、話しだせば、特にゲイ同士で話しているときに、
そうか、あなた達はゲイなのかとわかった。
彼らの話し方には、独特の癖がある。

変わった言い回しを使うこともあった。
彼らは、男友達の事を話す場合、HE (彼)ではなくSHE(彼女)で表現していた。
それとよく、BITCH とか SLUTといった主に女性に対して用いる単語なんかもよく使っていた。
初めは、わからなかったが、彼らの会話を聞いているうちに、これはどう考えても、”おとこ”について話しているなというのがわかった。

又、中には、筋肉ゴリラ?というぐらい凄い体なのだが、歩くときには内股になってしまう男もいた。
鍛えて、鋼の筋肉を持っているが、ハートは繊細な乙女、が彼らの理想かなと思った。

女性メンバーも何人かいたが、こちらの方は何故か非レズ、ストレート会員が主だった。
何故か美人のメンバーが多かったが、その謎はしばらくすると解けた。

そのジムから比較的近い場所に、もっと一般的で、料金も安い、
24時間フィットネス、なんかもあったが、その女性達はわざわざ、ここのジムを選んで来ているようだった。

そういえば、昔知り合いだった、美人のハンガリー人がこんなことを言っていたなと思い出した。

彼女は、クラブで踊るのが大好きだったが、よく行くのが、このカストロ地区の、とあるクラブだった。

理由を聞いたところ、踊っていても誰も、ナンパしてこないからだと言った。
よそのクラブに行くと、必ず男達がいろいろと、声をかけてくるので楽しめない。
でもここでは、女友達だけできて、踊っていても邪魔されないので好きだ。
と言っていた。

その時は、そういう事もあるのかと思ったが、このジムに来て納得した。
確かにこのジムの、自分が見た、ほぼ全員の男性メンバーは、女性のメンバーには、一切の反応をしめさなっかた。

とても魅力的な美人がジムに入って来たり、エクササイズしていると、一般の成人男子、特にここアメリカでは、そちらに視線が向いてしまうのは、
ごく普通の事だと思うが、ここのジムに限っては、そんなことは一切なかった。
アメリカの男は、そういう事には、場所を選ばない。
気に入った女性がいれば、スーパーだろうが、スタバだろうが、どこでも声をかけている。
見る時も、ハンターが獲物を狙う目だ。

だが、このジムでは全くそんなことは起きなかった。
彼らは別に、礼儀正しく、見ないようにしている、又、運動に熱中しているというよりは、全く興味がないように見えた。
女性には。

その証拠ではないが、若い男の、見かけがいいのがジムに入ってくると、
すばやく、何人かが、チラチラとそちらの方を見ていた。

自分も、何度か、その対象となったことがある。
しかもチラッと、などではなく、しっかりと見据えて来るような感じで、見てくる男もいる。
俺は君を見てるんだよ、といった自己主張たっぷりの凝視だった。

自分は特に、他人の”性癖”には興味がないので気にならない。
”実害”が及ばない限りは、好きにすればいいと思う。
しかし、見境ないなと、思った。

この心優しげな、ゲイの男性達の逆を行くというか、かなり勇ましいというか、男らしいのが(紛らわしいな)いわゆるレズの女性達、中でもbutchと言われるレズカップルの男役?を受け持つ方だった。

彼女達に話は別の機会にしようと思う。
ちなみに、彼らはゲイではありません。
ドイツが誇る、ラムシュタイン。


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