「右」のデザイナー・「左」の編集者
編集者・竹村俊助さんが、自分にとって「ど真ん中」のことを書かれていました
思わず「まさにっ!!」と感じて、今回のエントリーを書いてみました
「デザイナー」では、もはや広すぎる
「デザイナー = 設計者」だ、みたいなことは前にも書いたことがあるのですが、改めて思うと「設計者」ってあまりにも「広い」んですよね
「設計者」とは「システムの設計者」の略語である
システムってどうしても「ITっぽく」聞こえてしまうけど、そんなことは全然なくて
むしろ「この世はミクロからマクロに至るまで、連続的にシステムで構成されている」といっても過言ではない
(そこらへんの説明に関しては、以下の「世界はシステムでできている」でとてもわかりやすく書かれています)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00SUT1ODK/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_HFJH91DG0RRGMHBJ55A6
例えば僕らの肌を顕微鏡で覗いてみると、小さな細胞がびっしりと連なることで「肌」が構成されているのがわかる
その細胞一つ一つの細かい働きは割愛するが、早い話それぞれの細胞が「一個のシステムの塊」そのものである
つまり僕らの肌、(同様に僕らの体全体は!)「細胞 = システム」の集合体なのだ
いや違う
ただ集合しているだけではなく、「それらシステムを統合した、さらに上位レベルのシステム」が我々の体というわけだ
またさらに遠くからみると、既に「幾重にもシステムが重なったマトリョーシカ」のような我々人間が、またさらに「社会システム(会社・家庭など)」や「アプリケーション(業務システムなど)」を構築しているわけである
システムがシステムを産み、またそれがシステムの構築を促す...まさに無限システムループ!!
長くなってしまったが、要は「システムの設計者」だと、目的語の範囲が広すぎて、もはや全知全能の神みたいな職業になってしまう
「仕事は何をしてますか?」
「天地創造やってます!」
みたいな(そんなアニメあったような...)
広すぎるなら区分けが必要
ではこう言う場合、我々が取るべき手段は何か
速い話が「区分け」が要る
区分けすることで「思考対象の領域」が限定され、より仕事がしやすくなるからだ
「このページなんとなく良くして」
よりも
「このページの色、もう少し明るめにならないかな」
の方が考えやすいとかそう言う感じだ
そしてようやく結論だが、「デザイナー」で仕事を一括りにせず、それに隣接する概念として「編集者」を加えてはどうかという話だ
「デザイナー」は右脳寄りの設計者、「編集者」は左脳寄りの設計者ということになるだろうか
デザイナーは「感覚的な表現(非言語的・アート)」の側面からシステムの設計に関与する
編集者は「理論的な表現(言語的・ロジック)」の側面からシステムの設計に関与する
無論、「一流のデザイナー」と呼ばれる方々は、両者をバランスよく兼ね揃えている存在ではあると思うし、分担することで「縦割り行政」にしたいわけではない
ただ世間一般の「仕事に対する区分けの概念」として、そのような前提が広く共有されたなら、より「設計者というキャリア」への道筋が明確になるのでは、と考えたのである
「エンジニアになりたい」って言うと
「Webアプリエンジニアなの?インフラエンジニアなの?それとも...」
ってなっちゃう感じ?
エンジニアの例もそうだけど、デザイナーも同様に「もっと言葉による職業の区分け」への理解が進めば、みんなのキャリア構築が考えやすくなるんじゃないかなーって思いました!
結論の方向性がなんだかんだでよくわからなくなってしまったけど、こんな感じで!
余談:
デザイナーは「カタカナ」で、編集者は「漢字」なのも、結果論だけど、それぞれを上手く象徴していると思う
日本語ってすごい...!
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