#15 夏至の夜に。
世界が追いつけないスピードで変わっていくのを、あなたは感じますか?
目まぐるしい日々は途切れとぎれ。
記憶の混濁。
たまに目を開けたまま眠っているような日がある。
沢山の人と接すたび、
自分は今どこにいるんだろうと迷子のような気持ちになる。
あなたは宛らエモーショナルなドラマの主人公のよう。
真実が見える時、それはその瞬間を迎えるまで希望であるか絶望であるか分からない。
最近パーソナルな会話ばかりが募って、
心がなんだかグラグラする。
どんなに分かり合おうとしても、それが叶うことの方が稀なのかもしれない。
1人と1人。
あなた、そして私。
心を構成する成分に痛みがあって、
それがあるから多分生きている。
幸せばかりでは、それが幸せだと気づけない。
ファインダーをのぞいた。
通り過ぎて来た時間を、今は愛おしく思う。
次の時間へ。
ひとつの決別を迎えて、
私は私から乖離する。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?