「ブックスマート」永遠の憧れ!アメリカのティーンのパーティー
先日こちらの映画を観てきました。
「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」
観る前から「面白い」との前評判を見かけたり、海外版の予告を観て「絶対面白い!」と思ってたので楽しみにしてました。
で観たらやっぱりめちゃくちゃ面白かった!!!
(あらすじなどは公式サイトなどをご覧ください。)
話は主人公の女子二人が学校卒業前にクラスメイトがやってるパーティーに行くってだけの映画なんだけど、本当にこれが観てて幸せな気持ちになれる映画なんです!特にアメリカのティーンムービー好きにはたまらんです!
今までのティーンムービーの流れをちゃんと汲みながら、設定や主演の二人はもちろんクラスメイト、先生、親などみんなが今2020年の時代にアップデートされてる感。主役の一人エイミーはカミングアウト済のレズビアンだし、クラスメイトは人種も性も多様。学校ではさえない二人だけど常にお互いを褒め合いけなさない感も素敵だし。先生はバイトしたり、夜中迷った生徒を迎えに行ってあげたり。親は娘がレズビアンなことも承知だし。
ですが、個人的には私が10代の頃から観てきた憧れが詰まった作品で観てて楽しすぎました!!
それは
「アメリカのティーンのイケてる子が主催した誰かんちでやってるパーティー!!」
これがすっごい楽しそう!!行きたーーい!!!(笑)
40の私が10代の頃からアメリカやイギリスなど欧米の青春映画や海外ドラマではクラスメイトや先輩など誰かの家でパーティーやってんですよ!!
ほんとどの映画でも「毎日どっかでパーティーやってんじゃないか」ってくらいパーティーシーンがよく出てきます。暗い映画だろうが明るい映画だろうが。
で、この映画で何が気に入ったかってプレイリスト!!
冒頭からカッコいい曲、いかにも今どきの10代がパーティーで聴いてそうな曲がそれこそプレイリストでさっさと美味しいとこだけ聴いていくように怒涛に映画内でかかるんです。有名無名関係なくラップもありロックもありポップもありアコースティックもあり。映画の登場人物だけじゃなく音楽も本当に多様化してました。
そこでフューチャーされるのがLizzoやLeikeli47などの女性ラッパー的なアーティストや、perfume geniusやLCDサウンドシステムなど先鋭的なロック、アコースティックならlykke Liがラストで奏でる印象的なカバー。全てがパーティーシーンでかかるわけじゃないけど、全編に渡って音楽が鳴ります。しかもイントロを印象的に使ったり、プールのシーンでドリーミーな曲を流したり。
主人公の一人エイミーがパーティーのカラオケで無理やり歌わされるのは90sにアメリカで大ヒットしたアラニス・モリセットの「YOU oughta know」。「今のティーンこの曲知ってんの?」と思ったけど(笑)歌的にサビがめちゃくちゃ気持ちいい曲で女性が元彼に怒る歌なんで歌ってるうちに力入っちゃうみたいな展開、で周りは地味なあの子が結構歌えて驚くみたいな感じ。ああ、私も一緒に歌いたい(笑)
この映画を観た後、映画館を飛び出してすぐにSpotifyでプレイリストを探して聴き直しながら「ああ、あの映画そのものがパーティーだったんだ」って思いました。映画館で観てて踊り出したくなるようなパーティーのような映画。
普段パーティーなんて行ったらきっとどうしていいか分からなくてぎこちなく立ってるだけに違いない私でも憧れる、やっぱりめちゃくちゃ楽しくて、ちょっとした傷やちょっとどころじゃない失敗もあって、なんだかんだで終わる時は寂しくなるようなパーティー。
普段は縁がなくても参加してみたらいろいろなものが見えてくる。そんなパーティー。
楽しくて笑えてバカなことしたくなる、本当に元気になれる映画でした。
この映画が初監督だったオリヴィア・ワイルドは有名な女優さん。まだ若くいろいろな映画に出演してるすごい美人。こんな才能があったなんて!
これからまたどんな作品作ってくれるのか楽しみです!!
この映画の制作・配給はアンナプルナという会社。最近話題のA24もいい作品が多いですがこちらもなかなかいい仕事してますね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?