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ティーンでクィアでイケてないって最低?「ボトムス 最底で最強?な私たち」はくだらなさ最強のハチャメチャコメディ♪

先日、こちらの映画を観ました。

「ボトムス 最底で最強?な私たち」

あらすじ等はこちら


凄い副題がついてるんですけど(笑)。昨年に「面白い」と海外や日本の映画ファンの間で話題になっていたアメリカのコメディ映画です。

私はこの映画「『ブックスマート』みたい」と聞いていて、「え!大好き系やん!」と思って

思えば、私がnoteを初めて一番最初にレビューを書いたのが「ブックスマート」だったんですよー!懐かしい!
今読み返すとまだ恐る恐る書いてたから、なんか恥ずかしいですけど(笑)。そういえば「ブックスマート」にも副題ついてましたね。

「ブックスマート」はケイトリン・デヴァー演じるエミリーがクィアだったけど、もう4年も前ですか。今回の「ボトムス」は主人公の高校生二人ともクィア。もはやクィアな事なんて珍しくもなんともなくなってきつつある感じがして、時代の変化を感じます。

で、「昨年見逃しちゃったな~」と思いつつ、「2024年を明るく始めるにピッタリかも!」と思って、一発目の映画として選んでみました♪

※ここから先は思いっきりネタバレしてますので、詳細や結末を知りたくない方はご注意ください。

※この映画には暴力的なシーンが含まれています。鑑賞にはご注意ください。(みんな真似しないでね!!笑)

(お揃いみたいな服なの面白かった笑)


まず、この映画を観終わった直後の感想を書きますね。

くだらねーーーー!!!

もうね、心の底からそう思いました。一点の曇りもなく心からそう言える作品も近年珍しいです(笑)。ほんとこの映画、超くだらないんですよ!!(笑)

これはもはや「ブックスマート」をはるか超えてました。感想という感想はこれ以外にないんですけど(笑)。

それだけだとレビューが終わっちゃうので(笑)、個人的に気になったところなどをザーッと書いていきますね。

この映画、ティーンコメディとして大事だと思うテンポの良さがあって、最初に主人公ジョシーとPJの部屋での会話から「ヤリたい」ってことと「ずっと憧れてた子に話しかける」ってあたりのところから、あれよあれよという間に話の流れでなぜか「ファイトクラブを作る」ことになるという。

映画のあらすじを読んでも分かってなかったんですけど、なりゆきでアメフト部のイケメンだけど最低な男ジェフをほんのちょっとだけケガさせたことから話が広がって、そのジェフから「あいつは少年院に入っていた」と勘違いされ、そこから「少年院で人を殺した」とか噂が発展し(笑)、ちょっとだけ憧れのチアリーダー側から話しかけられて、その流れでファイトクラブ(護身術だったのになぜかそうなった)を作ることにするんです。校長も「女性への暴力反対を掲げて」とか言って後押しして、可笑しすぎる。

というところが話の肝で、あとはなんやかんやあって、とんでもないこともあって、ラストのアメフトの試合でまたとんでもない感じになって終わるという。

もちろんティーンコメディなので、その間に

憧れの相手とのいろいろがあったり、友情の危機があったりして、最後はいい話になって終わるという(いい話なのか笑?)

と。

主演の二人、レイチェル・セノットとアイヨ・エデビリ(読み方あってるか不明)は二人ともニューヨーク大学で知り合った仲で、

監督のエマ・セリグマン(一番右の子)も同じ仲間だそう。

ちなみにアイヨは

私が今ドハマってる海外ドラマ「the Bear」に出演していて、先ごろのゴールデングローブ賞やエミー賞でコメディ主演女優賞を獲得してしまったという。そこでも彼女はいい演技をしていて、なかなかいいキャラと演技で今後は監督業もしていくそうなので「才能あるな~」と思いました。

そして

その「the Bear」のシーズン2に出てくるモーリー・ゴードンもニューヨーク大学仲間だったそうで、「だからか~」みたいな気持ちになったのでした。(「だからって何?」って感じですが笑)

モーリーは「ブックスマート」の方に出てましたね。

日本でも公開になった「シアターキャンプ」って映画はモーリー主演で、アイヨも出演しています。

レイチェルの方は私はこの作品で初めて観た子だったのですが、この「ボトムス」では主演、脚本、プロデューサーも務めていて大活躍ですね。で、

プロデューサーといえば、この作品ってプロデューサーにエリザベス・バンクスの名が!最後のクレジットにどーんって名前が出てきて爆笑しました。分かりやすいわ~。

私は昨年の年末あたりにちょうどインスタでエリザベスのアカウントを見つけて、ほんと投稿が面白すぎて「やっぱこの人普通じゃないな」と思っていた矢先だったので余計に笑ってしまいました。リンク貼っておくので、興味ある方はぜひ見てみてください(笑)

アメフトの最低に嫌な男ジェフを演じたニコラス・ガリツィンはとにかくおバカでボケ倒しなイケメンでしたが頑張ってましたね~。
この「ボトムス」ってAmazonプライムビデオで配信なんですけど、これを観たらその後やたらと彼が主演している「赤と白とロイヤルブルー」がおススメに出てくるようになっちゃって。

このとんでもない設定の作品が(笑)!「どうする?観ようかな?そこまでアマプラがオススメするなら観ようかな?」みたいな気になってきたのでした(笑)。

私的にこの作品の最大の謎だったのが

カイア・ガーバーはなんで出たの?(笑)

カイアといえば、母がシンディ・クロフォードで今やvogueやelleが毎日のように特集組むような売れっ子モデルで大忙しなはずなんですよね!彼氏もピート・デヴィットソンから今やエルヴィスのオースティン・バトラーにというモテぶり大発揮中。

それがなぜこんなおバカなコメディ映画に出たのか(笑)。映画を見ていてずーっと気になってたんですけど、


明らかに一人だけ違う惑星に住んでるくらいの美!!

見てこれ(笑)

もう一人のチアリーダー役のハバナ・ローズ・リューも素敵な子なんですけど、いやカイアはレベルが違いすぎて普通の女子高生役はどう考えても無理なんですよ(笑)。それも私は可笑しくてしょうがなかったです。この映画の極端さをある意味、象徴していましたね。

あと

この主人公二人に輪をかけていけてなさそうなヘイゼルを演じていたルビー・クルーズって子もとても良かったです。この子は演技が上手そうで。あの変な男とホームルーム的な体育館の集まりでバトルさせられる時はめっちゃ怖かったよー!

そして私が最大に気に入ったキャラは

意外にもこの先生でした。この人出てくるたびにんなんか笑いのツボを押されて可笑しくて(笑)。黒人の体育会系な男性が先生っていうのが新鮮だったのと、奥さんに逃げられてメンタルがメタメタで言動がおかしいところとか、リアルに離婚した知り合いがそんな感じだったことを変に思い出しちゃったりして(笑)。そうしたらこの方!

なんとインディペンデント・スピリット・アワードでブレイクスルー賞にノミネートされていてびっくりしました!「え?生徒の方じゃないの!?(笑)」
ブレイクスルー賞ってことは他に出演作品がないみたいなんですけど、この方ガチでプロのフットボールの選手だったらしいんですよね!どういうことなの⁉(笑)
今後ほかのコメディ作品でも観れたら嬉しいなと思います。

この映画の音楽は私も大好きな

ChariXCX‼

なるほど、クィアコメディだしピッタリかと。最後の試合の乱闘シーンで私が大好きな曲「Party 4 U」が使われるのがたまらんかったです。映画を観た後に聴き倒しました♪

おそらく劇中の曲まで手掛けるのは初めてではないかと。そういう人選からも分かるのですが、この映画のおバカに徹しながらもやっぱりセンスが良いというか、「人の心をつかむところもちゃんとあるところがいいところだな」、と思いました。

「結構ハイスクールライフの描き方は今もリアルなんだろうな」と思いました。あの頃あたりってとんでもなくバカなことを考えたりやっちゃったり、憧れの人とはうまく話せなかったり、噂が好きでとんでもない方向に行ったりとかは「今も昔も変わらないな」と。
昔から観てきたティーンコメディと変わらない部分もあって嬉しかったです。そして、基本女子の集まりなんですけど、そこにベタベタしたような関係性も無くてカラッと本当におバカに徹しているところも結構好きでした。
でも作品としては「ブックスマート」の方が全然好きかな(笑)

ただ、本当に本当にヤボだけども一応言っとくと

素人がファイトクラブしないでね!

いやいないと思うけどね!(笑)。フィンチャー版「ファイトクラブ」も今ネットで大変なことになってるしね。

笑ってスカっとしたい人にはおススメの一作です。やっぱりこの作品を2024年の最初の作品に選んでよかった。気になった方はぜひ観てみてください♪

おまけ

アヴリルの「Complicated」の使われ方は、時の流れを感じましたね~。同時代生きてるとベタすぎて使えないじゃん(笑)


おまけ2


アメフトの相手高校がストームトルーパーみたいでほんと怖かったよー!(笑)

おまけ3

この「ボトムス」ともう1作どちらを観ようか迷った作品がありました。その作品は次回でレビューを書きたいと思います!ほんと真逆!(笑)

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