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「子供の貧困」がその後どのように影響するか

「子供の貧困」という言葉を聞いたことはあるでしょうか
私の職場には保育園もあり、幼児教育の研修として「子供の貧困」について勉強する機会がありました
我が子も小学生ですが、もしかしたら身近に悩んでいる子がいるのではないかと心配になりました

「子供の貧困」とは、現在の日本経済や生活水準において、大多数の世帯に比べて貧しい状態のことをいい、内容としては
・まともな食事は学校給食のみ
・朝食や夕食が確保できないことがある
・経済的な理由で習い事や進学等、学ぶ機会を失う
・歯磨きや入浴する等、保健衛生的な習慣が身についていない
・着替えする衣類が不足しており不衛生な状況
などの環境であることを指します

この状況がどのように影響するのか

・現代型栄養失調に陥るリスクが高く、その結果、うつ病や摂食障害、不登校など心身症につながりやすい
「まともな食事は学校給食のみ」の「まともな食事」とは家庭料理のことで、私の考えとしてはコンビニ弁当や菓子パン、ファストフード等の外食は「まともな食事」とは思っていません

・学ぶ機会を失うことにより、年収が低い職業を選択せざるを得なくなり、更にその次の子の代でも同じことが起こる「負のスパイラル」を産む

なんと、児童の7人に1人は「子供の貧困」に該当するというデータが出ています

ここで指す貧困は「相対的貧困」と言われ、「衣食住が最低限度以下」とされる「絶対的貧困」にくらべ、社会から孤立していたり、家庭という目隠しで表に出てきていなかったりするため、支援の手が届きにくい状況があるようです

私もそうでしたが、子供は親が絶対的存在であり
「置かれた環境が他と異なることがおかしい」
と思えるまでに時間がかかり、気が付いた頃には手遅れになっていたりします

食べ物は「一時的に腹を満たせばよい」という考え方で選択すると炭水化物に偏ります
「うどん」「カップ麺」「菓子パン」「ハンバーガー」等々
これらは品数の多い定食に比べると安価で手に入ります
親が自炊すればもっと食費は安く済むのですが、貧困家庭の親は、懸命に働いても収入の少ない「ワーキングプア」であったり、病気、障害などで働けない状況であり、自炊する時間や余裕がないと言った要因もあります

地域によっては「子ども食堂」もよく見かけるようになってきました
「人に相談することが恥ずかしい」と思うこともあるかもしれませんが、子供の将来の為、自分の為にも、時には人に頼ることもあっても良いのではないでしょうか


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