前回まではアイデアの言語化、具体化、数値化
についてお話しました。

今回はその使い方の一例をお話しします。

私はあるビジネススクールで起業を教えていて、
最終課題は『創業計画書』の作成を課しています。

それは融資の審査を受けるのに必要な書類で、
日本政策金融公庫のフォーマットを用いています。

ビジネス経験ゼロ、アイデアゼロの学生でも
最終的には事業計画を立案できるようになるのですが、

中にはこの科目を契機に事業が軌道に乗り、
「これに全振り（フルスイング）します！」と言って
退学していった学生もいましたｗ

そんな科目の折り返し地点で取り組むのが
エレベーターピッチです。

ピッチはみなさんご存知の通り。
D1Cの最終課題でしたよね。

エレベーターピッチとは文字通り
エレベーターに乗っている間くらいの
短時間のピッチを指します。

時間は長くて30秒
文字にして250字以内
偶然一緒になった上司や投資家にアイデアをぶつけて
行動してもらうことを目指します。

さて、そんなに短い時間で人を動かせるのか。

コツは5Kです。

関心　を引き出す
結論　を話す
根拠　を示す
記憶　に残す
行動　してもらう　です。

学生には始めの20分で考えをまとめてもらい
その後1人30秒で全員（30人くらい）が
一気にピッチしていきます。

30秒経ったら強制終了、途中でも次の人にピッチさせます。

これが意外と効果があるんです。

やってみたらできた、というやつです。

やりたいことが定まりました
なんだかその気になってしまいました
行動せざるを得なくなりました
（以上学生の声そのまま）

ちょっと制限される方が
人は集中力を発揮しますので、狙い通りでした。

運命の投資家に、いつ会えるかはわかりません。
口説きたい人財に、どこで会えるかはわかりません。

しかし準備しておくにこしたことはありません。

アンテナも立ちますし、それでキャッチする情報もありますしね。

何より30秒250文字にまとめることは
言語化、具体化、数値化の訓練にもなります。

日ごろ「話が長い！」と言われているあなた。
きっと職場でも家庭でも効果があると思いますよｗ

今日はここまで。
素敵な一週間をお過ごし下さい。

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