山本英則

高校・大学時代は陸上競技の400mをしていました。アパレル業界を経てスポーツ商社に入社…

山本英則

高校・大学時代は陸上競技の400mをしていました。アパレル業界を経てスポーツ商社に入社後21年間勤務。 早期退職制度を活用しスポーツに特化したコンサルタント業を現在営んでいます。 スポーツのこと、スポーツビジネスのことなどを主に綴っていきたいと思います。

最近の記事

スポーツ用品販売から紐解くこれからのスポーツ市場

8月半ばに上場しているスポーツ企業のIR発表が相次いだ。 3月に本決算を迎えるメーカー及び小売り3社を抜粋して、4月1日~6月30日までのIR発表実績を比較してみた。 金額の単位は百万円 コロナ禍において最初の緊急事態宣言が発出した昨年は燦々たる結果を迎えたが、概ね回復の傾向が窺える。 これ以外のスポーツ上場企業IRをみても暗雲から抜け出た感は強い。 ただこの先、再び変異株の影響を強く受ける可能性もあり、引続き予断を許さない。 またメーカーは回復傾向が強いが、小売り関

    • 東京オリンピック2020が残してくれたもの

      コロナ禍において史上初めて1年延期を余儀なくされた東京オリンピックが終わった。 ◆歓喜に包まれたオリ・パラの『TOKYO』招致決定 ◆アスリート達からトレーニングの場や環境をコロナが奪い取った ◆コロナ禍で五輪史上初めての延期となった。 ◆多様性を日本に定着させるきっかけをつくった ◆開催を懐疑的に思う意見、反対をする意見がクローズアップされた中、無観客で開催された。 ◆日の丸を背負ったアスリート達が獅子奮迅の活躍をみせた。 ◆次世代アスリートの大活躍により、明るい将来性へ

      • オリンピックはアマチュアスポーツの祭典なのか?

        紆余曲折、様々な話題に事欠かない東京オリンピック2020が開幕し、「JAPAN」を背負った日本選手団の活躍が国民に勇気や感動をもたらす素晴らしい結果を導いている。 そんな折、今朝とあるTVの情報番組でこんな事があった。早朝の番組なので最初から全てを見たわけでは無い。 昨日のハイライトシーンと銘打って金メダルを獲得した競泳大橋選手、体操橋本選手の映像が繰り広げられる。喜ばしくて微笑ましい。 昨日から何度見ても飽きないシーンだ。 続いてサッカー、野球のハイライトシーン 強豪

        • 【黒船来襲】AIがスポーツ産業を飲み込む時代が来る?!

          「Aiによって近い将来無くなる仕事・職業」なんて話を聞いたことが有る方も多いと思います。 無人で走る車や空飛ぶタクシーの開発ネタがニュースに出てくる時代ですから、この10年から20年の間で世の中は劇的に変るのでしょう。 パリで進められている空飛ぶタクシー計画は2024年のパリ五輪までの完成を目指して進められているそうです。シャルル・ド・ゴール空港からパリ中心部までは陸路を進むタクシーならおおよそ50分程度。 空飛ぶタクシーなら15分程度で到着するそう。 7月19日本日

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          金メダルを狙う男子4✕100mリレーのメンバーは?

          EORO2020がイタリアの優勝で閉幕した。 9万人の収容が可能なロンドンのウェンブリーアリーナに75%の入場制限が掛けられたが、それでも67000人が駆けつけた。 惜しくも55年ぶりの優勝を逃したイングランドではあったが、ニュース映像を見る限りは試合前の街並はお祭り騒ぎの光景だし、イングランドの国歌斉唱でスタジアムにこだまする『GOD SAVE THE QUEEN(女王陛下万歳)』の響きの強さはひときわの思いが載せられていたように感じた。 その裏では残念ながら東京オリ

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          スポーツのIT進化&深化

          サッカーのユーロ2020のベスト4が出揃った。五輪同様にコロナ禍で1年延期を余儀なくされ、開催を待ち遠しく思っていた人も少なくないだろう。 時差があってなかなかLIVE映像をリアルタイムで見ることが出来ないのが残念でもあるが、決勝ラウンドに入るとそうも言ってられず、ついつい眠い目を擦りながら、見入ってしまう。 この大会は本来なら立候補と投票によって開催国が決められれるが、ユーロ2020においてはUEFA60周年記念の特別大会として分散開催と決定した。 コロナ禍による理由

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          陸上競技というコンテンツの在り方

          東京オリンピックの出場権を賭けた第105回日本陸上選手権大会が終わった。国内の陸上大会でこんなにワクワクしてTVを見たのは初めてだと思う。 男子100Mは波乱だったと感じた人、妥当な結果と感じた人、様々だろう。結果順位はともかく、決勝直前に降った雨で私は何かが変った気がした。 この何かの変化を感じた事もワクワク度が増した大きな要因でした。 100分の1秒という争いの中では、複数の要因が重なれば、些細な変化であっても10分の1秒くらいは普通に変る。100分の1秒なら10c

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          エンターテイメントとしての陸上競技の可能性

          いよいよ日本陸上競技選手権大会が迫ってきた。オリンピックへの最終切符争奪戦。勝つことも重要だが参加標準記録をクリアする事も求められる。過酷な争いとなるだろうが、日本のトップアスリート達に敬意を表して拝聴したい。 個人的な注目はなんといっても男子100M。9秒台の争いに期待を寄せたいが、風などのコンディションにも影響されよう。まずは日本最速スプリンターの称号を誰が手にするのかに注目だ。 昨年の日本選手権前に日本陸連のホームページよりこんな記事が発信された。 この記事のポイ

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          日本の100M走の可能性

          遂に山縣選手が9秒台へ突入。日本新記録という金字塔を打ち建てた。 強さという意味では彼が1番と感じていた人は少なくなかったと思います。すでに9秒台に突入していた桐生選手や小池選手との何度とない直接対決でも彼の強さは明らか。 けどこの数年間、その強さが記録に結びつかなかったのはひとえに運ではなかっただろうか? 100・200M走では記録が出やすい環境条件が揃うか否かは重要だ。 故障を抱えて試合に出れなかった時期もあり、今以上の伸びシロが無くなってきている年齢に達している

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