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大学受験生に1つアドバイスをするとしたら

ふと気づくともう2月も終りに近い。この時期になるとたまに大学受験のことを思い出す。たしか国立大学の入試時期がこのくらいだったはず。調べると今年は2月24日、25日あたりのようだ。

受験勉強に励んでいる学生がこんな場末のnoteを読んでいるかは知らないが、もしそんな人にアドバイスをするとしたら。大学受験ですごく痛感したことはなにか。そんなことを書いてみようと思う。

プロに頼れ、n=1でしかない一般人の意見を聞くな。そして自分で決めろ。

この一言に尽きる。そう、つまりこんなネットのワケのわからんところで主張する自分のような意見ではなく、信頼できるプロを参考にして、自分で決めろ、ということである。本末転倒なことを書いているが、そう思っているからしょうがない。


やっぱりプロはすごい

ここで言うプロとは、通常の学校教師のことではない。塾講師のことだ。基本的には、学校の先生は受験においてのプロではないと認識している。自分は進学校に通った経験はないので、そういうところの先生のクオリティはわからない。が、冷静に考えて、塾講師よりも、シンプルに勉強を教えること以外のタスクが多いのが学校の先生だ。

部活動の顧問とかで、平日や土日の授業意外の時間はほぼ消えているだろう。親の対応、テスト問題の作成、学校行事。そんなタスクの山の中で、最新の受験業界のトレンド、有名大学の過去問までリサーチしている暇は無いはずだ。

一方で、塾講師は「勉強のみを教える」ことで飯を食っている人たちである。時間も熱意も、圧倒的に受験勉強に注がれている。どちらの意見を聞くべきか、明白だと自分は思う。


彼らの授業はやっぱり圧倒的だ。ぜひとも一度人気のある講師の授業を受けてほしい。

人気の講師と一言で言っても、入門系の講師と、ガチ系の講師がいると自分は考えている。その科目の初歩をわかりやすく、面白く教えてくれる系の講師が大体は人気になる。ハキハキ喋るし、優しそうな雰囲気が出ている講師。これを入門系の講師と分類している。東進とかに行って体験授業で受けさせられる講師はこういう系統が多い。安河内先生とか。

でも、本当にプロの実力を感じられるのは、ガチ系の講師。正直、取っ付きにくさはある。喋りも冴えないパターンが多い。でも、めちゃくちゃに面白い。funnyじゃなくて、interestingなほうの「面白い」授業を展開してくれる。素で頭が良くないと出てこない別解なんかを鮮やかにだすその姿には惚れ惚れする。


そして、なによりも、受験に対する圧倒的な知識量。「こういう問題は、11年度の東大1次に出ていて~」みたいなことを空で言ったりする。頭の良さ+知識量。そして、何人もの受験生を見てきた経験。そこから、自分の専門科目だけでなく、他科目とのバランスを考えた上で、自分の科目に対してどう取り組むべきか、ということも教えてくれる講師もいる。非常にありがたい。

幸運なことに、自分は駿台の御茶ノ水校に通うことができていた。駿台の一番デカい校舎、そりゃもう有名講師だらけである。すごく刺激的な毎日だった。

そして、リアルで授業を受けることができる塾の素晴らしいところの1つ、休憩時間や授業後に、講師に直接質問・会話できる時間があること。あの時間はめちゃくちゃタメになった。その日の授業内容じゃなくても、疑問や勉強方針について、バンバン相談していた。他科目のことを色々と相談していたが、悪い回答がきたことはない。


なぜ大学生なんかに頼るのか

そんな中で、大学生チューターとか、そういった存在が一番キライだった。駿台にも制度として存在していた。自分の貴重な睡眠時間を邪魔する、最悪の人物たちだった。東進ハイスクールを選択しなかったのも、やたら存在感がある大学生チューターたちが原因だ。林修の授業は大好きだったのに。

なぜ、n=1の存在でしかないのに、そんなに偉そうに色々と語れるのだろうか。少なくとも、生徒の志望校の過去問はほぼすべて頭に入れてからがアドバイスのできる立ち位置だろう。そうでもないのに、自分の勉強方法、方針にケチをつけてくるなんて、腹立たしいことこの上なかった。

その辺の大学生のアドバイスを聞くくらいなら、親や兄弟に相談していたほうがまだマシだと思う。だって、血の繋がりがあるということは、ある程度似通っている部分があるはずだ。自分の勉強の仕方や進め方に、ヒントになる言葉があるかもしれない。

書いてて怒りが湧き上がってきた。本当に嫌いだったと再認識した。後、普通に自分の目指している偏差値より低い大学生が発言してくるシステムは何とかならないのだろうか。さすがに説得力がないでしょ、それは…


結局勉強するのは自分

結局勉強するのも、受験するのも自分だ。短期間だったり、問題傾向が明らかになっている定期テストとは違う。一夜漬けや定石は通じない。今までに学んだすべてのことが出題範囲で、日本随一の頭脳を持つ大学教授たちが作成する問題に挑戦するのだ。自分にあったやり方で、自分なりに得意科目・不得意科目を見分け、戦略を立てて行動しなくてはいけない。

先ほど、プロの講師の凄さを書いたが、すべての講師の言葉を鵜呑みに死ては駄目だ。きちんと自分の考えに合う先生を見つけ、その人を「参考」にして「自分で」決めることが一番大事だ。

結論、そうして楽しめないと受験勉強なんて絶対に続かない。自分のモチベがあがらない、適さない勉強方法では絶対に良い成績には繋がらない。
やる気全一は後の全一、である。


そういう自分は、しっかりと大学受験を楽しんでいたほうだと思う。もちろん、志望校に合格できたという結果がハッピーだったのもあるが、シンプルに勉強するのが楽しかった。いや、勉強そのものよりも、すごい講師の授業を聞いたり、参考書を読んだりするのを楽しんでいたかもしれない。御茶ノ水の三省堂書店で、塾が終わった後に、よく参考書を見に行っていた。買わずに参考書コーナーをブラブラしているだけで1時間くらい時間を使ったり。

そんな大学受験生だった自分の、「参考にしてはいけない」n=1の意見。お金も何も発生しない、こうしたnoteの執筆でなら、気楽に発言するやつがいても良いけどね…


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