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『バイリンガルの子供たち』読了

補習校というところはすばらしいところで、日本語の図書室があります。日本の学校に付設されている図書室と比べれば、かなり見劣りのするものではありますが、それでも日本語の本が一つ所にこれだけあるというのはありがたいです。

通っている子どもだけでなく親も借りられるところもありがたいです。

ちなみに、アメリカにいればどこの図書館に行っても、基本的には英語の本しか読めないと思っていましたが、ここロサンゼルスは違いました。ロサンゼルス市内にあるリトルトーキョーという街がありますが、そのなかにある公の図書館には、すごーーーーくたくさんの日本語の本が並んでいるのです。大人の本だけに限らない、絵本も、漫画も、DVDも、雑誌もあるのです。

わたしは行くたび狂喜乱舞。
子どもたちも狂喜乱舞。

ほしい本をリクエストすることもできるし、他の図書館にその本があれば取り寄せることもできる。図書館ってなんてすばらしいんでしょう。

また子どもが多少騒いでいても、広い心で見守ってくれるところもありがたい。(ここは日本の図書館と違うところですね。。。)

ここは、貧しい人も多く暮らすところなので(ホームレスの方とか)、図書館には、そういう方も一般的アメリカ人もそのほかの国の人も、我々日本人もいて、まさしく職業に貴賎なし(ちょっと違う?うまい言い回しが見当たらない、ダイバーシティというのとは違うから)という独特の雰囲気が流れています。

さて、話は戻って補習校の図書室の話。

わたしはここで面白い本を見つけました。
『バイリンガルの子供たち』(唐須教光著、丸善ライブラリー、平成5年)

この著者は、執筆時点で、慶應義塾大学文学部文学科教授。言語人類学、社会言語学が専攻。

この本は大いに面白い著作でしたので、わたしがおもしろいと思った箇所を箇条書きで紹介していこうと思います。

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