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自分の軸を持つということ

最近、何社か採用の支援もさせて頂く機会を頂戴しており、様々な悩みもお聞きしました。その中で、印象深い話があったので、僕なりにまとめておこうと思います。

一人一人の意識

ご一緒しているB社では、ご相談の上、今年度から採用募集の発信方法の視点・表現のベロシティを変えました。すると、これまでの募集を大きく上回る成果を出すことが出来ました

★こんな感じで、採用戦略支援もしております

少しでもお役に立てたなら幸いという事でそれで終わればよかったのですが、話は中途採用の質の問題へ。
※正直、働く人の「質」という例えは、組織のパワーを助長する気がして好きではないのですが、今回は少し同情しちゃった

B社の採用担当さんによると、応募は確かに増えたが、それ故か、一人一人の転職者の質が目に付くようになってきたと。それを聞いて、働き方改革で真っ先に動くのは確かに組織ではあるものの、働く一人一人の意識と言いますか。いや、「軸」という言い方がいいのかも。そうした視点もどう育てていくのかという事も、それと同じくらい大事な視点であるという事は忘れてはならないなぁ…と最近考えます

ワークライフバランス大事君

例えばある時B社で面接したCさん。面接では「御社はワークライフバランスが充実しており~、~魅力を感じました」と動機を伝えてくれたそう。でもその後も面接を進めると「経験はありませんが、残業してでも仕事を覚えて粉骨砕身働かせてください」と。「弊社でどのようなことを実現したいのか」と聞くと、「それはまだわかりませんが、とにかく人の役に立ちたいんです」と。

この時点で僕なら思っちゃいます。「え?君は何が大切なの?」って。ワークライフバランスに魅了を感じてという動機でありながら、”粉骨砕身”的なアピール。どう関わっていけばいいんだろう…って、僕が採用者なら思います。

多分、この面接に来た方は「ワークライフバランスを実現すること」が最優先だったのではないかと思います。だから、そこが担保されれば組織は”どこだって”いい

ですが、ワークライフバランスの本意は「相乗効果を生み出すこと」。つまり、私生活を充実させることで仕事でのアウトプット活性化を促していく事がメインであり、決して「私生活に全ベクトルを振る」という事ではありません。

C君の口にするワークライフバランスは、恐らく「個人としてのライフを優先する」という解釈であり、それが叶えば…というのが本音にあります。経験上、こうした転職をしてしまうと、まず間違いなく「モチベーション」が上がりません。そりゃそうですよね。したくないことをしてモチベーションが上がる訳がないんです。その結果、自分も辛いし、何より採用した側にも正直言ってご迷惑なんではないかと…。

勿論、これまでの「滅私奉公・ブラック労働」というスタイルの弊害として、健康問題や少子化等、様々な課題が連鎖発生していることは紛れもない事実であり、だからこそ、一人一人が各々のライフキャリアプランと仕事を両立していくことが出来る風土づくり、本当の意味でのワークライフバランスの浸透は大切です。

でも、それと併せて、一人一人がどう働きたいのか。何を優先したいのか。そうした軸を持つことが必要だなと痛感しています。不幸なミスマッチは、色々な弊害を生みますから。どうせ働き方が変わるなら、企業も個人も、みんなでハッピーになったらいい。ごとうはそう思う訳です。

それにね。

思うんですよ。

ワークライフバランスって、与えられるものじゃないよって。

自分で取りに行くものですし、実際にそうしなきゃ手に入らないものでした。

そういえば、人生30年ちょい生きてきましたけど、ワークライフバランスが降ってきた!って人に会ったことは一度もないなぁ。

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