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169 やってみ朝勉


はじめに

テスト前こそ集中して学ぶ時間を毎日確保したいものです。定期試験まであと一週間という人や大切な試験まであと数カ月という人たちにぜひとも今日から取り組んでほしいのが、朝勉です。今日の教育コラムではどんな朝勉が有効か少しお話ししたいと思います。

脳科学的に

脳科学者の茂木健一郎さんによれば、朝、目覚めてからの約3時間は、脳が1日の中で最も効率よく働く時間帯であるとのことです。
この時間帯は、「脳のゴールデンタイム」と呼ばれています。科学的にも証明されていて、朝から午前中にかけては、ドーパミンやアドレナリンが多く分泌されるため、やる気や集中力が高まり、効率よく勉強に取り組むことができるのです。ですから、こうした身体のメカニズムを利用して「朝勉」が大変有効だと言われます。
さらに、朝は忙しいからいいのです。学校に行くまでの限られた時間、それはきっと1時間か多くて2時間でしょう。この限られた時間に何をどのようにするのかは、前の日の心構えにかかっています。夜の学習を終えたら、明日の朝やることを決めて机に準備しておきます。そして、できるだけ短時間に目標を終えようと頑張ります。それが集中力をさらに高めます。

朝勉に適している内容

朝勉に向いているのが国語の読解力を高めるような問題や英語の長文読解です。社会の記述や理科の実験の考察や説明を有するような問題もよいでしょう。また、数学であれば文章題なども適しています。
それは、先ほども述べたように朝はドーパミンという神経伝達物質が多く分泌されるためです。他の時間帯以上にやる気が出やすいため、学校から帰って疲れている夜の時間帯にはなかなかやる気にならないような難しい問題にも前向きに取り組めるはずです。
一言でいえば、朝こそ苦手分野を勉強しましょう。そして、できない自分を少しでも克服して学校に向かいましょう。
達成感や充実感、他の人は寝ている間に自分は努力したという経験が自信につながります。また、朝は発想力も高まりますので、もしかすると一晩寝て起きた時に昨日やり残した問題を解くと意外と解き方がわかるかもしれません。夜寝る前に、朝に持ち越す問題をしっかり把握してから就寝し、翌日睡眠を十分にとった後にもう一度、学び直すことは大変有効な学習となります。

少しずつ早めていく

朝の勉強を習慣化するには、最初から5時に起きたり、6時に起きたりと早めに設定してしまうと1日目からうまくいきません。
朝やることを15分でできることにしても、毎日やればだいぶ違うことを自覚して、最初はいつもより20分早く起きましょう。そして、40分に60分に早めていき、やる内容も増やしていきましょう。朝型の体にしていくことは、試験の当日にも効果的です。試験時間帯に最も頭が働けるようにしていくためには、慣らしていくことが大切です。
とにかく、目的と手段がしっかり、前日の夜にセットされていることが大切です。目覚めたばかりの頭がぼんやりしている状態では、勉強する準備をしている間に「もう少し寝ようかな」と気持ちで負けてしまいます。
起きたらそこには、自分が決めた学習のセットがあるようにしておくと起床から学習までの流れがスムーズになります。段取りをしておくことが重要なのです。特に試験前や受験の前はこうしたルーティンを崩さないようにしていくことが大切ですので、今から準備していきましょう。
よかったら朝勉をやってみてください。

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