『加賀のサンキューは一味違うらしい』
色々な場面で「ありがとう」としっかり伝えるお布団こもりです。
先日、実家に帰省していた。
新幹線の駅から実家へと向かう電車へと乗り換え、その車内であった出来事について記していく。
新幹線の駅から、実家の最寄り駅までは少し離れている。
久しぶりに地元の電車に乗り込み、懐かしい風景を眺めていた。イヤホンを耳にして、この地元に住んでいた時によく聴いていた曲を流し、「あぁ学生時代を思い出す」と1人懐かしい気持ちに浸っていた。
そんな青春の気持ちに浸っていた時に、近くに座っていた帽子を被った年配の男性と、青シャツの年配男性2人組の会話がうっすらと聞こえてきた。
イヤホンをしていた自分は何気なく、その会話を聞いていた。
やっぱり関西弁が飛び交う地元は良いなぁと思っていたのだが、帽子を被った男性から興味深いワードが飛び出てきた。
それがタイトルにもある「加賀のサンキューは一味ちゃうなぁ」だった。
ん?「加賀のサンキュー」とは?
なんだそれは?
英会話教室に通っていて、加賀さんの「サンキュー」の発音が凄く良いとかそういった話し?
その後も男性2人組の会話は続き、「値段も手頃やしな、加賀のサンキューは300円くらいで腹いっぱいなるしな」と帽子の男性は話した。
え?加賀さんはサンキューって言うだけで300円のお金を取ってるの?どういう商売?
っていうかお腹いっぱいになるくらい、サンキューって言ってくれるの?
イヤホンから流れてくる、BUMP OF CHICKENが全く耳に入らなくなってきた。
会話が気になりすぎる。
イヤホンを外し、カバンから本を取り出して読んでるフリをしながら会話に耳を傾けてみた。
もう1人の男性が、「その為だけに行くのもなぁ、なんか他に見るもんないの?」と青シャツの男性が言った。
やばい、イヤホンを外しても何の会話かわからない。
帽子の男性が、「うどんだけ食べて帰ったから、他はわからへんなぁ」と言った。
なに?うどん?
今、うどんって聞き取れたぞ!
しかし「加賀のサンキュー」と「うどん」の関連性が分からない。
青シャツの男性が「そこのうどんは何がちゃうの?」と質問した。
「うどんと言えば、香川というくらいやから麺もツルツルやし、コシが全然ちゃうかったなぁ」と帽子の男性が答えた。
!?!?
香川、うどん!!
もしかして...「加賀のサンキュー」って!?
「香川の讃岐うどん」の事かぁああ!!!
「加賀のサンキュー」は、お布団こもりの盛大な聞き間違いであった。
良かった、英会話教室でサンキューと言うだけで300円を巻き上げている加賀さんは存在していなくて本当に良かった。
地元の電車に乗り、青春の気持ちに浸っていた私だが、一気に讃岐うどんが食べたい気持ちへと変わってきていた。
また私の勘違いではあったが、加賀さんのサンキューの発音はどう言ったものか聞いてみたいと思った車内であった。
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