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『劇場版シティ―ハンター』を観て、前作より心震えた理由を考えた。

普段、雨の日は頑として出掛けない僕ですが、きのうばかりは自分ルールを曲げました。

向かったのは、新宿駅の東改札。あった、ありました。

期間限定で設けられた伝言板。

そう、きのうは『劇場版シティーハンター 天使の涙エンジェルダスト』の公開初日だったんです。いざ、物語の舞台である歌舞伎町、あのゴジラで有名な映画館へ!

そんなわけで、今回は新作映画のレビューをお届けします。さて、ジャンプ好き放送作家である僕の感想は……?

結論から申し上げましょう。(条件付きで)おもしろかったです。個人的には前作『新宿プライベート・アイズ』よりぐっと来るものがありました。

どうしてか。

そもそも『シティ―ハンター』って、ほとんどのシリーズが大体同じ流れなんですよね。

①美女から依頼が舞い込む
②獠がちょっかいを出す
③香に成敗される
④なにかのきっかけで、依頼人の心に変化が表れる
⑤同時に、獠と香の絆に気付いていく
⑥獠が活躍してエンディング

同じ流れなのに長く愛されてきたのは、この〝お約束〟が心地良いからであり、なによりキャラクターが魅力的だからだと思うんです。

主人公・冴羽獠は文句なし。
ヒロイン・香も応援したくなる。
そして、忘れてはいけないのが……、

ゲストヒロインである、依頼人の美女。

『シティ―ハンター』がおもしろくなるには、ここが大事なんです。香の引き立て役では終わらない、個性、変化。なんなら、香よりも感情移入できてしまうくらいが良い。

その点、今回のアンジーはなかなかイイ線いっています。見る側が感情移入できるように演出されていました。

前作は「なつかしさ」優先というか、亜衣のキャラクターはそこまで立っていなかったので、今作の方が好きだなと。

あとは、ストーリーの部分ですね。

今回の獠は、かつてないほど追い詰められ、かつてないほど哀しい決断に迫られます。そして、かつてない決着へ……。

賛否両論あると思いますが、僕は「あり」でした。

では、どうして「条件付き」と書いたのか。

それは少々〝肩透かし〟の気分になったからです。

「エンジェルダスト」というサブタイトル、そして予告編に登場していた「海原神」というキャラクター。原作を読んだ方なら、誰もが期待で胸が膨らんだことでしょう。

僕も「あァ、あの名シーン(ガラス越しのアレとか)が遂にアニメ化されるのか」なんて思っていたのです。

しかし……、

まさかの持ち越し。続編をお楽しみに、という終わり方でした。なので、今作の評価も次回次第なところもあるかなと。そういう意味で「条件付き」😅

さて、続きはいつ観られるでしょうか?

余談ですが、今回も豪華なコラボレーションがありましたよ。

キャッツ・アイの三姉妹。
ルパン三世と次元大介。
そして、ユニコーンガンダム!

三姉妹は前作でも出ていたし、同じ作者だからわかる。ルパンはアマプラでキャッツ・アイとコラボしたのが、きっかけでしょう。

しかし、ユニコーンガンダムは?

あ、脚本家か!

むとうやすゆきさんは『ガンダムUC』も担当していましたね。エンドロールに「バナージ・リンクス」(ユニコーンのパイロット)の名前が連なっていたのには、笑ってしまいました。

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