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体育の一分野としての舞踊・ダンス

舞踊とは
体育の中におけるダンス、いわゆる舞踊って言った方がいいですかね。

その領域のお話をさせていただきたいと思うんですが、このダンス領域っていうのは、半ば専門的な分野でありまして、私もその端くれではありまして。

ダンスの種類
ダンスってどういう種類があるのっていうことなんですが、大きく分けると、楽しみのために踊るっていうこと。

それから、もう一つは何かを表現するために踊る。何かを表現して、そのこと自体を楽しいと思うっていうことが舞踊、いわゆるダンスの一つの定義付けになりますね。

ですから、例えばパントマイム的なことっていうのは、あれはパントマイムということをすることで、その表現を自分が楽しむためにやるっていうことですし。

もっと高尚なのになると、生命の誕生とか、自然の働きとか、こういったことをたくさんの人数で、いわゆる群舞って言いますけども、群舞で表現するっていったような表現運動っていうことになります。

特徴があるのが舞踊っていうことになるわけですね。

もっぱら楽しみのために踊るっていうのは、もう既に型が決まっていて、その型を真似することで楽しさを味わうという形ですね。

例えば、日本に古来から伝わる民謡っていうのは、型が完全にもう決まってますね。

盆踊りなんかで踊る踊り方ですね。

それからフォークダンスっていうのもありますよね。

こういったものっていうのはもう既に型が決まってしまってるわけです。

この型が決まってる中で、その型を使ってみんなと一緒に踊って楽しいっていう楽しさになりますよね。

それから今、ダンスってどうも、中学校あたりでは必修になってると聞きますね。

やっと時代がそこまで来たかというふうに思うんですが。

中学校のダンス授業
そのダンスのほとんどは、特別講師を呼んでヒップホップみたいなことをやるっていうふうに聞いてるんですが。

そういう類のダンスっていうのは、一応型みたいなものはあることはあります。

つまり、基礎になるベースのダンススキルがあって、このダンススキルをベースにして、その上に作品を作るっていう想像力が伴う感じになりますね。

ですから、バレエなんかもこういったものの類ですよね。

私なんかはディスコで、亜流でも適当に基礎が身についたところでやってましたから、勝手にベースができてたっていうことはあるんです。

例えば、サルサなんかは本場なら子供の時から大人の踊ってるの見てて、子供はもうそのサルサってどういう踊りか分かってて、真似してるうちにベースが出来上がってて、これで多少個性を入れて踊れるようになるとかですね。

こういったように、ベースプラス創作っていうものが出来上がってくるわけです。

ブレイキングがオリンピック種目に
今度パリオリンピックでは、ブレイキングが種目になりますね。

ブレイクダンスのブレイキングっていうのは、いわゆる床で回ったりする、なんていうか、床運動に近い、親和性が高い感じのことになるんですが、体操競技とかなり技が被る部分もある。

あんな力技も込めたやつですね。

ブレイキングがオリンピック種目になるんだけど、これも一応ベースになる基礎があって、その人のオリジナリティがその上に構築されるというシステムですね。

今、競技ダンスなんかはそうですから、例えば、いわゆるダンス、社交ダンスって言った方が分かりやすいですか?

ペアダンスで踊る時のダンスコンテストなんかも、ベースになる技術がある上でのダンスの創作、またそのスキルという、二段構えになっているケースがほとんどですよね。

ですから、今、ダンスとか舞踊とかっていうと、こういうベースの基礎要素と創作部分の応用要素っていう二つの部分で構成されている。

ブレイキングなんかを上げると、おそらく体操競技と同じように この技は何点とかですね。

例えばここでフリーズが決まってるとか、回転が回りきってる とか。

そういったような採点基準も、ブレーキング特有のっていうか、ストリートダンス特有のクールであるとかね。

クールってかっこいいってことですけど、かっこいいっていうことの要素がちゃんと入ってるか?とかですね。

そういったような基準が設けられるものと思います。

ただ競技化してしまうと、これはダンスの領域ってよりもスポーツになっちゃいますかね?

もともとブレーキングとか、ストリートダンスっていうものが スポーツ化していったのは…。

これは別の機会に譲ることにします。

バイオレンス回避/抗争回避
ブレイキングはバイオレンス回避というか抗争回避っていう目標が実はあったんですよね。

スポーツ:戦争の代替と平和の祭典
古代オリンピックとか、近代オリンピックでもほぼ同じような理由で、競技自体が出来上がってスポーツが戦争の代替になっちゃったり。

そのような歴史の必然から、平和の祭典っていうところに結びつくんだけど、これはまたちょっと回を改めましょう。

ダンスの価値基準
ダンスそのものを皆さんが評価する時代、言ってみれば単なるバックダンサーじゃないっていう価値基準になってきているのは、ダンスやってた人間としては嬉しく感じるところではありますね。

ダンスの話中心になりましたけど、このダンスあくまで体育の一分野としての舞踊をダンスっていう視点のことで話したつもりです。

https://cdncf.stand.fm/audios/01H31Y31A5WW98SE4Q5DZ3MJ9R.m4a

00:01 舞踊とは
00:34 ダンスの種類
02:56 中学校のダンス授業
04:19 ブレイキングがオリンピック種目に
07:30 バイオレンス回避/抗争回避
07:38 スポーツ:戦争の代替と平和の祭典
08:13 ダンスの価値基準

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