見出し画像

VRDJがアバターで総務省主催セミナーに登壇した話

VR空間でDJ活動をしていたら総務省の研究所にお声がけ頂き、セミナーでDJ SHARPNELとしてアバターで講演してきました。

WebExで官公庁のセミナーに登壇するシャーロちゃん(DJ SHARPNEL)

こんにちは、VR空間で音楽活動を行っているDJ SHARPNELです。
先日2月9日に開催された総務省の通信政策担当者向けセミナーにてDJ SHARPNELとしてインターネットライブエンタメとメタバースでのエンタメやライフスタイルについて講演してまいりました。
お誘いいただいた総務省情報通信政策研究所の皆様ありがとうございました。

講演内容は「コロナ禍を経たネットライブコミュニティの進化と、メタバース生活者のライフスタイル」と題して、
・90年代Shoutcastからのインターネットライブエンタメの進化
・メタバースエンタメの現在
・メタバースで生活するライフスタイルの紹介
・メタバースに入る為の技術要素紹介
あたりのトピックをお話させていただきました。
約50分に対してスライド62枚と、結構なトークボリュームでしたので普段のDJ同様のBPMでお届けしました。
90年代ShoutcastからYahoo!チャットやFinalFantasy XI、SecondLife、Twicas、Ustream、Twitch、YouTubeライブ、Instaライブ、そしてメタバースライブへと進化したネットライブのパートでは、通信技術とIT技術の進化と普及によってネットライブエンタメがリッチかつ中央集権に加え個別分散へと広がった過程を紹介しました。こちらは現在進行形で調査中なので、いつかnoteや書籍で発表できればと思っています。
メタバースのパートでは、メタバースに接続するライフスタイルをメタバース生活者としてバーチャル美少女ねむさんとミラさんの調査資料である「ソーシャルVRライフスタイル調査2023」を引用させていただきながら解説しました。お仕事でセキュリティ・プライバシー施策を考える際にもいつも参照させてもらっている一級の調査資料です。改めて感謝申し上げます。
Meta QuestやValve Index、アバターの設定方法など普段メタバースに入るための技術の紹介もさせていただきました。

WebExやZoomにアバターで登場する方法

所属はSHAPRNELSOUNDとNIGHT ON EARTH Records

今回は総務省主催のセミナーでしたので会議インフラとしてWebExを使用しました。普段、官公庁との会議で主に使われるWebExにアバターで出るのは新鮮でしたね。
ここでは、WebExを始めオンライン会議サービスのZoomやTeamsなどにVRMなどのアバターで出演する方法について紹介します。

オンライン会議サービスにアバターで参加する方法の概要

WebExやZoomなどのオンライン会議サービスでは通常ノートPCに付属カメラや外付けのウェブカメラを使用してカメラ映像を共有することが多いと思います。
アバターでも同様にカメラ映像を通して参加できます。
接続の全体像はこちら。

アバターでもオンライン会議に参加できちゃう

アバター映像をウェブカメラ映像として入力

アバター映像はいつものようにVirtualMotionCapture(VMC)とUnityを使用し自宅のようなシーンを作成して動けるようにしておきます。ばもきゃは無料。ありがたい。(筆者はPixiv Fanbox支援ユーザ)

アバター映像をオンライン会議サービスにウェブカメラ映像として入力するには、動画配信などで使用するOBS Studioを使用します。
今回使用したOBS Studio Ver 30では仮想カメラ機能が標準装備されていますので、こちらを使用します。

仮想カメラ標準装備

OBS StudioにUnityで表示したアバターの画面をシーンにウィンドウキャプチャーで取り込み「仮想カメラ開始」をクリックします。

Zoomのカメラとして認識されるぞ

Zoomの場合ビデオカメラの選択から「OBS Virtual Camera」を選択します。するとカメラ映像としてZoom内にアバター映像が表示されます。
Power Pointのプレゼンテーションやマイクはいつものオンライン会議の設定で大丈夫です。

メタバース住人としてアバターで積極的に活動していこう

講演後は活発な質疑応答やメタバースライブ体験のご要望もいただきとても有意義なセミナーとなりました。
総務省はメタバースの発展に欠かせない技術・通信行政の管轄も大きな業務の一つですので今後もご支援をお願いしました。

かわいい通信行政支援をおねがい

今回はアバター&メタバース活動名義でお声がけいただき、ネットライブエンタメやメタバースについてお話をさせていただく機会を頂きました。
最近ではメタバース関連の業界団体や官公庁をはじめ、地方公共団体、国際会議、学会などでもメタバースでのアイデンティティで登壇・提言されている方も増えてきた印象があります。これから先、メタバース上でアイデンティティが培われるにつれ、メタバースの人格として声がけいただくこともさらに増えてくるのではないでしょうか。
メタバースから現実社会をよりよくしていくための活動ができる時代が来ているように思います。

SHAPRNELSOUNDではアバターによる講演も承りますのでお気軽にお声がけください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?