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書評~明日を拓く京都の実践~


キーワード

・京都計画88
・西山舛三(京都大学)
・片方信也(京都大学)
・木村万平
・バブル期
・まちこわし
・まちづくり憲章
・まちづくりビジョン(石本幸良)
・町並み通信社

焦点

京都市における1980’s~の建設ラッシュに対して、市民と建築家・まちづくりプランナーたちの活動や議論の記録。住民運動のビジョンと各活動事例の紹介。

気になった点

□住民運動が活発すぎるが、そういった議論のコミュニティには仕事や家事で忙しい子育て世代を組み込めていたのか。<また、当時のような活動は地域性(土着感)の希薄な現代の生活スタイルにおいても適用できるのか。>
□多くの住民活動は結果的に採択されなかったが、住民はどう受け止めていたのか。
□二条駅や京都駅開発で提案された住民模型は三角屋根の駅舎であったが、これはビル型(箱形)のデベロッパー案へのカウンターデザインであって、京都らしさとは果たして三角屋根であることなのか。<”Kyoto"のブランディングに駅舎の景観的調和が果たしていた役割とは。>

考察

<”Kyoto"のブランディングに駅舎の景観的調和が果たしていた役割とは。>

要素を考える。

1.Kyotoのブランディングとは
→京都市の開発目標・成長目標を、<海外・国内から見て、「日本を代表する観光都市」、「異空間京都」といったイメージを定着させ、京都全体の観光収入を強化すること>と定義する。そのために、行政が土地整理・建築・法整備により京都の住環境を操作することをKyotoのブランディングとまとめた。

2.景観的調和とは
→町並みにおいては建築集団がある特徴を共有し、統一感が保たれている状態といえる。あるいは景色の構成要素に異物感を感じないという状態。

ここまで、一端区切りを付けたいと思う。書き始めたらズンズン考え始めて読書時よりも堀がいのあるテーマが見つかって驚きです。

考察のゴールを京都らしさの保全・向上と経済成長の両立として考えていくことにして、今回は終わりです。

今後の考察の種として
【その土地らしさ】
→【現地の雰囲気(ストリートビュー)】vs【場所の概念イメージ】
→【静的要素(不動産)】vs【動的要素(コミュニティ)】
これらの要素を整理していきたい。

また参考書探して続きを書いてみたいと思います。

P.S.S.景観とかって学問的には何に当たるんでしょう?人文科学なのかしら?まちづくり系の論文とかにはヒントが多い気がする、、、建築??
「地域らしさ」についての参考文献教えていただきたい。

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