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『前略おふくろ様』 萩原健一考察。

 次の本で必要だったので、昨年書いた本を読み返していた。樹木希林さんは執筆時には亡くなられていたが、内田裕也さんと萩原健一さんは存命だった。読み返していると当たり前だがお二人は現役で生きていることを大前提で書かれている。
 萩原さんについては沢田研二さんが『勝手にしやがれ』でレコード大賞を受賞した時の様子。沢田研二さんを溺愛した、森鴎外の娘、森茉莉が「ラストダンスを私に』について語ったことを紹介した。2018年にはライブを再開し、NHKのドラマに積極的に出演したショーケンがまさかその一年後に亡くなるとは考えもしなかったのである。まさか難病を10年間も抱えていたとは。ショーケンの死が次の本を書くきっかけになるとは。
 以前何処かで書いたが、萩原健一の映像作品を全て観たわけではないが、やはり彼の演技の最高峰は『前略 おふくろ様』に集約されている。倉本聰劇場として日本テレビで放送された。(倉本さん以外には市川森一も脚本を書いている)『太陽にほえろ!』からプロデューサーをつとめた清水欣也氏もクレジットに名を連ねた。
 いわば日本テレビの流れ。『太陽にほえろ!』、『傷だらけの天使』の潮流の中に『前略おふくろ様』はある。これまでのドラマでは破天荒で、アドリブを交えながら演技をしてきた萩原が倉本聰に志願し、台本をきちんと守り、成熟した演技をブラウン管に刻み込んだのである。
 
 私の本に、前述したように萩原健一さんについて少し触れているので手に取ってみてほしい。
 在庫している図書館もありますから、ご一読くださいませ。

沢田研二と阿久悠、その時代 https://www.amazon.co.jp/dp/4434255622/ref=cm_sw_r_cp_api_fabc_XdiSFbQRE84RK

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