映画『コミック雑誌なんかいらない』は、俳優内田裕也の最高傑作

内田裕也が亡くなった。彼のことを「樹木希林の夫」や、「都知事選挙での政見放送でロックを歌った人」下手をすると「少し危ないロック界の老人」としか思っていない人々に、ぜひ見てほしい映画がある・1986年に公開された『コミック雑誌なんかいらない』である。監督・滝田洋二郎。それまではピンク映画の監督をしてきた彼の初めての一般映画作品であり、後に『おくりびと』で花開く才能のはじまりでもある。

内田裕也が演

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内田裕也 氏、Rock'n Roll 葬を経て思うこと。

内田裕也 氏、Rock'n Roll 葬を経て思うこと。歌手・俳優としても、私生活のすべてが型破りで、その人生は破天荒を絵に描いたような存在であった。しかし意外な一面もあった。後輩の面倒見が過剰なほどに良く、まわりの方々への気配りは神経質なまでに丁寧な方だった。それゆえ人脈も幅広い。つねに後ろ姿に孤独感を漂わせ、奇妙な魅力がある人間だった。この世の矛盾を全て背負って生きているような人、故 樹木希林

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ヨウジ ヤマモト・内田裕也 氏

Yohji Yamamoto. Tokyo Collection. 2010. April 1.(楽屋にて)業界の著名人らがあふれるなか、最後に姿を見せてくれた2人、取材撮影は困難だった。このツーショットは奇跡的なタイミンングでの一枚。他、作家・椎名 誠 氏、音楽家・ムッシュかまやつ 氏、そうそうたる顔ぶれであった。この Collection. での黒のマフラーと迷彩柄のジャケットとパンツはさっそ

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選別し続ける地獄の話

選別し続ける地獄って言葉をツイートしてる人がいた

とても良い表現だと思った

それとは別に内田裕也があらゆる物をロックかそうじゃないかで選び続けたっていうツイートも見て

選別し続ける地獄っていう言葉がまさにこれじゃないのとしっくりきてしまった

ロックするには地獄にいなきゃいけなかったんじゃないか

地獄を作らなきゃいけなかったんじゃないか

それを無意識に続けたんじゃないかなんてフワッと考え

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ロケンロー

私の母親は若いころ、ロカビリーファンで、よくライブに行っていたそうです。
ロカビリーとは、ビートルズやグループサウンズより少し前、プレスリーなんかの影響を受けた日本の若者のバンドブームで、現在の80歳前後の人たちがその世代。

で、いちばん人気があったのが平尾昌晃さん、アイドル的存在だったそうです。
母親は追っかけしていたらしい。
ミッキーカーチスさんも人気があったそうです。

で、先日亡くなられ

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「胃ろう拒否」内田裕也(樹木希林・夫)

内田裕也さん(享年79歳)は、3/17に誤嚥性肺炎で亡くなられましたが、家族の意向もありますが、最後まで胃ろうを拒否されたとか。

 樹木希林さん(享年75歳)は、半年前の9/15日に死去されています。樹木希林さんの死因は全身ガンではなく、転倒による大腿骨骨折による危篤からの衰弱みたいですね。

 実は、亭主関白や頑固な男性ほど、妻の死亡の精神的打撃は大きく、短命傾向はクッキリ。
 妻と離別した男

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Don't rest in peace

今朝、ニュースで内田也哉子さんが父である内田裕也さんに宛てた謝辞について特集されていた。
以下は内田也哉子さんが述べた謝辞の内容である。

 本日はお忙しいところ、父、内田裕也のロックンロール葬にご参列いただきまして、誠にありがとうございます。親族代表として、ご挨拶をさせていただきます。
私は正直、父をあまりよく知りません。「わかりえない」という言葉の方が正確かもしれません。けれどそこは、ここまで

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内田也哉子さんの挨拶に触れて

テレビをつけっぱなしにして家事をしていた私の耳に、とても美しい言葉が飛び込んできた。

父親の葬儀の場で挨拶をした、娘の言葉だ。

自らの気持ちと真剣に向き合い、紡ぎ出された言葉だと思った。
湧き上がる様々な感情は冷静に制御され、言葉の中に閉じ込められている。
「嘘がない言葉だな」
そう感じた。

このスピーチを聞くまで、内田裕也という人物になんの思い入れも持っていなかった。
他界されたことをニュ

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