スクリーンショット_2018-10-26_14

「ラジオ」のある生活

いくつもの講演で話すたび、ネットラジオを通して話すたび、いつも誰かの生活や今の時間が少しでもいいものになったらいいなと思い、「言葉」を伝えています。もちろん、少しだけ気持ちが穏やかになるだけでも。
「日常に溢れるもの」を改めて言葉にしながら、誰かの生活をコーディネートしていく提案型のエッセイです。

皆さん、ラジオは聴きますか?
私は通勤途中、仕事中、家事をしながら…よく聴きます。
この写真はいつもお家でラジオを聴く時のスピーカー。
スマホのアプリからBluetoothでスピーカーを通して聴いています。

なぜ、ラジオなのか?

私の「ラジオのある生活」が始まったキッカケは2つ。

1つ目は、その地域の情報源と寂しさを紛らわすBGM。
大学を卒業して初めて働いた会社では、とにかく出張の毎日。
1人で5〜6時間運転して東北各地を駆け巡り、一日の半分以上は車の中に居たのでは…?と思うほど。
そのような中、CDを忘れた日は最悪…何時間も木々の変わらない景色の中での運転は、退屈かつ眠気との闘い。そこを助けてくれたのがラジオでした。
森に囲まれると電波が届かないけど(笑)、その地域のラジオに耳を傾けながら、1人の車内を穏やかに心地よく時間が過ぎていきます。
繰り出される方言やイベント情報、地域のニュース。
当時、主に仕事で講演をおこなっていた私にとって、ラジオで仕入れたネタはアイスブレイクに最適。赤の他人が地元の情報を知っていると嬉しいものですよね、心をバッチリ掴んで本題に入れたものです。

2つ目は、東日本大震災。
東北出身の私にとって、これまでの人生の中で大きな大きな出来事です。
相変わらず、仕事で東北を駆け巡り、2011年3月11日は気仙沼に居ました。(たくさんのドラマと生死の分岐点を経て、無事に帰ってこれたお話はまた改めて…)
11日の夜、全てのインフラが止まり、真っ暗な空に満点の星を見たことは今でも忘れられない景色ですが、翌日からの生活は想像を絶するものでした。
そこで唯一の情報源は、ラジオ。
ラジオから流れる水を貰える場所、炊き出しの時間、元気が出るように流れる音楽。一つ一つの言葉に、音楽に、優しさに、心強さに、何度も涙が溢れました。「当たり前」が失くなった時に、存在の強さを感じたラジオ。
私は、ラジオのパーソナリティになる事を決めた大きな出来事です。

ラジオのいいところ

■ 流行の音楽がわかる
■ (ニュースを読まなくても)最新ニュースが耳から入ってくる
■ ながら作業ができるため時間が奪われない
■ (パーソナリティの)声がよいので心地よいBGMになる
■ (甲子園や駅伝など)スポーツは名実況が飛び交う(笑)
■ (番組によるが)寄せられるリスナーの悩みや相談事に共感・ホッコリ
■ アプリなどで簡単に無料で聴ける

「貴重な電波を通して発する責任を持つこと」
ラジオのパーソナリティになるとき、業界を牽引されている代表の方から伝えられた言葉。とても心に刺さった言葉。プロを目指すことの意味を感じた言葉。
パーソナリティの方々はそのような思いで、声・話し方・表現力を駆使して「伝えること」の高度なテクニックと日々向き合っています。
そんな見方をするとラジオの聴き方もちょっと変わるかもしれません。

さいごに

私がネットラジオをする際、参考にして勉強させていただいた好きなラジオ局は「TOKYO FM」です。
爽やかで明るい住吉さんの声から朝がはじまり、音楽の良さや魅力をプロ目線で素人でも分かるように伝えてくれるLOVEちゃん、仕事の終わりにピッタリなマンボウやしろ さんのスカイロケットカンパニー(ほんとに笑えます)は、私にとって平日のお決まりコース。
ちょっと仕事でイライラした日にクスッと笑える話が聞けたり、いつもの1日に「あーこの音楽いい…」とチェックできたり、新たな発見をもたらしてくれるラジオ。
今日、テレビのスイッチを押す代わりに、ラジオのスイッチを押してみませんか。

※ 文中に出てくる企業・組織・番組名等は著者と関係ありません。
※ あくまで私見であり、個人的感想です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?