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【PCM】やればやるほど自分が満たされて、心のエネルギーが高まっていくアクションがわかった話

先日、PCM(プロセスコミュニケーションモデル)セミナー(key to me セミナー)に参加しました。

このPCM、いわゆるタイプ診断モノなのですが、よくあるタイプ診断とはちょっと違った切り口で、この手のタイプ診断はMBTIを始めとしていろいろと体験してきましたが、それでもかなりの発見とインパクトがありました。

そこで体験のほんの一部ですが、ぼくが気づいたこと、発見したことを書いてみます。


PCMとは何か?

PCM(プロセスコミュニケーション)とは、テービーケイラー博士という方がつくったコミュニケーションや認知に関わるモデル(枠組み)のことです。心理学の一領域でもあるエリック・バーンの交流分析を参照して開発されているそうです。

全45問の診断テストを受け、全6つのタイプから自分のベースとなるタイプと、その他のパターンがどう組み合わさっているかがわかる仕組みです。

以下が6つのタイプです。これだけ見ると「まあ他のタイプ診断にもあるよね」という感じなのですが(ぼくがそうでした)、実はこれを紐解いていくとかなり自分のことが深掘れるのです。

PCM WEBサイトから引用

このテストのつくりがなかなかユニークで、ぼくはこれまでかなりのタイプ診断テストを受けてきましたが、PCMと同じ形式のものは、今回初めて体験しました。

下の写真がぼくのタイプです。
(正確にはパーソナリティコンドミニアムと言います)

PCMは人の認知スタイル・フィルターを明らかにするのですが、PCMについて学びを深めると、この図を見るだけで、その人がどんな性格なのか?どんなことが好きなのか?嫌いなのか?ストレスの源泉になることは何なのか?自分が痛みとして認知していることは何なのか?などが手に取るようにわかるようになります。
(ぼくはまだそのレベルには到達していないのですが)


ぼくが今回参加したのは「key to me セミナー」で、いわゆる導入編に位置づけられるものです。なおkey to me の後は「ベーシック」「アドバンス」と内容が深まっていきます(導入編のkey to me セミナーだけでも参加可)

PCMの紹介はこのあたりにして、セミナーに参加したことでぼくが気づいたこと、感じたことをいくつか紹介してみます。

key to me セミナー(導入編)に参加して気づいたこと・感じたこと

①人の認知スタイルの違いへの理解が深まった

PCMでは診断テストの結果をもとに、タイプがフィードバックされますが、診断テストを受けないと自分のタイプがわからないということはなく、そのタイプがよく用いる言葉がスッと入るか入らないかだけでもタイプの当たりがつきます。

セミナーの中ではそのメカニズムを体験できるワークがあり、そのワークを実際に体験して、自分のタイプの言葉はスッと頭の中に入ってくるのですが、自分のタイプではない言葉は霧がかかったような感覚でまったく頭の中に入ってきませんでした。

PCMのWEBサイトにも書かれているのですが、PCMには「コミュニケーションは何を伝えるかよりもどの様に伝えるか」が大事だという考え方があります。

つまり,、いくら正しいことを伝えていたとしても、それが相手のフィルターに入る言葉や伝え方でなければ伝わらないということです。

たとえば、仕事でのフィードバックの際に成果を褒められるのがうれしい人もいれば、このチームにはあなたが必要だと言われることがうれしい人がいます。この時に成果を褒められるのがうれしい人に「このチームにはあなたが必要だ!」と言われてもあまり響きません。

上司は良かれと思ってほめているのに、部下からすれば「上司は自分のことをわかってくれない」という反応になったりするわけです。

ぼくが最初にこの話を聞いたときは「ふ~ん」という感じでしたが、実際にワークを体験してみて、フィルターを通るか通らないかで、こんなにも違いがあるんだと気づきました。

今回のワークのようにあらかじめわかっていて、意識的に耳を傾けてもこれだけ違いが出るということは、ふだんの会話の中では、もっと勝手に取捨選択しているのだと思います。自分の認知フィルター以外の言葉はガンガンすり抜けていると認識しておいた方がよさそうです。

②自分の心のエネルギー源となる活動が深く理解できて、肚落ちした

PCMでは「心理的欲求」という、自分のエネルギーが満たされる活動がわかります。

「心理的欲求」とはいわば心のエンジンというようなもので、エンジンの状態が良くないまま、車を動かそうとすると、車が壊れるのと同じで、心理的欲求が足りていない中で、無理に自分を頑張らせてしまうと、うつ状態になったり、ストレスが掛かりやすくなってしまいます。

逆に心理的欲求を満たせば満たすほど、エネルギーが溜まっていて、元気になったりモチベーションが高まったりします

個人的にPCMのキモはこの心理的欲求にあると思っています。

セミナーの中でも「心理的欲求」は大事だという話は、かなり念押しをされるのですが、ぼくが「心理的欲求って本当に大切なんだ!」と肚落ちしたのは実体験を通してでした。

というのも、実はセミナーの1週間ぐらい前から「朝起きてすぐ、PCもスマホも見ずに、ただその瞬間自分がしたいことをするだけの時間」を持ち始めました。

これはふとやってみようと思いついて始めた、なんてことないことだったのですが、5分でもこの時間を持つだけで、とても気持ちよく1日を過ごせることがわかって、実験として意図的に時間をつくるようにしていました。

で、このアクションが自分にとってなぜ有効なのか?はハッキリわかっていなかったのですが、実は、ぼくの「心理的欲求」を満たす行動はまさに「自分だけの時間と空間を持つ」だったのです。

それまでは何か本を読んだり、考えをまとめたり、瞑想など、あらかじめ決まっているメニューをやっており、自分の時間は持っているんだけどな~と思っていたのですが、どうやら決まったことをやってもあまり効果的でないことに1週間の体験と今回のセミナーを通じて、気がつきました。

これはぼくの理解ですが、何か決まったメニューというのは自分の時間や空間ではなく自分の外の世界にある異物をを内側に持ち込んだみたいな感覚で、厳密に考えると「自分だけの時間と空間」にはないものなのだと捉えています。

一方で、外側からメニューを引っ張ってくる感覚ではなく、自分の内側を起点に「これやりたい!」という声からメニューを持ってくると、それは自分の時間と空間の中に含まれる感覚になり、同じことをやっていたとしても、まったく違う体験として認知される体験になります。

今回「心理的欲求」という考え方を学んで、ますますこの時間を大切にするようになりました。これはおそらく一生モノの習慣になると思っています。

③ストレスへの認知や対処法への解像度が上がった

「心理的欲求」に続くPCM2つ目のキモは「ストレス理解」だと思っています。

PCMでは自分のタイプをもとに、ストレス状態になるとどんな振る舞いをするのか?が紹介されます。

タイプごとにストレスと感じることが違ったり、ストレス状態になるとやりがちな振る舞いという切り口は、他のタイプ診断にもあったりするのですが、PCMの面白いところは、ストレスは急に悪化するわけではなく、3段階ステップが分かれており、ストレスを感じるごとに徐々に悪化していき、一定度に達すると、いわゆる爆発するといった感じの振る舞いになるメカニズムが学べます。

ぼくが今回気づいたのは、実は日常のいろんな場面でストレスを感じていて、気づかないうちにストレス下にある振る舞いを取っていたのではないか?ということです。

というのも、セミナーに参加してから、ちょっと落ち込みを感じた瞬間があり、これまでの自分であれば見逃すぐらいのレベルだったのですが、ふと「あれ?」と感じて一度立ちどまってみたことがありました。そうすると、本来の自分の感覚に戻って、事なきを得たのですが、同時に、これまでの自分はストレス状態にあることを見逃して、知らず知らずのうちに悪化させていたのかもしれないと感じました。

この出来事から、本当にちょっとしたことでも自分をケアすることを意識するようになりました。ここでいうケアは心理的欲求を満たすことです。

とはいえ、まだまだ自分は自分に無理をさせてしまいがちであると認識していて、自分をこまめに満たしていくことはいろいろと試していきたいと思っています。

これからPCMとどう付き合っていくか?

今回の「key to me セミナー」は導入編であり、テキストには記載のあるもののあまり扱われていないテーマもありました。

その中で、特に興味を惹かれたのは、自分の心理的欲求がシフトするメカニズムです。実は自分のベースとなるタイプと心理的欲求が同じものである人が多いのですが、ベースとなるタイプと心理的欲求がズレる人が一定数いるそうです。ぼくがまさにそのタイプで、かつそれを4回体験しており、さらにレアという感じだそうです。

このメカニズムは今回の「key to me セミナー」ではなく、この後のベーシック以降で扱うものらしく、シフトを体験しているぼくとしては研究を深めたい領域の一つです。

PCMを受けるには?

以上、簡単なもので、かつ、ぼくというフィルターを通したものですが、PCMの概要について紹介してみました。

PCM受けてみたい、興味がある、という場合には公式サイトから申し込みが可能です。また、一定人数が集まれば、会社やコミュニティ単位での実施が可能だそうです。詳しくは公式サイトからお問い合わせください。

これからベーシックも受ける予定なので、また発見があったらnoteに書いてみます。

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