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ソード・ワールド2.5 シナリオ「狐憑き」

はじめに

 本記事は「ソードワールド2.5」を遊ぶためのシナリオです。
本記事は「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の二次創作です。(C)GroupSNE(C)KADOKAWA

また、本作品では同人サプリメント【ソード・ワールド2.0/2.5同人サプリメント第一弾『天津国』】を採用しています。
GM、PLは適宜ダウンロードしてください。

AIのべりすと(2023年6月)を使用して作成した実験的作品です。
質問、回答文は日本語です。

凡例
太字:読み上げ文章(読み上げることが望ましい)
~判定(X):判定の目標値がXであることを表します。

シナリオ傾向

 本シナリオはシティシナリオである。ボイスセッション、3時間前後で終了する。比較的、PLには選択肢が委ねられている。またPCは天津国に墜ちてきたばかりの冒険者です。具体的にはサンプルシナリオ『血抜きの山」を終えた後を想定しています。

レギュレーション

総経験点:4500点
成長1回
総所持金:2200G
名誉点:10点

使用ルールブック:基本『Ⅰ』『Ⅱ』『Ⅲ』、同人サプリ天津国

https://booth.pm/ja/items/2956157

トレーラー

シナリオの概要

 このシナリオは〈狐憑き〉の稲を中心に話が進んでいきます。万屋からの情報、もしくは旅人として立ち寄った村で、村長の娘が病に倒れている、何とか助けてくれ、と話を持ちかけられます。話を聞くにどうにも単純な話ではない様子。最後にPC達はどのような選択をするのだろうか。

シナリオの真相

 村長の娘、稲は取り憑かれて〈狐憑き〉となっている。原因が〈妖子〉というより殆どゴーストに近い存在であるため、PC達は対処を迫られる。 
 1つは取り憑かれた稲ごと〈狐憑き〉を斬り殺すことである。仮初めで一時的だが、それもまた平和なのだろう。
 2つめは、稲を閉じ込め、〈狐憑き〉として害を成さないようにすることである。適切な処置を行えば、彼女の〈狐憑き〉が活性化するのは月に一度、月経の時のみ。不自由ながら、安定した生活を送ることは出来るだろう。しかし、子を産めば呪われ、その幽閉方法は不確かだ。いつまた脅威が復活しても可笑しくない。
 3つめは、〈狐憑き〉を〈管狐〉に変身させることである。〈管狐〉は守護霊ともいうべき存在、稲が心を通わせ、一心同体となれば強い守護者となり、村を永く守るであろう。どれを選ぶもPC次第。GMはPCの思考に気を付けながら、遊んでいただきたい。

NPC紹介

劔(つるぎ)/人間27歳/男
厳つい江戸っ子。「てやんでぃ、馬鹿は程ほどにせい」と口癖がある。
村の自警団を纏めており、本来は若頭の立場だった。
しかし、娘である稲の暴走のせいで、親父が亡くなり、村長の後釜に座ることになった。ひとまず、稲は座敷牢に幽閉していたが、村人や家族から不安の声が上がり、稲の対処に追われることとなった。

稲(いな)/人間8歳/女
黒髪黒目の幼児です。剱の娘であり、〈狐憑き〉になっている存在です。
3ヶ月前、偶々訪れた〈妖子〉に接触してしまい取り憑かれます。
その際に〈妖子〉のことを妖精と勘違いしていたため、〈管狐〉に姿を変えた後はとても優しく接します。なお、本シナリオで彼女の人格が露出する場面は殆どありません。

1.オープニング

妖し下りし天津国。黄泉より出でし漂流者。
狐ぞみえん村娘。妖子に侵され悩乱す。
それ救わん旅人か。

 PC達は万屋の依頼、もしくは旅人として、ある村を訪れたことが切っ掛けで事件に巻き込まれます。どちらが良いかはPLと相談しながら決めましょう。万屋で話を始めるのであれば、鉄蝶山脈群は足玉、〈万屋吉松〉からスタートして下さい。万屋は冒険者ギルドと同じようなものです。

 村の名前は〈籾の村〉(もみのむら)。米を栽培して、玄米を食う、一般的な天津国の村です。籾の村に到着すると、当たりが騒がしいです。村を見ると、何人かの男達と狼が戦っています。加勢するのであれば、戦闘に突入して下さい。

前線エリア
 前線エリアパックリーダー×1体(ルルブⅠ、452項)
 ウルフ×PC人数(ルルブⅠ、450頁)

 村人達は口々に「ありがとう」「助かった」「村の中も大変なのに、狼に襲われたら冬を越せなかったよ」などと言ってきます。
またその中から一際大きな男が出てきます。「儂が村の村長である剱じゃ。お主ら、あんがとよう。」パッと見たところ20代半ばに見えます。また手助けの礼と言って、1人当たり100Gの金品を渡してきます。

 ここで「あんたらぁ、旅人なんだろ?少し、話たいんだが……」といって剱は家に誘ってきます。話を聞く姿勢を取ると、村長宅に連れてこられます。ところどころ建物は赤く染まっておち、血の汚れが落ちていません。屋敷の奥深い所、暗がりの座敷牢に幼い女の子がいます。
稲は閉じ込められており、尋常の様子ではありません。

獣のように徘徊し、唸り、糞をします。少し見ただけでも通常の病でないことは明らかでしょう。剱は「何とかしてくれれば、1人1両の金を払おう(1人当たり1000G)」と申してきます。
「病なのか呪いなのか。可愛い1人娘、治してはやれねぇか」

引き受けるのであれば、情報収集のパートに入って下さい。
受けなければ、そこでシナリオ終了です。後に〈狐憑き〉に滅ぼされた村、として〈籾の村〉の噂を聞くことになるでしょう。

2.情報収集

幼子救わん旅人は、宵噺を聞かん
草木にひそみし、夜の鳥
囀り上がる、声とおる。おどろきあがる、村人ぞ

PC達はいつ頃から稲がこうなったのか、また稲の症状について剱から聞くことができます。村長はそれについて以下の情報を答えます。

・稲がこうなったのは3月前の満月の夜、剱の親である前村長の爺様と婆様を切り裂き、何人かの自警団で押さえ込んで牢に入れた。以来ずっとあのように気が狂っている。
・生まれた時より、気の狂うものはいる。何かの事件で気が狂うやつもいる。だが、稲にそのような前兆は無かった。魑魅魍魎の仕業だとは思う。
・稲は食事や排泄はする、睡眠も取る。ただ、人間でなくなってしまったように理性がない。あと夜目が利くのか、牢屋の中から儂らを見てよる。

ここでPC達は魔物知識判定(9)で魔物データを閲覧できます。
天津国162ページの〈狐憑き〉が元凶であると見抜けるでしょう。

判定に失敗した場合、数時間後もしくは調査中に再挑戦を許可して下さい。

また座敷牢の前で、探索判定(10)が可能です。
成功すると、床下に小さな隙間があることを発見します。
その後、イベントが発生します。

探索判定に成功していた場合、稲の体から幽霊のような靄が現れ、床の隙間を無理矢理に拡張することを見ることが出来ます。
失敗していた場合、居間で村長と話をしていたことにして下さい。
稲は小さな隙間から座敷牢を破り、家から抜け出します。彼女は自分の身体を引き裂いて、血塗れになりながらも村を出ていきます。その後ろ姿を見た者は、それが人ではない獣であり〈狐憑き〉が原因でないか、と魔物知識判定を行うことが出来ます。

このイベントが発生した後、村人は恐怖に駆られ、稲をそのまま殺害することを要求することでしょう。剱も難しい顔をし、「娘を倒した場合も報酬は支払う」と確約してくれます。

その後、聞き込み判定(10)を行うことが出来ます。
この時、〈狐憑き〉の魔物データを知らなければ、魔物データを老婆から聞き込むことができます。もし魔物データを知っていれば、次のような情報を喋ります。

・〈狐憑き〉は穢れの落とし子。誰も殺せないし、いつか必ず戻ってくる
・だけど胸に石を埋め込むことで、落とし子を鎮めることは可能さね
・全てが元通りにゃならん。子は呪われ、月に1度、怪物となることは覚悟して向きあわにゃならん。
・それと〈狐憑き〉が死んだ後、埋め込んだ石には落とし子が宿る。
・不思議ととれは死を招き、持ち主に不幸をもたらす〈殺生石〉になるのさ。しっかりと封印して人の手に触れないようにおし

村での情報は以上になります。
聞き込み判定に失敗し、PLが粘って婆様の情報を狙うようなら、何かしら金銭を対価に公開してもよいです。

3.陰陽師の小屋

満月の時、山辺みなば、雲の空
君が側にて、われ身を袚ぎ濯がん
月かたぶくまに、村へ帰らふ

稲を追って森へ入ると虫も鳴かず、獣もいない奇妙な気配を感じ取れます。またここで足跡追跡判定(12)に成功すると、即座に「陰陽師の小屋」に辿りついて構いません。失敗した場合、怯える狼に襲われます。

稲は、陰陽師の小屋の裏手、月明かりが見える広間で座っています。
そのまま攻撃するのであれば、クライマックスに移行して下さい。

陰陽師の小屋は、かなりのあばら屋です。
家の中に入るのであれば、もはや扉は影も形もなく、数十年は放置されていたことを描写して下さい。ぱっと見では解りませんが地下室も存在します。

探索できる範囲は以下の通りです。
・寝殿
・庭園
・陰陽部屋
**地下室

・寝殿
敷き詰められた畳と、ボロ布となった布団が見えます。
この部屋で探索判定(12)に成功することで地下室を発見することができます。また、寝殿内には日記があり、特別は判定無く発見できます。
日記には「天後3年 戦から身を引くため、この屋敷を作った」「今も奥の院から研究依頼が届く、今度は〈狐憑き〉についてらしい」「〈狐憑き〉を妖狐の仕業と考える奴らが多くて叶わん。やはり人の世は息苦しい」などが書かれています。GMは記載したい事項があれば、ここに書き加えて問題ありません。また、探索判定(14)に成功していた場合、畳の隙間から〈変化の首飾り〉を発見できます。(天津国103頁)

・庭園
ここではレンジャー技能が使用できます。
足跡追跡判定(9)を行うことで、30年以上、人が訪れていないことが解ります。また探索判定(10)に成功することで、狐火ギボウシを1d3個発見することができます。狐火ギボウシは魔香草(Ⅰ、324頁)と同じ効果を持ちます。

・陰陽部屋
あばらの中の北側、一段床が上がった場所に研究室があります。
薬や札、書物が揃っています。しかし殆どぼろぼろで使えるものを見つけるのは難しいです。探索判定(13)に成功することで、5点魔晶石と〈再生の妙薬〉を5本〈蘇生の妙薬〉を1本を発見することができます。(天津国95頁)

・地下室
無造作に〈狐の面〉がPC人数分、飾られています。(天津国102頁)
部屋の中央には、陰陽封陣が描かれていて、深緑の宝石が配置されています。また壁やインテリアに風水が凝らされており、見た目も綺麗です。
探索判定(12)に成功すると、巻物を発見できます。
巻物には以下の情報が書かれています。

・〈狐憑き〉は〈妖子〉という妖が原因で起こる呪いの一種である。〈妖子〉は妖怪の魂や思念、マナに干渉されて発生する。
・〈狐憑き〉の封印は確立していて、石を胸に埋め込み儀式を執り行うことで、理性を失う時を一月に一度に押さえることが出来る。
・しかし、これを〈管狐〉という守護霊に変える方法がある。極めて希少な〈狐石〉を胸に納め、儀式を行うことで変換することができる。
・儀式は〈狐憑き〉の中の〈妖子〉を弱める内容になっている。

陰陽師の小屋の裏手、月明かりが見える広間に儀式のための間があります。今はそこに稲もおり、儀式としては最適のタイミングでしょう。
(なお〈狐憑き〉がここにいる理由は、視界が広く龍脈が通っており、湧き出る豊富なマナや月から得られる魔力を求めてのことです。)

4.クライマックス

時来んと、目にはさやかに見えぬとも知らん
狐憑き、空を見上げてふと笑う
さぁ、近くもえ参れ。争ひしこそ

情報収集を追え、裏手に出れば稲が待っています。
「ぐるるる…」と唸りながら儀式上をグルリと周り、吠えることで獣を集めます。獣たちの目は赤く染まっており、〈狐憑き〉に付き従います。
そして一拍、静かな時間が流れた後、戦いが始まります。戦闘開始です!!

前線エリア
 グレイリンクス×(PC人数-2人)、〈狐憑き〉×1

戦闘中、PCは稲をどのように処分するか選択することが出来ます。

①斬り殺す
〈狐憑き〉を倒し、グレイリンクスを倒した時点で戦闘終了です。
②石に封印する
〈狐憑き〉のHPが0になった時、演出として「石を胸に差し込む」ことが出来ます。そうした場合、後衛エリアに「妖子」×1が配置されます。
③〈狐石〉に穢れを封印する
〈狐憑き〉のHPが0になった時、演出として「狐石を胸に差し込む」ことが出来ます。そうした場合、後衛エリアに「妖子」×1が配置されます。
この場合「妖子」に〈剣の欠片〉が4個入ります。

①、②、③のどれにせよ戦闘が終了した時点で、村長がやってきます。
剱は「大丈夫か稲、稲!!」と叫びながら近寄ります。

①、②、③のそれぞれで稲の反応をGMは演出して下さい。
②の場合、追加報酬が合計1000G、③の場合、追加報酬が2000G発生します。また〈剣の欠片〉の名誉点を決定しましょう。

これにてソードワールド2.5「狐憑き」シナリオ終了となります。
お疲れさまでした。
 

リザルト

経験点:1000点+(魔物討伐Lv×10)+(ピンゾロ数×50)
報酬:1000G+戦利品分+追加報酬分
名誉点:〈剣の欠片〉個×1d

あとがき

ここまで読んでいただきありがとうございます。DKPです。
今回のシナリオ作成に当たり、AIのべりすとに手伝ってもらいました。しかし、あんまりにもあんまりだったので、ほとんど自分で作ったレベルに仕上がりました。
単語ぐらいかな?使ったのは。
HOとか、クトゥルフの話が出てきてしまい「そうじゃないんよ……」と何回もなりましたね。
クトゥルフのシナリオを書くなら、また代わってくるのかな……??

さて、今回のシナリオは和風ということで同人サプリメント「天津国」を使ってみました。
前々から興味はあってんですが機会が無くて……。ちょうど最近関わりが深いので書いてみるかぁ、となって作った作品です。データはともかく、興味深い設定、世界観だなぁと思いながら書きました。一番苦労したのは読み上げ文ですね。古文っぽくも、意味はPLに通じるように変えました。なんか和風やぁという空気が出てくると嬉しいですね。

次回の更新は6月20日!!
ソドワコンと、はるコン、同人誌と忙しくて堪らないので、ちょっと間に合わないかも、と言っておきます。

出所表示

トレーラーは「AI Picasso」で生成しました。

AIの出力

AIのべりすと(6月)はTRPGに向かないですねぇ。
以下、出力例です。

***
本シナリオは基本ルールブック以外に、同人サプリメント『天津国』を使用します。GMをされる方、PLをされる方はダウンロード下さい。

総経験点:4500点総所持金:2200G名誉点:10点

PCは天津国に墜ちてきたばかりの冒険者です。具体的にはサンプルシナリオ『血抜きの山」を終えた後を想定しています。

シナリオの真相:村長の娘、稲は取り憑かれて〈狐憑き〉となっている。原因が妖族というより、殆どゴーストに近い存在であるため、PC達は対処を迫られる。1つは取り憑かれた稲ごと〈狐憑き〉を斬り殺すことである。仮初めで一時的だが、それもまた平和なのだろう。2つめは、稲を閉じ込め、〈狐憑き〉として害を成さないようにすることである。彼女の〈狐憑き〉が活性化するのは月に一度、月経の時のみ。不自由ながら、安定した生活を送ることは出来るだろう。しかし、子を産めば呪われ、その幽閉方法は不確かだ。いつまた脅威が復活しても可笑しくない。3つめは、〈狐憑き〉を〈管狐〉に変身させることである。〈管狐〉は守護霊ともいうべき存在、稲が心を通わせ、一心同体となれば強い守護者となり、村を永く守るであろう。どれを選ぶもPC次第。GMはPCの思考に気を付けながら、遊んでいただきたい。NPC紹介:村長(名前未定)/稲の父親。娘を心配している。
PC1:君の名前は御剣 天子。君は〈大災害〉に巻き込まれた被害者だ。ある日突然、見知らぬ土地に放り出され、途方に暮れていた所、村長に声をかけられた。「この村に住まないか?」と。最初は警戒していたが、親切そうな村人達に徐々に打ち解けていく。そんな矢先、事件は起きた。夜中、誰かに襲われたのだ。幸いにも軽傷で済んだものの、寝込みを襲うような相手に見覚えはない。不安を覚えた君は村長に相談しに行くことにした。そこで、君は衝撃的な光景を見てしまう! なんと村長宅から煙が立ち上っていたのだ。急いで助けに向かおうとする君の耳に届く声があった。それは村長の声だった。どうやら無事らしい……そう思った瞬間、君は背後からの殺気に気づいた。咄嵯に身を翻すとそこには村長の姿があった。村長は手にした刀を振り上げ、君へと襲いかかった。なんとか避けたものの、君は地面に倒れ込んでしまう。そして、再び振り下ろされた刃の前に飛び出した影があった――PC2:御剣 大地。君は御剣家の跡継ぎであり、次期当主となることを約束されている少年だ。君には許嫁がいる。名前は橘 真希乃。優しくて、控えめな性格の少女だ。いつも自分の後ろをついてくる彼女を煩わしいと思ったことはない。むしろ愛おしさすら感じていた。今日だってそうだ。彼女と二人で森に出掛け、木の実を集めていた。その時だ、彼女が悲鳴をあげたのは。彼女はある方向を見て怯えていた。そこは崖になっていたはずだ。何があるのか確かめるため、君は駆け寄ろうとするが、真希乃はそれを止めた。「行かない方がいい」と。しかし、君はそれを無視して走り出した。そして、それを見た
「あぁ……なんてこと……」
そこには変わり果てた姿となった婚約者がいた。
PC2:御剣 大地。君は御剣家の嫡男として育てられた少年だ。幼い頃から英才教育を受けてきた彼は優秀だった。勉学、武術共にトップの成績を修め続けた。そんな彼にある日、悲劇が訪れた。彼の許嫁であった少女が死んだのだ。原因は交通事故だという。まだ幼かった彼は、悲しみに打ちひしがれながらも必死に前を向こうとした。そんなある日、彼のもとに一人の女性がやってきた。彼女こそ、彼が失った許嫁の魂を持つ者だと告げられる。女性は自らを橘 真紀乃
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2.情報収集

幼子救わん旅人は、宵噺を聞かん草木にひそみし、夜の鳥囀り上がる、声とおる。おどろきあがる、村人ぞ。夜半過ぎし頃合、旅の人は稲を見ん。稲見やらん、奇怪な事ありけむ。旅人、語りて曰く。
この村の娘が、突然豹変したとの事ですが、詳しいことは分かりません。ただ、娘の名を聞いた時、村長はこう答えました。
稲:いなぁ! そう叫びて、稲は家より飛び出したり。
PC達が稲の家を訪ねると、確かに彼女は正気を失っている様子で、家中を這いずり回っています。その姿はまるで野犬のようであり、見る者に恐怖を与えるでしょう。話しかけても反応はなく、何事かをぶつぶつ呟いています。そして、急に走り出してどこかへ行ってしまいます。もし追いかけようとするなら、その前に村長が現れて止めます。村長の話によると、今朝方からこのようなことが続いているとのことです。稲は〈狐憑き〉になってしまったのだ、と村長は言っており、「どうか助けて欲しい」とも言います。村長は「金を払うから」とは言わないでしょう。村長としては、そんなことを言えば、旅人達の気が変わってしまうかもしれないと思っているのです。
PC達は稲を追いかけるか、それとも他の情報を探すのかを決めなくてはいけません。ここで一度探索判定を行ってもらいます。成功すると、家の裏手に小屋があることに気づきます。そこには一頭の馬が繋がれており、鞍には荷物が載せられています。また、床板の一部が外せそうなことに気づくでしょう。床下を調べるならば、地下への階段を見つけることができます。降りてみると、そこはどうやら食糧庫のようで、大量の食料が置かれています。壁際には藁束があり、さらに調べると、壁に掛けられた袋の中から、小さな鏡が見つかります。
3.戦闘 この段階で、PC達は全員〈隠密判定〉を行なってください。成功すれば、〈隠密行動〉の技能レベル+知力ボーナス分だけ、〈聞き耳〉の達成値を上げます。失敗しても気付かれませんが、〈隠密行動〉に成功していれば、隠れながら近づくこともできます。なお、〈隠密行動〉に成功した場合、以下のイベントが発生します。
稲は馬に乗って村から出て行きますが、しばらくすると戻ってきてしまいます。彼女は自分の身体を引き裂いて、血塗れになりながらも再び村を出ていきます。その後ろ姿を見た者は、それが人ではない何かであることに気づいてしまいます。〈隠密行動〉に失敗していた場合は、〈隠密行動〉の成否に関わらず、彼女がこちらに気づいたことを伝えます。
4.結末 稲の後を追うなら、彼女との決戦です。〈隠密行動〉に成功しなかったPCは、彼女に追われることになります。
彼女の外見的な特徴は以下の通りです。
・毛髪のない頭
***

筆者:DKP
以上




TRPG。中でも特に『捏造ミステリーTRPG赤と黒』が非常に好きです。