見出し画像

プロ意識を強要じゃなく矜持したい

ちょっと個人的な意見かもしれませんが、
日本人は職業に対するプロ意識が高い気がします。

医師、消防士、エンジニア、サービス業に至るまで、「理想の〜はかくあるべき」と言う意識が働いている気がします。
もしかしたら、各職業を主役にした沢山のドラマや本の影響かもしれませんね。

私自身、エンジニアとしてプロフェッショナルで在りたいので、どんな職業であれプロ意識の高い人達はそれだけで尊敬するし、共感します。

ただ一方で、「プロなんだからそれくらい出来て当然!」と相手に求め過ぎてしまうと、なんだか残念な気分にもなります。

おもてなし意識は日本人の美徳と思いますが、
「お客様は神様です」根性をお客様側が持ちすぎるのは、相手も人間である事を忘れてるみたいで、私はちょっと苦手です。

今回は、
自分自身はプロフェッショナルで在りながら、
かつ相手を尊重する気持ちを両立するための
心意気のお話です。

①そもそもプロフェッショナルとは?

これは人によっても定義は変わると思います。
Wikiなんかで調べると、職業的にふさわしい技能を持つ人と出てきます。
これはその通りでしょうが、ではふさわしいとは何か?
成果だけ求める人も入れば、
そこに至る過程や流儀を重視する人もいるでしょう。

例えば、私が思うプロのエンジニアは、
必要充分な品質を妥当なコスト範囲内で設計、周りもフォロー出来る人です。
個人的には、今世の中に無いものを作るってのが理想ではありますが、それはあくまで醍醐味であってプロ意識とは分けて考えてます。

同じエンジニアであっても、
プロとしてこう在りたい姿は、
人それぞれ在って良いと言うのが持論です。

②自身がプロであるメリット

プロの定義は人それぞれなんですが、
自身がそのプロで在ろうとすると、良い事づくめです。
・自分に自信がつく。(自己肯定感)
・仕事が楽しくなる。
・周囲にも貢献できる。結果、評価にも繋がる。

ただまあ、そんな簡単にプロになれたら苦労はしませんよね。
そのためには研鑽を積む必要があるし、
研鑽を積まずして自分はプロだからと思い込むと、単なる自意識過剰にもなってしまいます。

研鑽を積むためには、この人こそプロだと自分が思う人に教えを請うのが近道です。
例えばこんなやり方もあります。

尚、偉そうに書いてしまっていますが、
私自身もエンジニアとしてはまだまだ研鑽中の身です。

プロフェッショナルに終わりは無いとも思っています。
自分は完成したと思った途端に成長が止まるので、常に高い理想を目指せるのが、私の思うカッコいいプロですね。

③相手に求め過ぎるとデメリット

これは二種類のパターンがあると思います。

・同業者同士の諍い

プロ意識は人それぞれですから、同じエンジニア、医師、消防士の中であっても意見の対立はあると思います。

元々の意識が近い者同士なら上手く妥協点を見つけられるかもしれませんし、違った者同士で切磋琢磨出来るかもしれません。

ただ一つ言える事は自分のプロ意識こそ正しい、自分の方が優れていると思い込んでしまうと、
相手の意見を傾聴出来ず、せっかくの成長の機会を失うどころか、無駄な諍いに時間を費やしてしまいます。

それは自分にとっても相手にとってもデメリットですよね。

・提供側-客の諍い

これが冒頭で言ったパターンですね。
特に医師や消防士、接客業に多いんでは無いでしょうか?
客(患者など)は相手の技能に頼って来る訳ですから、多少はやむを得ないとも思いますが。

例え、どんなプロであろうと中身は人間です。
出来る事と出来ない事はあるでしょう。

それを忘れてしまって、出来ない事を責めても、
結局は客側のストレスとなって終わりです。
こちらもデメリットにしかなりません。

〆 強要するより矜持したい!

プロフェッショナル意識を持つ事は素晴らしいと
思いますが、このように相手に求め過ぎても、結局は満足感が得られる事は無いように思います。

自分が本当にコントロールできるのは自分だけです。

なので私は良くプロ意識を語る時は
矜持という言葉を使います。

プライドに近い意味ですが、
他人の評価を気にしない分、よりストイックなんですよね。
(もちろん相手に矜持を持つよう強要したら同じ事になってしまうのでご注意)

相手のプロ意識は同じ人間として尊重し、
自分のプロ意識は矜持する。

これが私の仕事に対する心得です。


抗がん剤2クール目の副作用に耐えながら、
色々と仕事や家庭でポジティブになれる記事を発信しております。
良ければ他もご参考、いいね貰えると励みになります。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?